テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#ご本人様には関係ありません
こりん
7,884
1,748
15
コメント
1件
うわっ……このエピソード、重かったですね。こさめの過去があまりに辛くて、読んでるこっちまで息が詰まるようでした。でも、なつが「好きだ」ってまっすぐ伝えて、「こっちおいで」って抱きしめる場面は、本当に救いでした。傘のモチーフも綺麗で、ずっと一人で雨に濡れてたこさめに、なつが傘を差し出す関係性が象徴的で胸に響きました。最後の「もう一人になんかさせてやんない」って決意、好きです。
ワンク⚠️ 微r表現、暴力に関わります 途中、だいぶ胸糞が悪いので(水推しさんは特に)注意してご覧ください。 本人様には全くもって関係ございません
__𝒔𝒊𝒅𝒆 暇 懐
雨乃 こさめ
小さな声で
ゆっくりと語り出す
その声に耳を傾けて
ただ紡がれた言葉を聞いていた
雨乃 こさめ
大丈夫
どんなことがあろうと幻滅なんてしない
全部、全部…受け止めるから
大丈夫だよ
こさめの口から語られたものは
俺の想像以上に重く、辛くて
酷いものだった
今までどんな想いで日々を過ごしてきたのだろう
俺が状況になっても…間違いなく
消えたくなる
俺なら、笑ってなんて…いられないかもしれない
数年前
母親が再婚したという
そのときにきた義父は思っていたよりも若く見えたそうだ
最初はまた幸せな家庭になると思っていた
普通の家族になれると思っていた
けど、違った
一緒に住むようになってから少しして
義父の態度は変わってしまった
こさめの義父
雨乃 こさめ
何があろうことか
こさめを異常なまでに愛すようになったらしい
母親をそっちのけで
ただこさめだけに執着するようになった
可愛いね
綺麗だね
最初はそう言われるだけだった
それだけなら
まだ耐えれたのにと
聞いていた時点で俺は、嫌な予感が拭えなかった
執着されて
少しずつ…触られるようになって
遂に…こさめは、
汚されてしまった
何度嫌だと叫んでも
やめてくれなかったという
警察に届けようとしたら
それがバレて、余計酷いことをされた
それを知った母親は
再婚相手が自分の娘に手を出したことに精神を病み
壊れてしまった
離婚を決意しても
こさめに執着した義父はしてくれるわけがない
むしろ母親に暴力を振るった
だからこさめは、家に帰ることが少なくなった
義父がいない日
母親が寝ている時間
それだけを見計らって、家に帰るようになった
雨乃 こさめ
暇 懐
雨乃 こさめ
雨乃 こさめ
雨乃 こさめ
雨乃 こさめ
雨乃 こさめ
そう言っていつものように無理して笑顔をつくるこさめを
俺はいつの間にか抱きしめていた
ずっと耐えて
ずっと1人で抱えて
友人にも心配をかけないように
明るく振る舞って笑っていた
痛々しくて、馬鹿で、
愛しい人
暇 懐
気づいたら、そう溢れていた
雨乃 こさめ
暇 懐
暇 懐
暇 懐
溢れ出して、止まらなかった
暇 懐
暇 懐
暇 懐
暇 懐
そう言ってもっと抱きしめる力を強めると
こさめは戸惑ったように
俺の背中に手を回した
雨乃 こさめ
雨乃 こさめ
暇 懐
迷いなくそう答えると
こさめはまた迷いながらも言葉を紡ぐ
一歩、一歩…確かめるようにしながら
雨乃 こさめ
雨乃 こさめ
雨乃 こさめ
雨乃 こさめ
雨乃 こさめ
雨乃 こさめ
暇 懐
雨乃 こさめ
背中に回った手に力が込められた
雨乃 こさめ
雨乃 こさめ
暇 懐
告げられた言葉は確かに
俺へ向けられたものだった
悲しくて、切なくて
不器用だけどただ真っ直ぐな君
暇 懐
俺が尋ねると、こさめは頷いて答える
雨乃 こさめ
雨乃 こさめ
暇 懐
雨乃 こさめ
ゆらゆらと揺れる水色の瞳
そこに映るのは俺の顔
自然と手を繋いだ
しばらく目があって
笑い合って
そうして…
唇が重なった
紫野 いるま
暇 懐
紫野 いるま
暇 懐
紫野 いるま
紫野 いるま
暇 懐
暇 懐
紫野 いるま
紫野 いるま
暇 懐
紫野 いるま
暇 懐
紫野 いるま
暇 懐
暇 懐
あれから数週間
雨乃 こさめ
暇 懐
雨乃 こさめ
暇 懐
雨乃 こさめ
雨の中
二人揃って同じ傘の下を歩く
ずっとずっと
一人で雨に濡れていた女の子
誰かに縋ることもなく
ただ耐えて
消えたくなるほどまで我慢して
傘も刺さずに立ち尽くしていた君
俺はこれから
何度も何度も
一人で雨に濡れる君に
傘を持って行く
暇 懐
暇 懐
雨乃 こさめ
そう言って笑って
手を握ってくれるのに
まだ怖い自分がいる
いつか消えてしまうんじゃないかって
隣からいなくなってしまうんじゃないかって
何故だかそんな気持ちは拭えない
けど…
雨乃 こさめ
今、ここにいる
暇 懐
暇 懐
雨乃 こさめ
雨乃 こさめ
暇 懐
雨乃 こさめ
雨乃 こさめ
隣を見ると、その頬が少しだけ赤く染まっている
雨乃 こさめ
暇 懐
雨乃 こさめ
思っていたよりずっと
こさめは照れ屋らしい
頬を膨らましながらこっちを見てくる
暇 懐
膨らむ頬に手を伸ばして
指で優しく撫でる
もう、一人になんかさせてやんないから