花火の打ち上がる時間になると 愁斗は俺の手を取って走り出す
花火が綺麗に見える場所に着くと 愁斗はホッとしたような顔をして 空を見上げる
愁斗
うわぁ…綺麗だね(*´ω`*)
英寿
だな(*´ω`*)
愁斗
何時間でも見てられる(*´ω`*)
英寿
確かにな(*´ω`*)
愁斗
この時間…終わって欲しくない…)ボソッ
英寿
ん?何か言ったか?
英寿
花火の音で聞こえなかった
愁斗
…ッううん!何でもない(*´ω`*)
英寿
…そっか
英寿
チラッ)
愁斗
(*´ω`*)
花火の光で照らされた顔が 見惚れる美しかった
ずっと見ていたけれど 愁斗は花火に夢中で気付かなかった
でも花火が最後になるにつれて 悲しそうにして微笑んでいた
俺には何故か分かる 愁斗の感情が
愁斗
…終わっちゃったね(*´ω`*)
英寿
…何か寂しいな
愁斗
うん…
愁斗
(もう…帰らないとッ)
愁斗
俺,先帰るね(*´ω`*)
英寿
え?途中まで一緒に帰ろうよ
愁斗
…用事があって
英寿
こんな夜に?
愁斗
うん…ごめんね
英寿
全然いいよ…また会えるよね
愁斗
うん,またね(*´ω`*)
トコトコトコ
愁斗はこう言って先に帰った
俺は疑問がありながらも 後から帰った
でも絶対に木の下で会えた
英寿
愁斗!
愁斗
ひで!(*´ω`*)
英寿
花火大会楽しかったな!
愁斗
うん(*´ω`*)
愁斗
今までで1番楽しかった(*´ω`*)
英寿
キュン)
英寿
俺との花火大会が?
愁斗
うん(*´ω`*)
愁斗
…人生で2回目の花火大会だったから
英寿
えっ,そうなの?
愁斗
…うん(笑)
愁斗
少ないから変でしょ?(笑)
英寿
いや…別に変とは思わないよ
愁斗
え…?
英寿
だって愁斗の人生だもん,何か理由があるから少ないんでしょ?
英寿
だったら,その時その時の行事を楽しめばいいじゃん?
愁斗
…そう言ってくれてありがとう(*´ω`*)
愁斗
だから,あの時誘ってくれてめっちゃ嬉しかったんだ(*´ω`*)
英寿
そっか!(*´ω`*)
英寿
俺も愁斗がOKしてくれて嬉しかった!
愁斗
ドキッ)
愁斗
そうだったんだ(*´ω`*)
俺は愁斗の行動には干渉しなかった
色々理由があるかもしれないから 俺だって,あまり干渉されたくない
今まで愁斗も俺に干渉してこなかった だから居心地が良かったのだろう