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ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
5月の午後の空は、おだやかに晴れている。
小学6年生の緑川ハルヒは、いつものように、クラスメイトの朱美、さやかと一緒に家までの道を歩いていた。
ハルヒはボーイッシュな服装が好きだ。
その日も、ショートパンツにグリーンのコットシャツを合わせて着ていた。
朱美
と、朱美が褒めた。
さやか
さやかもハルヒに目をむけて言った。
緑川ハルヒ
ハルヒは、2人が自分の服装を覚えていた事に驚いた。
緑川ハルヒ
さやか
ハルヒは、2人がどんな服を着ていたのか、覚えていなかった。
気に求めなかったから、忘れてしまったのだ。
すると突然、朱美が少し低めの声で話しだした。
朱美
さやかもつられて声のトーンを落とす。
さやか
朱美
さやかがパッと顔を輝かせた。こういう話が好きなのだ。
さやか
朱美
朱美とさやかは興奮気味に話している。
2人の前を歩いていたハルヒは、その声を黙って聞いていた。
さやか
朱美
さやか
朱美
バスだけ発見されるなんて、おかしな話だった。
でも、ハルヒはあまり不思議な話を信じないタイプだ。
信じないと言うより、ちょっとだけあきあきしている
だから心の中で
緑川ハルヒ
と冷めていた
朱美
朱美がそういうと、さやかがウンウンと大きくうなずく。
さやか
朱美
朱美
ハルヒはくるっと振り返った。
緑川ハルヒ
朱美
朱美が残念そうに肩を落とす。
ハルヒは、怪談や、都市伝説はほとんどが根も葉もないただのウワサ話だと思っていた。
緑川ハルヒ
緑川ハルヒ
朱美とさやかは、仲良くならんでプクッとむくれた顔をした。
朱美
さやか
ハルヒは苦笑いを浮かべた。
緑川ハルヒ
朱美
さやか
朱美とさやかに文句を言われたハルヒは、笑って【はいはい】と、生返事をした。
緑川ハルヒ
オカルトや都市伝説のような話を沢山聞いてきたハルヒはもう慣れてしまっていて、今更あまり不思議にも思わない。
それはこの人のせいだった---。
緑川ハルヒ
玄関でハルヒが靴を脱いでいると、兄の部屋から声がする。
緑川チハル
5歳年上の兄、緑川チハルだ。
勉強もスポーツでもなんでもこなす、ちょっとマイペースな高校2年生。
癖のないサラリとした髪に、優しげな目元、柔らかい声。
パッと見は、普通のイケメンなのだが、実はすごい変わり者なのだ。
チハルの部屋のドアが開いていたので、ハルヒは中を覗いた。
机に向かって座っていたチハルが振り返っておっとりと笑う。
手には、フォトアルバ厶を持っていた。
緑川ハルヒ
緑川チハル
ハルヒはふーんと言いながら部屋に入っていった。
机の上には、たくさんの写真が無造作にならべられている。
緑川ハルヒ
緑川チハル
ハルヒは机を覗き込んだ。
緑川ハルヒ
写真を1枚、手に取る。
部屋中にたくさんのロウソクを立て、その真ん中に中学生くらいのチハルがピースをしている写真だ。
ハルヒはあからさまにあきれた顔をした。
緑川ハルヒ
百物語は、怖い話をしながら、話終わるたびにロウソクを1本ずつ消していき、百本目のロウソクを消した時に怪異が現れるという肝試しみたいなものだった。
だからこの写真に写っている部屋には、100本のロウソクがあったはずだ。
緑川ハルヒ
ハルヒは別の写真を1枚手に取った。
6歳のハルヒと、11歳のチハルが並んで立っている写真だ。
今にも泣き出しそうな顔をしているハルヒとは反対に、チハルは不思議な道具を手に持って微笑んでいる。
それは、輪っかに網を貼り、はね飾りをつけた、装飾品のような道具だった。
緑川ハルヒ
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
緑川ハルヒ
緑川ハルヒ
ぬっし