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・前回までのあらすじ

父親のやらかしの罪滅ぼしで 佐野万次郎の婚約者になった主人公

だがしかし、主人公の原作知識は コミック数巻と二次創作知識だけ

しかも腐女子なので キャラ設定が合ってるか不安だが

なぜだか佐野万次郎自身は 主人公を気に入ってるようで?

頑張れ、主人公 友達と集めたグッズが見守ってるぞ

優梨愛

はぁ……

他には誰もいない通学路に 自分のため息だけが広がる

もはや学校に行くことすら どこかめんどくさい

命の危機を数日前に回避した後 まったくもって私は眠れず

その影響か、寝不足になってしまい 今日はやる気が出ない

いつもはこんな時、どうしてたっけ 友達と話してたのかな

優梨愛

……ここには居ないもんなぁ

優梨愛

もうあんなにウェハースを

優梨愛

推しが出るまでって言いながら

優梨愛

何枚も食べさせられたり

優梨愛

推しの妄想を聞いたり出来ないのか

優梨愛

それはちょっと寂しいなぁ

優梨愛

……いや、やっぱそれは別にいいや

思い出してしまったからか 胸に穴が空いたような感覚がする

傍にいるはずの人が隣に居ない いつも一緒だったのに会話出来ない

それがこんなにも辛いとは 今まで思わなかった

そりゃ、マイキーだって 未来で闇堕ちするわ……

優梨愛

……あれ?

優梨愛

もしかして、今が未来軸……?

優梨愛

向こうは学生じゃなかったし

少し考えてから 一応ネットで検索してみる

すると、多少のノイズはあったが すぐに目的の記事は見つかった

どうやらこの世界では みんな生存しているらしい

ドラケンが生きている それだけで少し安心出来た

優梨愛

ついでに友達の推しも調べとくか

優梨愛

えーと、三ツ谷隆……っと

調べればすぐに情報は表示された デザイナーをしているらしい

ただ、有名になり過ぎたのか 下世話な記事も出てきて

友達の幻聴が聞こえてきそうになる 絶対これを見たら暴れるだろうな

優梨愛

なになに、彼女はいないけど

優梨愛

多数の女性と熱愛が報じられてて

優梨愛

今は都内の学生に手を出してる、と

優梨愛

うーん、アイツが居たら大変そうだ

それだけ呟いて 私は遅刻だけは阻止すべく

スマホをカバンにしまい 通学路を駆け出した

教室までは来たものの どこか違和感があって居心地が悪い

何でだろう やっぱりアイツが居ないからかな

クラスメイト

あっ、来た!

クラスメイト

ねぇ、大丈夫そう?

クラスメイト

心配だよね……

優梨愛

えっ……何のことかな?

クラスメイト

もしかして聞いてないの?

クラスメイト

いつも一緒に居るのに……

クラスメイト

恋菜ちゃん、車に轢かれたらしいよ

優梨愛

えっ、恋菜が!?

友達もこの世界に来てたこと、と 事故に遭ったらしいという驚きで

自分でも思ってた以上に 大きな声が出てしまったが

クラスメイト達は 友達が心配なんだろうという顔で

さらに詳しい話を私に教えてくれた

クラスメイト

なんかね

クラスメイト

道路になんか液体が撒かれてて

クラスメイト

それで滑った車が歩道に突っ込んで

クラスメイト

ちょうど歩いてた恋菜ちゃんが

クラスメイト

それに巻き込まれたらしいよ

優梨愛

だ、大丈夫かな……

優梨愛

下手したら死んでそうだけど

クラスメイト

捻挫したって先生は言ってたから

クラスメイト

たぶん大丈夫なんじゃないかな

優梨愛

ならよかった……

せっかく記憶が戻ったのに 再会する前に死なれたら困る……

それにしても 道路に滑るようなものを撒くなんて

なんて酷いことをするんだ 誰かが死んでたかもしれないんだぞ

ガソリン漏れとかではなさそうだし 犯人は早く捕まえてほしい

優梨愛

恋菜、大丈夫かなぁ……

優梨愛

お見舞いに行きたいけど

優梨愛

恋菜の家が前と同じか分からないし

優梨愛

私が行って疲れさせるのも嫌だから

優梨愛

今日のところは行けないよね……

友達のことを考えながら 校門を出ようとしたその時

校門を出てすぐのところに 黒塗りの車があることに気がついた

優梨愛

……怪しい

優梨愛

なんか嫌な予感がする

いかにも悪い人が乗ってそうな車の 助手席側の窓が開けられると

そこから見えたのは 土曜日に会うはずの彼の姿だった

佐野万次郎

おかえりー

佐野万次郎

はやく後ろの席に乗ってくれる?

佐野万次郎

すぐに車出さないと怪しまれるし

佐野万次郎

先生達に見られたくないっしょ?

優梨愛

わ、わかりました

周りを確認した後に 素早く後部座席へと乗り込む

誰かに見られてたら お兄ちゃんの友達だと言っておこう

まぁ、うちのお兄ちゃん 今は遠くに住んでるけど

運転席に座っているタトゥーの ガッツリ入った男は見ないふりして

こないだ会ったばかりの彼に そっと話しかける

優梨愛

それで、どうしたんですか

優梨愛

わざわざ学校に来るなんて

優梨愛

デートのお誘いじゃないですよね?

佐野万次郎

あー、それがさ

佐野万次郎

ダチが女の子を車で轢いたらしくて

佐野万次郎

その子が同じ学校みたいだからさ

佐野万次郎

謝る時に同席してもらおうと思って

佐野万次郎

ダメ?

ややドン引きした運転手の顔が ミラー越しに見えて

私もつい苦笑いをする この人、最初からこんな感じですよ

優梨愛

ケア要員ってことですか?

優梨愛

万次郎さんのお願いなら

優梨愛

それくらい、いいですよ

優梨愛

でも奇遇ですね

優梨愛

私の友達も事故に遭ったらしくて

優梨愛

お見舞いに行こうと思ってたんです

佐野万次郎

へー、そうなんだ

佐野万次郎

じゃあ、帰りに寄ればいいじゃん

佐野万次郎

そこまで送ってやるから

優梨愛

いえ、大丈夫です

優梨愛

きっと友達も緊張してしまうので

優梨愛

明日にでも自分で行きます

佐野万次郎

じゃあ今日も駅までってことで

優梨愛

今日も駅まで送ってくれるんですか

優梨愛

ありがとうございます

今日も送ってくれるみたいだし 意外と気に入られてるんだなぁ

ずっとヤンキーとして生きてるから 一般人が珍しいのかもしれない

そう、呑気に考えながら 窓の外の景色を見ていた

腐女子なのに婚約者になってしまった

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