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第38話 - 【昔々。2人のキズナと国の暗】※長編、ﾀﾋ描写有

5,151

2022年07月19日

#らだぺん

#らだぺい

#BL

復活のわさびじょーゆ

わさびじょーゆ

皆様こんにちは！

わさびじょーゆ

最近、皆様に物語を楽しんで頂いているのか心配なわさびです……

わさびじょーゆ

語彙力…大丈夫ですかね……（（

わさびじょーゆ

リクエスト等、ありましたら御遠慮無くどうぞ！！

わさびじょーゆ

さて、今回は、
「兄弟」「双子」
参ります！
今回は、めちゃんこ長いです…

わさびじょーゆ

これは、遠い遠い昔のお話。
ヨーロッパ。人口爆発が起こった国。
もはや、賄うのは無理だと判断した。
その国には、とある掟がありました。

「長男、長女は素敵な女性、男性と結婚すること」

「次男以降は二十歳の誕生日に＿＿
自ら命を断つこと」

必要なのは長男、長女のみ。
もし、次男以降の命令を守らなかった場合、無理矢理処せられる。

わさびじょーゆ

⚠️ﾀﾋ的描写入りますが、生きてますよ！？御安心！！！⚠️

わさびじょーゆ

らださん→長男
ぺんさん→次男

の双子です！
（二卵生）

わさびじょーゆ

また、長男（ら）のみ、貴重の為、次男（ぺ）は、余り成長していません、
身長も大体15歳くらい。
そして、食べ物も上手くうけつけません。
しかし、執事様や、らださんのお陰で少しずつ治りつつあります。

わさびじょーゆ

さて……この物語はどう開けるのか……

わさびじょーゆ

おっと、その前に。

お二人の執事、お遊び役、メイドは
日常の皆さんが行ってくれます

わさびじょーゆ

早速参りまSHOW……

ここで、1つお知らせです。少し重くなりますが、よろしくお願いします知ってるわ！という方もざっと一読願。何度も申しておりますが、ご本人様動画、作品等は" 全く "関係ありませんいわゆる、「名前だけお借りしている二次創作」のようなものです。そのため、性格、言葉遣い、容姿などは非常に大きく変わって来ますもはや、別人です。これは、わさびが作り出す「創作」「妄想」だということをご理解願います。また、このような界隈ネタ nmmn系、腐系等が地雷、苦手に当たる方は、目を通さず必ずCLOSE。開かない、見ない、タグを検索しない（タグをよく見る）これが大切です。そして、くれぐれもご本人様に影響の出ないようにお願いします皆様のご理解、よろしくお願いします！

屋敷内にて

らっだぁ

ぺいんとぉお〜♪
（ば、と抱きつき）

ぺいんと

うわッ！！
びッッッくりしたァあぁあ！
（椅子から転げ落ちて）

らっだぁ

www
はぁー、面白すぎ
（バーテンダーに飲み物を、頼み）

ぺいんと

なんなんだよ………
（憂鬱そうに頬杖を）

らっだぁ

ん？なに、
どうした？
（隣に腰掛けては）

ぺいんと

だって……おれ、もう
19だよ？
あと1年だなーって。
（遠い目で見つめ）

らっだぁ

…………
（黙りこくって）

目の前に飲み物が出され

らっだぁ

確かに…ね。
（それを啜って）

ぺいんと

はー、どうしよう
どれが楽かなー
（指をくるくると回して）

らっだぁ

…………
（俯いたまま）

らっだぁ

薬とか…？
（頬杖を）

ぺいんと

んー、あ！そうだね！
睡眠薬とかで＿＿＿＿
（ゆっくりと口にして）

らっだぁ

うん
そうだよな
（そういうが顔が強ばって）

バーテンダー

ぺいんと様。
もう、19歳ですか。
（口を開き）

ぺいんと

はい（笑）
あー、早いなぁ
（グラスを置いては）

ぺいんと

らっだぁ、俺、部屋に行かなきゃ。
じゃあ、また後でね。
（手を振り）

らっだぁ

あ、あー、分かった
気をつけて
（はにかみ）

バーテンダー

らっだぁ様は、もうすぐ花嫁様をお迎えになると聞きましたが。
（グラスを拭きながら）

らっだぁ

……あー。
うん。親父が言ってたわ
（綺麗な黄色のカクテルに視線を下ろし）

らっだぁ

でも…でもなぁ……
（ぎり、と力を込めて）

バーテンダー

？どうかなさいましたか？
（顔を上げて）

らっだぁ

いや。ぺいんとがさ
（残りを飲み干し）

バーテンダー

なるほ……ど……
（複雑そうに）

バーテンダー

しかし、国の決まりですから………

らっだぁ

……分かってる
部屋に戻るから、ご馳走様
（立ち上がり）

バーテンダー

お疲れ様でした。
また、いつでもどうぞ。
（会釈を）

自室にて

ぺいんと

……………
（ぼぉ、と遠くを）

ぺいんと

ふぅー……
しにがみに頼んでおかないと。
（立ち上がっては、扉を開けて）

ぺいんと

しにがみぃー
（声を上げ）

しにがみ

はい。
どうかなさいましたか？
（すぱ、と現れて）

ぺいんと

早いなぁwww
あ、これ、俺の誕生日までに用意しておいて
（紙を渡し）

しにがみ

……
（紙に視線を通し）

しにがみ

ッ………
し…承知しました……
（手が震え、視線が右往左往し）

ぺいんと

ふ、大丈夫
手紙は全部終わったら、
らっだぁに渡して。
あーあ。らっだぁのお嫁さん
見てみたかった。
（ベッドに腰掛けて）

しにがみ

………
らっだぁ様は、明日、お見合いだそうです。
（口を開いて）

ぺいんと

！ほんと！？
やった〜♪
よぉし、沢山かまちょしてやろ〜（笑）
（ウキウキしながらクローゼットを開けて）

しにがみ

…どうして………

ぺいんと

うん？
なんて言った？？

しにがみ

どうして、そんなに楽しそうなんですか！？
あと、……あと1年なんですよ！！
（必死に）

ぺいんと

ふ……簡単だよ？
（ゆっくりと近寄り）

ぺいんと

あー、あと1年だー
しにたくないなー
もっとこうしておけば良かった

ぺいんと

そう思うよりさ

ぺいんと

今、こうしておこう
こう伝えよう
こんなことしよう

ぺいんと

そう思った方が後悔、少ないと思わない？
（その顔はいかにも幸せに満ち溢れ）

ぺいんと

運命には、逆らえない。
ここにいる人たちも、
みんな、1番上の人達なんだろ。

ぺいんと

ほら、俺なんかに情け掛けてないで！
らっだぁの所に行っておいで
（にへ、と笑っては）

しにがみ

ッ……………
（納得いかない様だが口出しせず）

しにがみ

は、把握致しました……
失礼致します……
（会釈しその場を立ち去って）

ぺいんと

…ふ、らっだぁ……
結婚…かぁ。
楽しみ………だなぁ……

ぺいんと

……？
あれ……なんで……
俺…泣いてんだ…？

次日大広間にて

花嫁

このような場に、お招きいただきありがとうございます
（柔らかく微笑んで）

王

いいや。
此方の方こそ、有難いことだよ
（満面の笑みで）

らっだぁ

……
（作りこんだ笑みで会釈を）

ぺいんと

………
《あれ？らっだぁ、おかしいな…なんであんなに固いんだ？？》
（影の方で見守り）

クロノア

失礼致します。
お食事のご用意が出来ましたので、どうぞ、あちらのお部屋へ。
（深々と会釈すれば、ゆっくりと扉を開けて）

王

さ、さ、
こちらへ。
（先導するように歩いて）

花嫁

はい
（ら、の容姿と性格に惹かれたのか、何とも幸せそうに）

らっだぁ

＿＿＿様、こちらへ。
（花嫁の手を引いて）

花嫁

！
ふふ、ありがとうございます
（ふわ、と頬を赤らめて）

ぺいんと

ッ………！？
《な、なんだ？今…ずきっ…て……変なの……俺は、らっだぁを見守るだけだし……》

トラゾー

ぺいんと様
（ふわ、と隣で話しかけ）

ぺいんと

わ、
どうしたの
（苦笑しながら振り向いて）

トラゾー

ぺいんと様の分も勿論ご用意しておりますが…

トラゾー

ぺいんと様は、お食事、どうなさいますか？
（小首を傾げ）

ぺいんと

……ううん。
後でいただくね。
（あの場にいては行けない。そんな意思か、頭を振って）

トラゾー

左様ですか…
！でしたら、後程、我々と談笑しながら、お食事は如何でしょう
少々厚かましいですが………

ぺいんと

！
うん！そうしよう！！
トラゾー達に見せたいもの、沢山あるんだ！
（目を輝かかせ）

トラゾー

えぇ。勿論
《やっぱり…まだ、こどもなんだよ……こんな人を………》

食事処

王

そうかそうか！
やはり、見込んだだけ有るな！
（満足そうに口に運んで）

花嫁

ふふ、感謝します
らっだぁ様も素晴らしい方ですし…
（幸せそうに笑って）

らっだぁ

いえ＿＿＿＿
（相変わらず作りこんだ笑みで）

ぺいんと

……
（寂しそうに影から見つめ）

クロノア

？
ぺいんと様？
（身長に合わせて少しかがみ）

ぺいんと

あ、クロノアさん
（に、と口角を）

クロノア

ふふ、ご覧になっていたんですか？
（膝を着いて、手を握って）

ぺいんと

！！
う、ううん！！
そんなことない！
（首を振り、慌てて後ずさりを）

クロノア

いえいえ、構わないんですよ？
ぺいんと様もご興味が有るでしょうから
（そ、と手を引いて）

ぺいんと

……うん…
（再び覗き）

王

なるほど
ということは、式は来年、10月か！
（うむ、うむ、と頷いて）

花嫁

はい、そうですね！
（嬉しそうに）

花嫁

下旬辺りが嬉しいんですが……

らっだぁ

！！！
（はっ、と息を飲み）

王

？どうかしたか？

らっだぁ

ッ………いえ。
何でもございません
《10月はダメだ……ぺいんとが………！！でも…ぁあ！！ッ…どうする？》

ぺいんと

…………
（静かにその場を離れて）

ぺいんと

ごめんなさい…
部屋、戻ります…
（はにかんで）

クロノア

……そうですね
ご飯、食べましょうか
（手を引いて）

ぺいんと

………
（頷いて）

バーにて数時間後

ぺいんと

………
（心ここに在らず、というように）

バーテンダー

おや、失礼致しました。
ぺいんと様、いらしたんですね
（会釈をすれば直ぐにいつもの飲み物を作り始め）

ぺいんと

あ、＿＿さん。
（はにかんでは）

バーテンダー

お見合い、如何でしたか
（カシャカシャとシェイカーを回し）

ぺいんと

………ッ…
（幸せそうに笑い顔を上げて）

ぺいんと

うん！
らっだぁにピッタリな可愛い人だった！
来年、式なんだって！
いいよね、俺も、「見たかった」！
（辛い、苦しい、痛い、妬ましい、嫌、それらを全て飲み込み、泣かぬように、辛くないように。笑って）

バーテンダー

…………
申し訳ございません………
どうぞ……
（すぅ、と目の前に飲み物を差し出し）

ぺいんと

ふ、なんで謝るんですか？
幸せなことでしょ？
（相変わらずの笑みで）

バーテンダー

……左様ですね…
（柔らかく笑い）

ぺいんと

さて、
楽しかったし、俺、もう寝ますね
（立ち上がり）

バーテンダー

今夜はお早いですね

ぺいんと

うん、明日があるからね
（椅子をしまって）

バーテンダー

承知しました
おやすみなさいませ。
（はにかんで）

自室にて

ぺいんと

…………
（窓際を見つめ）

ぺいんと

今日…お嫁さんと一緒に泊まるんだって。
（隣にいる可愛らしい人形に話しかけ）

ぺいんと

お腹空いた……
結局…食べなかったな…
（足に力を込めて）

ぺいんと

みんな…寝てるかな……
大丈夫…少しだけ……
（空腹に耐えられず、出ては行けない部屋を抜け出して）

屋敷内

ぺいんと

ッ……夜って怖いな……
（ぺたぺたと廊下を歩いて）

＿＿＿＿

ぺいんと

？
（声が聞こえた為、興味本意で恐る恐るら、の部屋に耳を傾け）

「楽しみですね」「……そうですね」

ぺいんと

……
《らだ…大丈夫かな………》

ぺいんと

ッ…ぐすっ……
（不思議と涙ぐんで来れば）

「10月なんて、あっという間です」「そうですね。あっという間です」「おひとりなんですか？」「いえ。弟が居ますよ」「…ふふ、」「？」「誕生日は？｣「………10月」「ふふ、左様ですか」

ぺいんと

ッ……図った…
（呟けば、駆け出して）

ぺいんと

トラゾーッ！！
（扉を開けて）

トラゾー

おわッ……
びっくりした………
って、ぺいんと様じゃありませんか
（目を丸くして近寄り）

ぺいんと

お願いがあるんだ………
（懇願するように座り込み）

トラゾー

！！
《只事じゃないな……》

トラゾー

はい、なんなりと。
（自身も膝を着いて）

ぺいんと

コレ……持ってて欲しい………
（首からペンダントを取って）

トラゾー

！？し、しかしッ……

ぺいんと

お願い…
（涙目になり）

トラゾー

ッ………承知しました……
しかし、これは、ぺいんと様の命より大切と謳っていたものでは……
（手が微かにペンダントから移った熱で温かみ帯びて）

ぺいんと

ふは………
もう、いらない。
（嘲て）

トラゾー

なぜです？
（目を伏せて）

ぺいんと

俺、気がついたの
らっだぁが好きって

トラゾー

それは兄弟ですから……

ぺいんと

違う。
「恋愛的に」
（嘲、仰ぐように）

トラゾー

！！
（息を飲み）

ぺいんと

でもさ、婚約者がいるなら、諦めなきゃ。ね。
（いつものように笑い）

トラゾー

…そう、ですかね
（顔を上げて）

ぺいんと

んぇ？
（予想外で変な声を）

トラゾー

見ましたか、らっだぁ様の顔。

ぺいんと

う、うん……見た
（小さく頷いて）

トラゾー

なら、分かりますよね……
（視線を上げ）

トラゾー

ぺいんと様なら。
（首に再びペンダントを）

ぺいんと

ッ………でも！
（泣きそうになり、下唇を噛んで）

トラゾー

……御安心ください。
我々は……ぺいんと様の味方です。
なんなりと。
例え……身代わりになったとて
ぺいんと様とらっだぁ様は御守り致します
（ふわ、と何とも優しい笑みで）

ぺいんと

ッ……うッ……うぅっ……
（その場に崩れ落ち、顔を覆って）

トラゾー

大丈夫です。
まだ…まだ時間はあります。
逃げましょう。
ぺいんと様を⌒ろす訳には行きません
（そっ、と手を伸ばし背中を撫で）

ぺいんと

でもッ…俺…
来年の…誕生日………ッ
（涙が止まらず、嗚咽を）

トラゾー

…何で決するおつもりですか。

ぺいんと

睡眠薬……
（震えながら）

トラゾー

……それは、誰に伝えてありますか
（深刻な表情で）

ぺいんと

し、しにがみと……＿＿＿さん…あとは、らっだぁ……
（バーテンダーも、し、の名前を出し）

トラゾー

……ふ、主様はお聞きじゃないんですね？

ぺいんと

うん……俺の話なんて
聞いてくれない……
（また、泣きそうになり）

トラゾー

好都合です。
ぺいんと様、我々は
何としても………
お支えしますので。
（ぺ、を抱き抱えては、階段までたどり着き）

ぺいんと

ッ！危ないからッ……下ろしてッ！
（首を振り）

トラゾー

2人の元に行きますからね
（瞬時、2階から1階に飛び降り）

ぺいんと

ん゛ッ！！！
（目を瞑り）

トラゾー

ッと。
（静かに足を着けば、そのまま駆け出し）

あれから 1年

「誕生日」

ぺいんと

…………
（息を吐き）

ぺいんと

ああ……幸せだよ
（淡々と階段を上り）

ぺいんと

皆、協力してくれたな……
皆、心配してくれたな……

ぺいんと

ッ………
は……はは。
「諦めないで生きろ」か。

ぺいんと

らっだぁ。
また、来世で会えたらさ。
今度は、俺……
らっだぁの恋人になりたいよ………

ぺいんと

おれ……
俺さ……
はたち　になったよ？
ねぇ。「おめでとう」って言ってよ………
（涙が止まらず、過呼吸になりながら、自室の扉を開ける。）

ぺいんと

うん。うん。
運命だ。
薬がいいな、そう思ったけど。
サイゴ位は、楽にさせて。
（窓を開け放ち）

ぺいんと

「君が生きてるなら。」
「らっだぁが生きてくれるなら。」
「俺は、幸せ。」
（震える口で）

ﾊﾞﾝｯ＿＿＿

クロノア

ぺいんとッ！！！
（呼吸を切らして）

ぺいんと

あ、クロノアさん
（柔らかく微笑んで）

ぺいんと

ふふ、様付けなしなんて、すごく新鮮で、嬉しいです。
でも…もう、新鮮なんて、関係ないですね、
（窓際に足をかけ）

クロノア

ここ！何階だと思って！！！
（無理に近づけず）

ぺいんと

さぁ……
きっと、そこらの4階より高いでしょうね（笑）
（柔らかく微笑んで）

クロノア

ッ……
言ったろ！？
ぺいんとは！！！

しにがみ

ぺいんとさん！
（慌てて駆けつけ）

ぺいんと

あーあ。
みんな、来ちゃった………
ほら、誕生日だよ
笑ってよ、馬鹿だなって。
おめでとうって。
（手を離せば落ちるような状況で）

しにがみ

笑えません！！！！
（泣きじゃくりながら手を伸ばして）

ぺいんと

ふ（笑）
泣くなって〜（笑）
らっだぁが待ってるよ
（目を瞑り）

らっだぁ

＿＿＿＿＿
（声に驚いて通りかかり）

らっだぁ

ぺ………！！！！
（ひゅっ、と息を飲み）

ぺいんと

………らっだぁ……
（幸せそうに）

らっだぁ

お前ッ、何やって！！
（引き戻そうと近寄れば）

ぺいんと

何って、
今日、誕生日だよ
（近寄るな、そういうように手を僅かに離して）

らっだぁ

！
（目を見開いては）

らっだぁ

誕…………
（声が震え）

王

おや。
ふ、そうか、誕生日か
（野次馬のように）

ぺいんと

…………
（つぅ、と頬に水を流せば）

ぺいんと

らっだぁ。ひとつ言わせてね

らっだぁ

ッ………

ぺいんと

もし……もし、来世があったらさ。
俺、らっだぁの恋人になりたい。
兄弟も、勿論、深い絆があるけど。
俺は、らっだぁが好きだったよ。

ぺいんと

お嫁さんと幸せにね。
（怖いのか手が震え）

らっだぁ

は＿＿＿＿
（その言葉を聞いては）

らっだぁ

ッ、ぺいんと
（目には耐えられないのか水が溢れ）

らっだぁ

俺もだよ。
俺も、ぺいんとが大好きだ。
なぁ。ぺいんと…
俺、ぺいんとが居ない世界なんて、生きてて意味ねぇと思う
（口を開き）

王

は、何を言う…！
お前は！！！

らっだぁ

黙れ。
（鋭く視線を向け）

王

！？
お前ッ！！
（手をあげて）

トラゾー

させません。
（ぱ、と手を掴み）

クロノア

申し訳ございません。
今だけはお許しを。
（後ろから羽交い締めにし）

しにがみ

ご無礼をお許しください
（ひゅっ、と足を出せば、鳩尾に一発蹴りを）

王

ゔッ＿＿＿＿＿
（瞬時、気絶を）

ぺいんと

……ふふ、かっこいい。

らっだぁ

ぺいんと、しぬの、怖いんだろ？
（ゆっくりと近寄り）

ぺいんと

まぁね……そりゃ怖いよ（笑）
（だんだん手が離れて）

らっだぁ

なら………
俺の所に……
（手を伸ばして）

ぺいんと

ううん。
らっだぁは、らっだぁのお嫁さんが居るでしょ

らっだぁ

……
（首を振って）

らっだぁ

違う。

ぺいんと

？どういう………

らっだぁ

俺の……婚約者は……
（ぺ、の目の前まで来れば）

らっだぁ

ぺいんとだよ……
（手を取ろうと）

ぺいんと

止めろ！！！
（ぱ、と手を払い）

ぺいんと

止めて！！
おれ……おれ……
ﾀﾋねなくなる！！
らっだぁが………恋しくなる……
（ひたすらに嗚咽を）

らっだぁ

！
ッ…良いんだ
大丈夫、逃げよう
皆、ぺいんとの味方だから。
違う口に逃げれば良いんだから
（憂いでは）

ぺいんと

………
（ゆっくりと首を振って）

ぺいんと

ごめん……
もう、限界みたい……
（ふは、と笑って）

ぺいんと

………
うん、来世は、一緒に逃げようね
（目を瞑っては、手を離して）

らっだぁ

！！！
（まずい、そう思ったのか、身を乗り出し、自らも飛び降りて）

しにがみ

！？おニ人共ッ！！
（目を見開いて）

トラゾー

大丈夫………
（不安で手が震え）

クロノア

ッ…らっだぁ様なら…
（怖くて窓に寄れず）

園庭にて

らっだぁ

ッ、大丈夫……時間はある！間に合ってくれ……
（落ちながら、ぺ、を思い切り押し出来るだけ柔らかい花壇の土の上目指して思い切り突き放し）

ぺいんと

＿＿＿＿、
（気絶なのか、それとも。
目を瞑ったまま）

ﾄﾞｯ＿＿＿＿＿

ぺいんと

＿＿＿＿？
（目を開け）

ぺいんと

な、なんで、生きて……
（手を見ては、焦りを）

ぺいんと

（辺りを見渡しては）

ぺいんと

！？
らッ………
（ばっ、と近寄り）

ぺいんと

なんで！？なんで！！！
なんで落ちた！！
（肩を掴んで）

らっだぁ

…………
（目を開け）

らっだぁ

ふ……生きてた…か
（絶えず流血しながら意識が混濁し）

ぺいんと

なんで……なんでらだ……
やだ……やだよ……
おれ…どうしたらいいの……
（現実味がなく、ひたすらに困惑を）

らっだぁ

（笑）
大丈夫……すぐ治る…
（ひゅ、ひゅ、と呼吸を）

ぺいんと

……ッ…
失敗したら……いや、でも……！
（独り言を呟けば）

ぺいんと

らっだぁ、俺
らっだぁの為にね、
「治療」学んだよ！
治せるから！！！
（自らの服をﾋﾞｯ､と破き、流血している所を器用に塞いで）

らっだぁ

………凄い…凄いなぁ…ぺいんとは…
（視線が揺らぎ）

ぺいんと

……
（真剣に手先を動かし）

ぺいんと

ッふ……
（今までのどんな時よりも真剣な表情で）

ぺいんと

出来た！
（左手で汗を拭って）

らっだぁ

ふ……
うん、上手だ。
ぺいんと、偉い偉い…
（ほら、痛くないよ。と付け足し）

ぺいんと

んッ………
駄目！俺、連れてくから！！
（ら、をおぶり）

らっだぁ

おぉ…危ないぞ…
（そうは言うが静かに体を預け）

ぺいんと

ッ………
（体が小さい為、大変だが、無理くり部屋へ上がり）

屋敷内

ぺいんと

よし……ッ…
（廊下までたどり着き）

しにがみ

！！ぺいんと様！？
（目を丸くし）

クロノア

え！？
（理解ができず）

ぺいんと

はなしッ…は…後！！
らだ……寝かせて……！
（ク、に、らを預けて）

クロノア

か、かしこまりました…
（受け取れば、猫のような身のこなしで立ち去り）

ぺいんと

……よし…
（その場から背を向けて）

しにがみ

ぺいんと様！
ぺいんと様もお休みになられたら………

ぺいんと

ううん。
（首を振り）

ぺいんと

あ、手紙、よろしく
（には、と笑えば、落ちたとは思えぬ素振りで駆け出し）

しにがみ

手紙……？
！！まさか！？
（顔を青くし）

夜の屋敷外

ぺいんと

………
（ゆっくりと腰から短刀を取り出し）

ぺいんと

ん。
（顔には優しい光を灯し）

ぺいんと

上手く、いきますように。
（瞬時、短刀を深々と刺し）

あれから数日がたった頃

しにがみ

らっだぁ様。
（ふわ、と跪き）

らっだぁ

……………
（全く話を聞いた様子がなく）

しにがみ

……ぺいんと様から＿＿＿＿

らっだぁ

！？
ぺいんと！？
（ひゅ、と呼吸をすれば身を乗り出して）

しにがみ

ええ……お手紙を預かっております
（すす、と差し出し）

らっだぁ

ッ………
（手紙を受け取り、震える手で開いて）

「拝啓、お兄様」＿＿＿＿（略）お兄様と、いや、「らっだぁ」と一緒に過ごせて楽しかった。また、会えたらいいね。いつでも、そばに居るからね

らっだぁ

……………
（静かに閉じ、目を伏せて）

しにがみ

……この国は狂っています

らっだぁ

分かってる……
（必死に涙を堪えて）

しにがみ

ですかr………
（そこで言葉が止まり）

らっだぁ

？なんだ？
（顔を上げ）

しにがみ

あれ、なんか、その紙、おかしいですね……
なんか、色が違う……
（小首を）

らっだぁ

色？
（裏返し、紙の裏面を見れば、何やら色が本紙とはことなっており）

らっだぁ

………
（少し考え）
！まさか…………
（駆け出しては、暖炉へ）

しにがみ

え、ちょ、らっだぁ様！
（慌ててついて行けば）

らっだぁ

………
（手紙の裏を火に照らして）

らっだぁ

…………！！
（すると、じわ…と色が変わり）

しにがみ

炙り出し！？
な、なんでそんなこと………

らっだぁ

何書いてある………
（字を読んで）

無理だよ…… ﾀﾋにたくないよ… 助けて…助けて… らっだぁ………

らっだぁ

は＿＿＿＿
（表情がこわばり）

しにがみ

何とお記しでしたか？
（傍で問いかけて）

らっだぁ

彼奴ッ……
（ぱ、と手紙を手放し、ぺ、の部屋へ駆け出し）

しにがみ

！！待ってください！
（手紙を拾い、目を通して）

しにがみ

…これって＿＿＿＿

ぺ、の部屋

らっだぁ

ぺいんと………？
（扉を開けて）

ぺいんと

……………
（窓際に腰掛け、月を眺めて）

らっだぁ

！ぺいんとッ！
俺だよ！
（ば、と近寄り）

ぺいんと

……
（視線を向けては）

ぺいんと

らっだぁだ……
（目元にゆっくりと水を流せば）

らっだぁ

………ごめん…ごめんな……
（抱きしめようと腕を伸ばすが）

ぺいんと

…ふ、触れないでしょ
（今にも消えてしまいそうな声で）

らっだぁ

なん………なんで…
（幾度もやってみるが空を切り）

ぺいんと

未練、残っちゃった
（けら、と笑い）

らっだぁ

み…れん…？
（震える声で）

ぺいんと

うん。
俺、言ったでしょ
らっだぁが好きだって
（ゆっくりと瞬きを）

らっだぁ

………ああ…
（俯き）

ぺいんと

でも、お嫁さん、居るもんね
（寂しそうに）

らっだぁ

それのことなんだけど

らっだぁ

断った。
（目線を上げ）

ぺいんと

え……
えぇええ！？
（声を大きく）

らっだぁ

うるさ（笑）
俺、ぺいんとのそばにいようと思って
さ。
（駄目か？と言うように）

ぺいんと

ッ………
俺ね
まだ、ﾀﾋンでないだよ
（泣きそうに）

らっだぁ

え…ってことは……

ぺいんと

いや、なんというか
境界線にいる。
願いが叶えば、戻ってこられるし
叶わなければ向こうに行く
（遠くを眺め）

らっだぁ

ッ！じゃあ！願い事、なんだよ！
（希望を目に）

ぺいんと

…………
（黙りこくって）

らっだぁ

？
（不安そうに見つめ）

ぺいんと

……絶対引かれる…
（ず、と体を引いて）

らっだぁ

はぁ？引くことなんてないだろ
（そんなに酷いものなのか？と問いかけ）

ぺいんと

……酷い…というか…恥ずかしい……
（ぼ、と赤面を）

らっだぁ

え……あーなるほど？？
（何となく理解したらしく）

ぺいんと

！止めてよ！理解すんな！
（顔を覆って）

らっだぁ

ふ＿＿＿
なに？わかんないなぁ
ぺいんとの口から言ってよ
（触れられない為、顔だけ寄せて）

ぺいんと

ッ………
（赤面し）

らっだぁ

……お願い…
ぺいんとと、まだ、一緒にいたいんだ……
（憂いで）

ぺいんと

わ、分かったよ！！！
（顔を上げては）

ぺいんと

その……その…
（手をモジモジと動かし）

らっだぁ

……言ってくれたら、
「その通り」にしてあげる。
（女性に見せた笑みよりも優しく）

ぺいんと

！！
（その顔にきゅう、と心が痛み）

ぺいんと

ッ…
えっと……
（唇に人差し指を置いて）

ぺいんと

「キス」…して欲しい……
（手元がガクガクと震え）

らっだぁ

………
（制止して）

ぺいんと

！！
あ、あ、やっぱ！なんでも！！！

らっだぁ

分かった
（どん、と窓に両手を着いて）

らっだぁ

したいんだろ？
ふ、奇遇。俺も
（瞬時、何故か顔だけは触れることが出来）

ぺいんと

うぅう……
意地悪…
（赤面を）

らっだぁ

はいはい（笑）
ほら、こっち向け
（ギリギリまで顔を寄せ）

ぺいんと

う………
（顔を向け、僅かに上目遣いを）

らっだぁ

……かわい。
（ぽそ、と呟けば、その前軽く口付けを）

ぺいんと

ん゛………
（くらぁ、と目の前が歪むような感覚があり）

ぺいんと

う……
（とろ、とした顔を上げて）

ぺいんと

も…かぃ……
（もう1回、そう言いたいのか、曖昧な声色で）

らっだぁ

………
（今度は、浅くでは無く）

ぺいんと

ん゛ッ……ふ…♡
（とろ、と目が溶けては、ら、の首の後ろに手を回して）

らっだぁ

ッ
（ゆっくりと離れれば）

らっだぁ

ど？
叶った？
（に、と笑い）

ぺいんと

叶っ……たぁ…♡
（遠くを見つめるように）

ぺいんと

ふへ……触ってみ…
（おいで、おいで、と手招きを）

らっだぁ

……
（ふわ、と抱きしめては、ちゃんと人間味を感じて）

らっだぁ

！！ッ………
ぺいんと…ぺいんとだ………
（ぎゅう、と強く抱きしめ）

ぺいんと

ふふ、
うん、もう大丈夫
（そ、と頭を撫で）

らっだぁ

……もう、無茶させねぇから……

ぺいんと

うん……でも…どうしよう……

らっだぁ

逃げよう
約束通り。

ぺいんと

しにがみ達は…？

らっだぁ

話、付けてある
今夜、準備して、明日の早朝、
＿＿＿に行く。
（空を描き）

ぺいんと

＿＿なら、……を通った方が安全だよ
（地図を机から引っ張って）

らっだぁ

うーん、なら＿＿＿＿＿

街中早朝

らっだぁ

大丈夫か？
（ぺ、の手を引いて）

ぺいんと

大丈夫！
（何とも幸せそうに）

クロノア

良かった…本当に
（心からの声を）

トラゾー

確かに……ヒヤヒヤしたなぁ……
（苦笑しながら）

しにがみ

ほんとにー、もう、
精神が何度ﾀﾋんだことか！！
（けらけらと楽しそうに）

ぺいんと

ごめん、皆
（申し訳なさそうに）

らっだぁ

ふ、いいんだよ
みんな、ぺいんとが生きてて嬉しいから
（優しく微笑んで）

ぺいんと

！うん……！
（にへ、と嬉しそうに）

花嫁

………！！
（たまたま見つけ）

花嫁

ら……らっだぁ様…？

らっだぁ

……
（ちら、と視線を向け）

ぺいんと

あ……あの人……
（怯えた顔で）

しにがみ

大丈夫ですよ
悪い人じゃありませんから
（念の為、ぺ、を守るように）

花嫁

らっだぁ様。
どちらに参られるんですか？
（微笑）

らっだぁ

…（いつもの繕った笑みで）
ごきげんよう。
（それだけ答えると）

クロノア

《…ぺいんと様との差が凄いな…それだけ大切なんだろうな》

花嫁

ごきげんよう。
ところで＿＿＿＿

ぺいんと

ら……らだ……？
（きゅるきゅるした目で、ら、を上目遣いで）

らっだぁ

ゔッ………
（その目にやられ、目を瞑り）

らっだぁ

うん、大丈夫だよ、
行こうね
（屈んでぺ、の頭を撫で）

ぺいんと

えへへ……
（幸せな表情で）

トラゾー

おっと、お2人とも
そろそろ、時間が迫っていますよ
（時計を確認し）

らっだぁ

行こうか
（背中を押して）

花嫁

ッ………
らっ＿＿＿＿

らっだぁ

ふ、さようなら
永遠に。
俺は、お前を許せないから。
（その笑みはいかにも恐怖を煽り）

花嫁

は＿＿＿
（息を飲み）

ぺいんと

らだぁー！
いくよぉ！
（遠くから呼びかけ）

らっだぁ

あいよー
（ぺ、に向ける顔は、どんな恒星よりも明るい表情で）

はてさて。皆はあの後、無事に逃げられたのか。 ………続きが見たい方はこめんとを。今回は、長い（400越え）為、エンドロールは割愛致します。次回は、魔主役の予定です！まだ、2人の様子見たいよーという方はぜひぜひ、御要望くださいね！！では、また会いまSHOW！長々と、申し訳ございません！

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コメする時期おかしいんですけど初めてこういう系で泣きました………もう号泣です😭😭いつも読んでます、これからも頑張ってください…

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第38話 - 【昔々。2人のキズナと国の暗】※長編、ﾀﾋ描写有

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