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ギュゥッ…。

何分くらい…このままなんだろ

千世

…。

俺、何で抱きついた?

千世

け、慧くん…。

千世

このままでごめんね…。

…。

別に…。

千世

力入んない…。

彼女はきっと、退くこともできないんだろう…。

千世

慧くんって細いね…。

何いってんだ?

千世

こうしてて分かった!

絶対天然入ってるだろ。

千世

慧くーん…

千世

慧くーん?

ドッ

いて…。

千世

慧くんの魂が抜けてたからね~…。

…雨笠ってそんなキャラ?

千世

ち、違うもん…。

千世

学校では…みんながいて…。

千世

ちょっと…、冷めてるけど…。

千世

慧くんと一緒だとね、

千世

何か…楽なの!

っ…!

千世

慧くんは

千世

温かい~

流石にもう耐えれないかも。

千世

慧っ

っ!

な、なに

流石に不意討ち過ぎた…。

千世

慧くん何かおかしい?

…別に。

雨笠大丈夫なの

千世

大丈夫だよ。

千世

ただ…。

千世

まだ…。いいよね…。

千世

やっぱりなんでもない…。

…そ。

千世

やっぱ、嘘だよな。

千世

…。

千世

…。

俺、学校言ってくるけど

何かあったら、母親に言って。

千世

うん…、ありがと…。

ん、

じゃ。

千世

あの…。

千世

昨日はごめんなさ──

慧の母

あ!

慧の母

あなたが千世ちゃんね!

千世

…はい

慧の母

まぁ

慧の母

可愛らしい~!

千世

ごめんなさい、

慧の母

あの、慧が珍しく看病するってねぇ~

千世

…。

私、色んな人を騙してる…。

病気は治らない。 お義父さんから連絡があった。 …母が死んだ。

もう、どうしたらいいか分かんないよ…。

慧の母

千世ちゃん?

千世

…っ

千世

今日…。

千世

お母さんが…。

─────────

それは…。 余りにも酷く,脆く,悲しみに満ちた声だった…。

バタン…。

千世

…。

千世

…。

千世

もう…いっそ…。

千世

私、早くお義母さんに逢いたい。

千世

…ごめん、慧くん。

少女は首にカッターナイフを付き当てた──

慧の母

千世ちゃん、お話が──

慧の母

イヤァ…!

慧の母

千世ちゃんっ!

…少女の首から大量の血が溢れていた。

慧の母

千世ちゃんっ!

何度揺さぶっても彼女は目を覚まさない。

慧の母

なんで…。

彼女に起きたことは 彼女が受け止められる量を超していた。

慧の母

っ!

プルル…。

ブチッ…。

慧の母

…どうしたら…。

救急車を呼ぼうとした。 しかし、行為を行う前に彼女と約束をしていた。

千世

お願いがあります。

千世

私に何があっても、警察や医療機関には連絡を入れないでください…。

慧の母

どうして?

千世

…お義父さんに迷惑がかかります…。

慧の母

あんなに酷いことされても尚…!?

千世

…お義父さんの歯車を覆したのは

千世

お義父さんの幸せを奪ったのは…私なんです…。

慧の母

…っ!

千世

───

ただいま…!

あ、めかさ…!

慧の母

…慧

どういうこと…。なんだよ!

母親を責めることしか出来なかった。 雨笠がこんなこと…するはずない…。 でも母親がするはずなんてない…。

母親に話を聞いた…。

慧の母

…約束は破ってしまったけれど、

慧の母

あなたが帰ってくる前、医療機関に連絡を入れました。

…雨笠…。

慧の母

あなたは、少し一人になりなさい。

それは…そう言った母は。 涙を流しながら…。

千世

慧くん、ごめんなさい。

千世

私、もう耐えられない。

千世

お母さんが死ぬなんて思わなかった。

千世

きっと、お義父さんは捕まる。

千世

お母さんに私がこっちに来たいなんて言わなければ、こうならなかったのかな。

千世

慧くん、最後のお願いです。

千世

私を助けてくれてありがとう。

千世

私を受け入れてくれてありがとう。

千世

なのに、ごめんなさい。

千世

私はやっぱり人の不幸の元みたいです。

千世

慧くんが居てくれて良かった

千世

私のことは忘れてください

千世

もし、また逢えたら。

千世

その時は私の気持ちを伝えたいです。

千世

本当にありがとう。

なんで…っ

忘れられるわけないだろ…っ

こう想うことが出きるのは。

俺は、彼女が…。

…なんで、

もし今日俺が学校に行かなかったら…。

未来は変わったのかもしれない。

…。

あぁ、やっぱり。

俺は

お前のことが好きだったよ…。

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コメント

2

ユーザー

千世ちゃーーーーーーーーーーーーーーん!!!

ユーザー

季乃梨ちゃんいつから公式作家さんになられたんですか?笑笑 それぐらいすっごく話の展開が上手だな~

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