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神と修羅

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神と修羅

7 - 違和感

♥

40

2024年08月25日

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危険は勇者の目には 太陽のごとく光り輝く。

––– エウリピデス『断片』

夜彦

敵って...神様の見習いとかじゃないのか⁉︎

久遠

...っ⁉︎

桃音

神様の見習い...あー、確かにそんなこと言われた気もしなくもない...?

久遠

じゃ、じゃあ本当に神様の見習いが私達を襲撃しに⁉︎

桃音

だからそうだって言ってんじゃん、しつこいなー

夜彦

ねえ、虎走さん‼︎この人仲間なんでしょ⁉︎説得してよ‼︎

久遠

えっ⁉︎む、無理だよ‼︎急にそんなこと言われたって‼︎

久遠

私だって知らn

夜彦

っ‼︎危ない虎走さん‼︎

突然、僕達の後ろから 軽自動車が走ってきて 危うく轢かれそうになった。

久遠

な、何が起きたの⁉︎

夜彦

僕も分かr...今度は右‼︎

僕が喋っていると 間髪をいれずに 避けた方向から別の軽自動車が やってきてスレスレで避けた。

避けた車は柱に当たり エアバッグが起動していた。

夜彦

はぁ...はぁ...死ぬかと思った...

久遠

待って、運転手は⁉︎

虎走さんは立ち上がると 柱へ衝突した自動車の 運転手の安否を確認しに行った。

久遠

...え?これって...

桃音

あららー、2人とも避けるの上手すぎー

桃音

おかげで車2台ともぺしゃんこだよ

久遠

な、何で...

久遠

久遠

無人の車が動いたの...?

夜彦

え?無人?

桃音

そりゃそうだよ、だってこれは“神の力”だもんね

夜彦

“神の力”...?それって...虎走さんの⁉︎

久遠

いや、私のとは多分違うタイプのやつだと思う...

桃音

さあ、じゃんじゃかいっちゃうよー‼︎

そう言いながら彼女は 両手をパチンッと頭の上で鳴らした。

その瞬間、駐車場に停車していた 全ての車のヘッドライトが 一斉に光り、同時に エンジンが掛かった。

夜彦

出口に向かって走って‼︎

久遠

無理だって‼︎

夜彦

無理でも走って‼︎

僕達は脇目もふらず 駐車場の出口へと急いだ。

夜彦

もうちょっとだ‼︎

久遠

はぁ...ッ‼︎はぁ...ッ‼︎

夜彦

(もう、こっちも神の力を使うか...‼︎)

と走りながら考えている時 ふと違和感に気が付いた。

夜彦

(車が動いてない...?)

あれだけの車が 今にも走り出しそうなのに対し その場から動こうとしないのだ。

夜彦

(何でだ?力を使うのに何か“条件”でもあるのか?)

夜彦

(いや、今はここから脱出することに専念するんだ‼︎)

久遠

やっと出口...‼︎

出口まであと一歩、 その寸前で彼女の姿を 確認するために僕は振り返った。

桃音

....

夜彦

笑ってる...?どうして...

僕達が逃げて焦っている筈、 なのに彼女は笑っていた。

その姿を見て僕は 不穏な空気を感じ取った。

夜彦

まさか...出口に“何か”ある...?

久遠

見て...外だよ‼︎

夜彦

(いや、明らかにおかしい...‼︎)

夜彦

止まって、虎走さんッ‼︎

僕は前を走っていた 虎走さんの腕をグイッと 後ろへ引っ張った。

次の瞬間

ドンッ

という大きな音と共に 僕達の目の前の地面が 大きく陥没した。

何が起きたのか分からなかった。 しかし、そこにはまるで 巨人が歩いたような 大きな穴が1つ空いていた。

久遠

な...に...これ...

夜彦

一歩間違ったら...潰されるところだった...

夜彦

...あれ?

後ろを振り返ると さっきまでいた筈の 彼女の姿が忽然と消えていた。

車のエンジン音も消え 辺りは静寂に包まれていた。

夜彦

今のうちに逃げよう‼︎

僕は魂が抜けかかった 虎走さんを支えながら 駐車場を後にした。

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