古寺 アスカ
モブA
古寺 優雅
古寺 優雅
古寺 アスカ
あれから3ヶ月
もう3ヶ月といえばいいのかまだ3ヶ月といえばいいのか
古寺 優雅
古寺 アスカ
モブA
古寺 アスカ
古寺 優雅
古寺 アスカ
それはほんとに急なことで一瞬にして終わっていった
古寺 優雅
古寺 アスカ
ドンッ!
「ガシャーン!」
古寺 アスカ
モブA
「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
会いたい、会いたいよ……
もう一度、会いたい……
「し、下に人が……! 人がいるー!!!!」
「誰かー! 救急車を呼んでー!!」
「なんだ、さっきの大きい音…… って、鉄骨が、落ちてる……?!」
「ピーポーピーポー」
警察
古寺 アスカ
私は涙も出さずポカンと自分の足元を見ることしか出来なかった
しばらくすると鉄骨の隙間から血が流れてきた
会いたい、あってまた話したい「ありがとう」って伝えたい
なんで、なんであの時私を庇ったの?
お兄ちゃん
モブA
モブA
古寺 アスカ
古寺 アスカ
数学教師
古寺 アスカ
数学教師
数学教師
古寺 アスカ
放課後
古寺 アスカ
古寺 アスカ
そんなことを思いながら家に向かっていると「工事中」の看板がたっているのが目に入った
古寺 アスカ
古寺 アスカ
私はどうしようかと『工事中』と書いてある看板の前で立ち止まっていた
すると「トントン」と肩を誰かにつつかれた
古寺 アスカ
後ろを振り向くとそこには__
古寺 アスカ
古寺 アスカ
よく工事中の看板に描かれてある人型の白いあれが立っていたのである
古寺 アスカ
古寺 アスカ
驚きすぎて2度見……いや、4度見くらいしたかもしれないが上から下、何度見てもやっぱり白い人型で顔も細かい指などもない
人型
人型
どこにポケットがあるのかは知らないが人型はメモ帳とシャーペンを出して突然そう書いた
濃すぎず薄すぎず、ちょうど良い濃さで達筆。 大きさも揃っていて綺麗で読みやすい字で
古寺 アスカ
とゆうか、どこかで見たことある字だ、口調……というか文字だけどどこかで聞いたことがある。 きっと学校の教師に似たような文字をしたやつがいたんだろう
人型
古寺 アスカ
『知らない人にはついて行くな』と小学生くらいの時教わったが人じゃないし、この生き物にはついて行って大丈夫な気がする…… そう思い私は跡をついて行った
古寺 アスカ
古寺 アスカ
その時、私の言葉を遮るように顔の前にメモ帳を突きつけられた
人型
古寺 アスカ
人型
古寺 アスカ
人型
答えると人型は来た道を戻って言ってしまった
それから毎日あの人型と会うようになった
古寺 アスカ
人型
古寺 アスカ
なんだか懐かしい。 お兄ちゃんがいた時もこんな会話をいつもしてた気がする
モブA
古寺 アスカ
モブA
古寺 アスカ
古寺 アスカ
私はこの人型見た目はあれだけと話してると楽しいんだよと言おうとした、でも
モブA
モブA
古寺 アスカ
モブAはキョトンとした顔で私が指を指した方と私の顔を見比べる
古寺 アスカ
モブA
古寺 アスカ
モブA
古寺 アスカ
次の日の土曜日、私は朝早くあの工事中の場所に向かった
予想どうりそこにはあの人型がいたのだ
古寺 アスカ
人型
人型
古寺 アスカ
私はそういうと人型の肩をつかもうとした
でも……
古寺 アスカ
古寺 アスカ
人型
古寺 アスカ
古寺 アスカ
古寺 アスカ
私はその場でしゃがみこみ、うずくまった
泣き虫だなぁ……私は、昔から人型さんを困らせてしまうじゃないか
そんなことを考えていると頭上から聞きなれた声がした
人型
古寺 アスカ
周りを見てもそこには人型しかいない
古寺 アスカ
人型
やっぱり、空耳だと思ったけど違う
人型が喋ったのだ、でもその声はお兄ちゃんによく似ている
聞き取りやすくて、落ち着く、あの声に
古寺 アスカ
私がそうつぶやくと、急に『ビュー!!』と強い風が吹いた。 私は驚いて目をつぶった
再び目を開けると、そこには亡くなったはずの兄の姿があった
古寺 アスカ
古寺 アスカ
瞬間、私の目からはまたボロボロと涙か流れてきた
それを見て兄はギュッと抱きしめてくれた
古寺 優雅
古寺 優雅
古寺 アスカ
古寺 優雅
普段から大きい声は出さなかった兄が急に声を荒らげた
古寺 優雅
古寺 アスカ
兄は私を抱きしめるのを辞めると『ニコッ』と微笑んだ
古寺 アスカ
古寺 アスカ
古寺 優雅
兄は少し困った顔をすると説明し始めた
古寺 優雅
古寺 優雅
古寺 優雅
古寺 優雅
古寺 優雅
古寺 アスカ
古寺 アスカ
古寺 優雅
古寺 優雅
なるほど、そうなると今までのことの辻褄があう
家の場所がわかったり字も……よく考えたら兄のものとそっくりだった
古寺 優雅
兄がそう呟いた時私は兄の体がだんだん透けて言っていることに気づいた
古寺 アスカ
古寺 優雅
古寺 アスカ
古寺 優雅
古寺 アスカ
古寺 優雅
古寺 優雅
兄が空に向かってそう呟いた
すると「よし……」と独りごちる
古寺 優雅
古寺 優雅
古寺 アスカ
兄はまた「ニコッ」と笑ったすると消えかけていた兄の体が今度は完全に消えてしまった
古寺 アスカ
すると今まで兄がたっていた場所に「フサッ」と何かが落ちた
見るとそれは花だった
拾うとあの言葉が頭をよぎった
『花は好き?』
古寺 アスカ
落ちていた花はピンク色のカランコエだった
古寺 アスカ
古寺 優雅
突然後ろから兄の声がしたでも、振り返っても誰もいない
古寺 アスカ
古寺 アスカ
古寺 アスカ
幸福を告げる
おおらかな心
たくさんの小さな思い出
貴方を守る
コメント
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涙目になった...←澪彩がテラー小説で泣くのは珍しいことです
翔コンテストに参加させて頂きました! 期限ギリギリ&休止中にごめん!!