2日後 仕事が終わり、帰り際。 知っている人影が見えたので、 声をかけた。
五十嵐 海
月ノ瀬〜?
月ノ瀬 光希
あれ?五十嵐?
月ノ瀬は中学校、高校、大学と 同じ出身だ。 親友と呼べる唯一の人間だ。
五十嵐 海
やっぱりそうだ。
ちょっと話したいことがあってさ。
ちょっと話したいことがあってさ。
月ノ瀬 光希
え、なになに?ちょっと怖いんだけど。
五十嵐 海
あのさ、昨日会ったんだよね。
月ノ瀬 光希
誰に?
五十嵐 海
宵宮先生に。
月ノ瀬 光希
え、え、マジで!?
五十嵐 海
マジで。
まだ教師やってるって。
まだ教師やってるって。
月ノ瀬 光希
へぇ〜、そうなんだ。凄いな…。
五十嵐 海
いや、でも、すごい細かったよ。
ほんとに食べてるかってくらいには。
ほんとに食べてるかってくらいには。
宵宮 皓太
え、マジで?
私はちゃんと食べてるつもりだよ。
私はちゃんと食べてるつもりだよ。
五十嵐 海
うわぁ、宵宮先生。こんにちは。
月ノ瀬 光希
ほんとに細いね(小声
五十嵐 海
でしょ?(小声
宵宮 皓太
え、なになに。教えて。
五十嵐 海
いや、教えらません。
というか、どこから聞いてたんですか?
というか、どこから聞いてたんですか?
宵宮 皓太
ほんとに食べてるかってくらいには
ってところから。
ってところから。
五十嵐 海
良かった…。
月ノ瀬 光希
あ、そうだ。
まだ海濱中学校にいるんですか?
まだ海濱中学校にいるんですか?
宵宮 皓太
うん、そうだよ。
そろそろ皆勤賞もらえそう。
そろそろ皆勤賞もらえそう。
五十嵐 海
僕たちの知ってる先生とかいますか?
宵宮 皓太
えっとね、大間先生いるかな。
月ノ瀬 光希
じゃあまだCPは健在か。(小声
五十嵐 海
そういうことだよね。(小声
大間先生と宵宮先生は けっこう一緒にいる。 いや、仕事仲間だから必然だと思ったが、 毎年恒例の夏祭りの巡視に 2人で来たとき確信犯だと思った。
宵宮 皓太
もうちょっと!教えてよ。
五十嵐 海
じゃあ、月ノ瀬、またね。
月ノ瀬 光希
うん!ありがとう。またね。
五十嵐 海
(もしかしたら、これが恋。
そして嫉妬という感情なのかな。)
そして嫉妬という感情なのかな。)
月ノ瀬の姿が見えなくなったあと、 少し宵宮先生と話した。 話している間、言いようのない感情が芽生えるのを感じた。そして、少し胸がチクリとした気がした。
宵宮 皓太
らし、いがらし、五十嵐!
五十嵐 海
あぁ、すみません。
少し、ぼーっとしてました。
少し、ぼーっとしてました。
宵宮 皓太
えぇ、大丈夫?
今日は早く帰ったほうが良いんじゃない?
今日は早く帰ったほうが良いんじゃない?
五十嵐 海
そうですね、
今日はありがとうございました。
今日はありがとうございました。
宵宮 皓太
いえいえ、
お気をつけてお帰りください。
お気をつけてお帰りください。
宵宮先生は気遣いができて、 いざとなったら味方になってくれるような優しい先生だ。 僕はそんな先生になりたいと思い、 教育大学に行った。 けれど、今は…。






