これは、ある男の話
A
(今日も普通の日だったな)
A
(と、そんなことを思っていると)
A
(男が急いで電車に乗り込んできた)
A
(そしたら)
男
すみませんあなたは、28才ですか?
A
(と、聞いてきた)
A
そうですがどうして分かったんですか?
A
(私が聞き返しても男は無視してまた別の日とに話しかけた。)
男
あなたの年齢は、25才ですか?
聞かれた男
そうですけど
男
あなたは62才ですね?
聞かれた男2
どうして分かったんだ?
男
(そんなやり取りを繰り返していく。どうやらその男には、顔を見ただけで年齢を当てる特殊能力があるらしい。次の停車駅までは、まだ15分以上ある。私を含め、乗客たちは全員その男に注目し始めた。)
男
あなたは50才ですね?
聞かれた女
そうですが、あと五分で日付が変わったら、51才になるんですよ。
最後に質問された女性は、笑顔でそう答えた。
年齢を当てていた男の顔が、その途端に青くなった。
A
凄いですね、百発百中じゃないですか
A
(私は男に話しかけた。すると男は青い顔を私に向け、こう言った。)
男
‥‥私が見えているのはあなた方の寿命です。
解説 男が見えているのは乗客たちの寿命、そして最後に質問された女性の答え「五分で日付が変わったら、51才になるんですよ」つまり五分後に‥‥







