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コメント
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YOASOBI様の曲は最高💖 なんだこれ文通…⁉️ みんな工夫してて神作すぎる🥲💕💕 めっちゃこういう恋愛してみたい🥳🥳 こだわったのか…♡10000押したいが平等で ♡100なんだよな…‼️ 素敵な作品を有難う😘 結果楽しみにしててね🙌🏻💖
エグいエグいエグい😱💞 鬼滅なのが良い+胸きゅん+エモい +切ない+♾ 👆🏻何事❓🙄 色々渋滞してるけどとりあえず 最高なのは分かった👊🏻🥹💖 こういう恋愛してみたい‼️ 参りました、✋🏻
結構こだわった作品なので、🩷たくさんお願いします🙇🏻♀️
︎✿ 藤色ロマン.
その出来事は、ある日突然に訪れた。
私、風祭 紫織 ( カザマツリ シオリ ) は、現代を生きる女子高生だ。
私は、この藤の花が咲く丘が大好きで 学校帰りにいつも訪れている。
でも、今日はいつもと違う不思議なことが起こった。
藤の花の下に、折りたたまれた便箋のようなものが 落ちていた。
それが気になって、拾って広げてみる。
そこには、文章が書かれていた。
1915年 4月2日 今日は 空が綺麗だ あの雲の形 なんて言うんだっけ? ずっと こんな平凡な日々が続けばいいのに
紙には、そう書いてあった。
誰かの日記のようだった。
でも、私は日記が書かれた日付に違和感を感じた。
1915年…?
ということは、これは大正時代に書かれたということになる。
今は2025年だから、110年ほど昔だ。
なぜ、そんな昔に書かれたものがここに…?
誰かのいたずらかとも思ったが、その内容に興味が湧いた。
私は、返事を書くことにした。
2025年 4月12日 私は、2025年 令和の時代を生きています。 藤の花の下で、あなたの日記(?)を読みました。 あなたのことが知りたいです。 もし、この手紙を読んだなら返事をください。
これが、私とあなたの恋物語の始まりだった ________ 。
それから私は毎日、藤の花の丘を訪れた。
そして、手紙の返事が来ていないか確認をした。
でも、1週間経っても返事は来なかった。
風祭 紫織
そう思い始めた、ある日のことだった。
私が手紙を書いた10日後に返事が来たのだ。
今回は、丁寧に封筒に入れてある。
しかも、エメラルドグリーンの綺麗な封筒だった。
1915年 4月22日 手紙 読みました 君は110年後の日本を生きているってこと? まだ 信じられないけど 一つ質問に答えてほしい 君が生きている その時代に鬼は存在する?
私は驚きとともに、うれしさを感じた。
私は大正時代を生きている人と文通しているのだ。
でも、手紙の内容は不思議だった。
“鬼”?
節分のことかな?
私は、また返事を書いた。
次は、その人の名前も聞いてみた。
そして、なぜ“鬼”について質問したのかも。
それから、私たちはたくさん文通をした。
そして、だんだんその人のことがわかってきた。
私が文通をしていたのは、時透 無一郎という少年。
鬼殺隊という、鬼を退治する組織に入っているとのこと。
その中でも、一番上の柱という階級なんだとか。
彼が生きている時代には、夜になると鬼が出現するらしい。
現代では考えられないことだが 私に鬼の質問をしたのもそれが理由だったという。
私は彼に興味をもった。
そして、私たちの文通はだんだんと頻度を 増していった ________ 。
文通を重ねるごとに、私の中で彼の存在が 大きくなっていった。
姿を見たことはないのに、気がつけば いつも彼のことを考えている。
そして、いつも彼からの手紙を待ち焦がれている。
願いが叶うなら、一目でいいから会いたい。
だって、私はあなたのことが好きだから。
もう、藤の花が散り始めた頃────
いつも通り、彼からの手紙が来た。
1915年 6月22日 これが最後の手紙になるかもしれない これから、鬼との最終決戦が始まるんだ 僕は命をかけて戦う もしかしたら命を落とすかもしれない でも 死ぬ前に君と文通ができて楽しかった ありがとう 一度でいいから 君に会ってみたかったな あと これだけは言っておきたい 紫織 好きだったよ
風祭 紫織
思わず、声が出てしまった。
そんな……
これが最後の手紙なんて嫌だ…
私、まだあなたに好きって伝えてないのに…!
私は、急いで返事を書いた。
私も無一郎くんのことが好き。 お願いだから、また返事をください。
しかし、どれだけ待っても彼からの返事が来ることは なかった。
毎日を暗い気持ちで過ごしていたある日のこと────
藤の花の丘に行くと、一人の小柄な少年が立っていた。
黒と青のグラデーションの長髪に白い肌。
長い髪が風になびいている。
私はすぐにそれが無一郎くんだとわかった。
一度も会ったことがないのに不思議だ。
彼も私だとわかったのか、目を見開いている。
時透 無一郎
風祭 紫織
風祭 紫織
私は、走っていって彼に抱きついた。
風祭 紫織
風祭 紫織
時透 無一郎
彼は、どこか寂しげな表情で微笑んだ。
時透 無一郎
時透 無一郎
時透 無一郎
風祭 紫織
時透 無一郎
時透 無一郎
彼は、さっきよりも強く私を抱きしめた。
私も抱きしめ返した。
風祭 紫織
風祭 紫織
時透 無一郎
時透 無一郎
彼は、そう言って消え去った。
風祭 紫織
それから、私は毎日たくさん泣いた。
でも、でも…!
私が生きている“今日”は 彼が生きたかった“明日”なのだ。
だから、私も自分の人生を精一杯生きよう。
そして、いつかあなたに伝えに行くね。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ これは、違う時代を生きる二人の恋物語 二人の想いは時を超えて繋がっていく──── ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ー 終 ー
あとがき ︎✿┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈︎✿
今回は、雪姫ちゃんのコンテストに参加させて いただきました。
書くの遅くなって本当にごめんなさい。
大変お待たせしました🙇🏻♀️
期間まで延ばしてくれた雪姫ちゃんに大感謝です🙏🏻✨
今回のお話は、YOASOBIさんの楽曲 「大正浪漫」を参考にさせていただきました。
本当にすばらしい曲なので みなさんも聞いてみてください!︎💕
少しだけ、このお話のこだわった所を お話させてください!
藤の花の花言葉の一つに「決して離れない」 というのがあります。
あと、主人公の名前にもこだわりました。
「紫織」という名前は「藤の花」をイメージしました。
「風祭」という苗字は、神奈川県で生まれたらしいです。
そして、無一郎くんの出身地も神奈川県だと言われています。
ということは、二人は時代は違っても 同じ場所で過ごしていたのです。
他にも、みなさんは二人の手紙の違いに 気がついたでしょうか?
昔は、句読点は一般的ではなかったようです。
また、封筒のエメラルドグリーンには 「希望」という意味があります!
色々と意味を込めてみました!
みなさんも、毎日を大切に希望をもって 生きていきましょうね。🌷
うる.