ひより
ひより
ひより
ひより
ひより
ひより
ひより
※本人様には関係ありません 完全二次創作です ※BL注意 ※青桃青・赤桃赤・赤青赤注意
ないこ
りうら
大好きな彼は、いつもの太陽な笑顔は面影もなく、悲痛に顔を歪ませていた。
あの少し掠れた優しい声も、今は低く唸るような声で、自分がそうさせてるんだと思うと、胸が痛む。
違う。そんな顔をさせたかったわけじゃなかったの。
俺はただ………っ
ないこ
ないこ
ないこ
頭を鈍器でガンっと殴られる感覚がした。
好きな人……?
りうら
りうら
りうら
りうら
りうら
別に期待したたわけじゃない。 伝えたかっただけだ。
違う。違うから。
ないこ
ないこ
ぎゅっと抱きしめられる感覚がした。
彼の肩に頭を預ければ、俺の大好きな香りが鼻を掠める。
こんなときでも、好きだなぁなんて感じてしまう俺は、きっともう手遅れだ。
一瞬だけ。 本当一瞬だけぎゅっと抱きしめ返して、すぐに離れた。
りうら
大丈夫。大丈夫だ。
りうら
まだ。まだ堪えろ。
りうら
もう少しだけ。
りうら
もう少しだけだから。
りうら
まだ……泣いてはいけない。
りうら
会議室の、薄くて軽い扉を閉めると共に、俺の恋は終わりを告げた。
壁に背を預ければ、あれだけ我慢していた涙は不思議と出なくて、大きな喪失感が、俺の胸を占めた。
ないこ
ひとつだけ、ため息をつく。
りうらが……好きだ。
ただ、きっと彼とは違う好きで。
同情して付き合うのは、違った気がした。
真っ直ぐな彼のことだから、きっともっとお似合いの人がいて。
同じ好きを返せない俺は、りうらの隣に並ぶ資格なんかなくて、りうらを傷つけてしまうことなんか、一目瞭然だった。
ないこ
ないこ
あっさりと信じてしまった嘘は、彼にとってどれだけ残酷だったことか。
いっそのこと、嘘つくのが下手で、すぐ見抜かれて、「いないでしょないくん」って責められた方がマシだった。
ないこ
彼の気持ちには気づいていた。
いずれ告白されるのも勘付いていたし、それに返せるだけの努力はしようと、がんばったのだ。
ないこ
メンバーを、俺の手で傷つけた。
その事実は、たしかに俺の胸にも、大きな傷をつけた。
いふ
ほとけ
しょう
りうら
ほとけ
りうら
りうら
いふ
ほとけ
しょう
いふ
猫を髣髴とさせる、間延びした声を出したまろは、いつものようにいむしょーの煽りに返すことはなく、俺のことをじーっと見る。
りうら
りうら
いふ
ふいっと顔を背けられる。
なんだったんだ……?
しょう
ほとけ
いふ
いふ
ほとけ
いふ
りうら
いふ
しょう
いふ
りうら
急に手を引かれ、驚いているいむしょーを後ろに部屋を出た。
俺より10センチほど大きな体は後ろを向かれていて、何を考えているのかはよくわからなかった。
りうら
りうら
りうらの腕を掴んでいたのを離す。
くるっと後ろを振り向けば、元々大きな瞳をさらに開き、パチパチと瞬きをするりうら。
ああ、ほんまに
いふ
りうら
りうら
こうやって、猫なんかいるわけないのに勘違いしちゃうとことか。
いふ
りうら
りうらとの距離を、一歩近づける。
いふ
りうら
手を広げ、少し首を傾げれば、りうらは素っ頓狂な声をあげ、溢れんばかりに目を見開いた。
りうら
何が何だかわかっていないりうらの腕を掴み、そのまま抱き寄せる。
りうら
いふ
りうら
りうら
りうらの肩に顔を埋める。
いふ
りうら
りうらの腕が俺の背中に回り、よしよしと撫でられた。
甘えたがりで、生意気な最年少のことだから、人前では涙を見せたくないだろう。
いふ
りうら
それでも、いつか。
いつか、俺の前だけな顔をたくさん見せてね?
いふ
りうら
りうら
違うんだよなぁw
りうらの肩に顔を埋めて、1人苦笑をする。
今日は、いつものりうらの匂いの中に、あの桃色の匂いがした気がした。
いふ
りうら
りうらから離れる。
いふ
いふ
いふ
りうら
りうら
いふ
俺の前であははっと笑う彼は、心なしかさっきよりも表情が軽い気がした。
そのことに安堵し、つい笑みを浮かべる。
いつか、その瞳に、俺だけが映りますように。
そう小さく祈った。
静かになった室内で、1人首を傾げる。
りうら
まろは、「りうらも程々で帰れよー」とか言って、頭をぽんぽんと撫でられてから出ていった。
りうら
どこまでマイペースなやつなんだ。
そう思いつつも、口元には笑みが浮かぶ。
りうら
あれほど心を占めていた喪失感も、今は軽くなった気がする。
むしろ、ふわふわして心地いいような。
これもまろのおかげかもしれない。
なんて、甘えたでマイペースな彼のことを1人で思い出して、また笑ってしまうのだった。
ひより
ひより
ひより
ひより
ひより
ひより
ひより
ひより
ひより
ひより
ひより
ひより
ひより
ひより
コメント
1件
三角関係でもハピエンまで結び付けられるの天才すぎます!!!