体育祭が終わった翌日。
ちなみに案の定、 昨日の体育祭で全身筋肉痛なんだけど笑
…まあ今日はそんなことより 重要なことがあるのだ。 朝のホームルームが終わって 縁龍に声をかけた。
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
少し長くなると思ったので 放課後にと縁龍を呼び出した訳だが。
縁龍は多分なんとなく 何を話されるか勘づいてる気がする。 借り物競争でのあの一件が あった後から少し様子を伺うような… 不安そうな表情を していた時があったから。
ここは担任として、 しっかり相談しなければ。
ホームルームを終えた後から、 縁龍にどう切り出そうか考えながらも 無事全ての授業を終え放課後となった。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
この''忙しい''はきっと、 そういう意味なんだろう。 俺としては早くそっちも辞めて欲しい と思っているのだが… 今日の話題はそっちでは無い。
縁龍と話をして歩きながら、 他の生徒の居なくなった教室へ 着いたところで本題を切り出す。
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
縁龍はどう出るだろうか。
じゃぱぱ
ゆあん
そう来たか。 明らかに誤魔化そうしているのが 分かる。 このまま聞いても縁龍の方からは 話してくれないだろう。 どうやって話してもらおうか…。
ちなみに俺としては、 体育祭の準備や競技を見ている中で 1つの仮説が立っている訳で。
今までに縁龍の不自然な行動は いくつかあった。
例えば 体育祭の準備中にバトンとタスキを 持ってきてもらおうとした時に 焦ってたっつんと変わった時。
そしてこれは俺が確信を持った 出来事なんだけど。 借り物競争で色の指定をされた物を 持ってくる時に大きく戸惑っていた。
そしてもうひとつ。 …今考えてみれば過去に俺が 縁龍にジュースを奢った時も。 俺が意地悪で1本色が凄いものを あげたのにも関わらず縁龍はそれに何も 反応も躊躇となく飲んでいた。 その後に俺が色の指摘した時も 少し焦ってたか? …あんまり覚えていないけど。
そんな感じで今までの不自然な行動を見返してみて辿り着いた考え。 それは
縁龍は''色が見えずらい''…つまり、
『色盲』なのではないかと思っている。
俺にも昔色盲だった友達が居たから。 だからこそ気付けた事だ。 体育祭でのあれも誰も違和感 感じてなかったっぽいし、 別件で縁龍の事をよく見ていた 俺だからこそ。
縁龍は色盲な事を 誰にも言っていないんだろう。 親友のたっつん達さえも 知らなかったっぽい。 きっとその事で昔、何かあったんだ。
……これを自分から 話してもらうのは難しいか。 もう自分から切り出した方が 確実だろう。 そう思って、口にした。
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
縁龍の目が明らかに泳いだ。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
……分からないのがもどかしくてつい、 少し強い口調になってしまった。 これは駄目だ。 怒りたいわけではないから。
じゃぱぱ
縁龍は見ればわかるほどに焦っていて 今の言動がほとんど肯定と同じもの になってしまっていることに 気付けていないんだろう。
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
瞬時縁龍からいつもの様な 覇気が消えた。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
やはり事実であったらしい。 あっさりと認めそこから感情が無くなったかの様に淡々と言葉が紡がれていく。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
縁龍はもう全て諦めたかのような表情で 自嘲するように笑う。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
どんどん自暴自棄になっていく縁龍。 声をかけようとしても、 隙がなくて話せない。
じゃぱぱ
ゆあん
ここまでの縁龍は見た事が無い。 いつもめちゃくちゃ ポジティブで明るくて。 そんな縁龍がここまでになるほど。
やっぱり縁龍は過去に 何かがあったんだ。 きっといつものキャラも それを誤魔化すため。
いつもニコニコしている裏で きっと沢山悩んでいるんだろう。 だからこそ縁龍がもう悩まなくても いいようにしてやりたい。 しっかりとした誠意を込めて。 伝わるように、言葉を放った。
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
縁龍に反論させる隙を与えないように 次々に言葉を紡いでいく。 さっき俺もやられたんだし、 これくらいは許されるだろ?笑
それに。
…俺は同時にさっきの言葉を見る限り この事が縁龍の女遊びが激しいことにも 関係しているのでは、と思った。 流石に考えすぎかもしれないけど…
いつも偽りで装って。 彼女を作らないのも、 最初から失うものを作らないため、 なのではないだろうか。
もしそうなのだとしたら、 俺が思っている以上に 深い問題となってくる。
ゆあん
じゃぱぱ
そしてこれは俺の本音だ。 深く悩んでいたのは知ってるけど、 大分仲良くなった気でいたので それでも信頼されてなかった のかなーってちょっと 悲しくなってしまったから。
俺は担任なんだし縁龍に限らず もっと頼って欲しいと思っていた。
じゃぱぱ
縁龍がその場で脱力するように しゃがみこんで俯く。 しばらくして嗚咽が聞こえてきて、 泣いているのだとわかった。
思いは伝わったのだろうか。
傍に寄り添って声をかける。
ゆあん
じゃぱぱ
先程の一言で完全に箍が外れたらしく、 溢れ出すように泣き出した。
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
できるだけ優しく聞いた質問に 頷いて答えた縁龍。 伝わって良かった。
縁龍の側で、静かに見守る。
じゃぱぱ
落ち着くまで待って少ししたところで 縁龍が話し出した。
あ ゆ .
あ ゆ .
色盲とは 多くの人と異なった 色の感じ方・見え方 をすることです!! 彩度の低い色の識別が 難しいです🌀
あ ゆ .
コメント
11件
じゃっぴのアイコン途中で 色が少し変わったの細かいッ…! 続きが楽しみですッッッ!!!!!!
じゃぱぱさんにそんな秘密が… 大丈夫だよじゃぱぱさん! ゆあんく(((ゆあん先生を信用して 悩み事とかいっぱい話してね