TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

br

おはよ〜

shk

...おはよう

家中から漂う暗い雰囲気

最近、nkが部屋に引きこもっているから

理由は分からない

kr

ご飯できたよ

声のでかいkrも、常人並みの声の大きさ

みんな静かに椅子に座って食事をとり始める

美味しいはずの食事もなんだか寂しい

黙食が続く

賑やかさの欠片もない

暫くすると、食事を終える人がでてきた

kn

ご馳走様

knが手を合わせ席を立つ

kn

俺、nkにご飯持っていくね

彼はいつも、食事を終えるとnkの部屋の前にご飯を持っていく

でも、大抵ご飯は残ったまま

コンコンッ

軽くドアをノックする

kn

な……...

彼の名前を1文字だけ言うと、声が止まる

あれ...俺...誰の部屋に来たんだっけ

これは誰のご飯だっけ...

全身が固まる

記憶が曖昧になっている

ガチャッ

少し、ドアに隙間ができる

茶色い髪にパンダのパーカー

kn

なか……む...。

久しぶりに見た気がする

生きていたことに安堵する

だけど

なんで...俺...

nkのこと...忘れてたんだろ

彼のことを愛しているはずなのに

忘れるわけがないのに

kn

...ご飯、置いとくね

彼の顔は見えなかった

無理に話すのはよくないと思ったので、俺はこの場から去った

〈knの奇病〉 無自覚 『忘愛症候群』 想いを寄せている者を忘れてしまう 治療法︰???

nk

……...

knの様子がなんだかおかしかった

いつもは、ノックした後にすぐに「ご飯置いとくね」と言ってくる

けれど、今日は違った

名前すら、呼んでくれなかった

それに、表情を見ると驚いていたように見えた

俺が久しぶりに姿を見せたからだろうか

それとも────

nk

...見られてない...よね

knが去った後、久しぶりにご飯をとってみた

nk

おいし...。

krのご飯は温かくて懐かしくて、涙が零れてくる

nk

はぁ……

みんなに会いたかった

nk

今の俺じゃ……

醜い姿になっていたから

nk

人を傷つけたくなんてない...

幻滅されるのも

nk

全部、...いやだッ......

br

あ、おかえり、kn

kn

あぁ...うん、ただいま

さっきより明らかにおかしいkn

kr

...なにかあったの?

krも同じことを思っていたらしくknに尋ねる

kn

え、いや...?なんでも...ない

わかりやすい動揺

必ず、なにかがあった

sm

なかむ

smは突然、水色の名前を言う

kn

ッ……...

knは目を逸らし俯いた

sm

正直に言えよ、kn

もしかしたら、knが話すことでなにかがわかる

smはそう思い、聞き出そうとしているのだろう

kn

……ら...は...

聞き取ることの難しい彼の震えた声

kn

お前らにはッ...この気持ちはわかんねえよッ...!

青色は拳を強く握り目元で涙を揺らす

sm

言わなきゃなにもわかんねぇよッ...!

負の感情で溢れた空間

ぶつかり合い、落ちていく

以前の仲の良さはどこへ行ってしまったのか

これではただの

───心の殺し合いだ

kr

2人とも落ち着け!

krがknとsmの間に割って入る

kn

...俺、部屋戻るから

熱が冷めた様子のknは振り返らずに部屋へ向かった

kr

...すまいr...

krがsmの手に触れようとする

sm

ッあ...ごめん...

smは素早く手を脚の横から動かす

それも、krを拒絶するように

kr

...ちゃんと 、knのことも考えてやれよッ...?w

下手な笑顔

戸惑っているのが伝わってくる

sm

...あぁ。

smは、短く返事をした

恋が病に堕ちるなら

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

150

コメント

1

ユーザー

(通話で直接感想をお伝えします)

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚