─話している間、
皿洗いの手を止めていた凛久さんは、黙って聞いていてくれた。
時折私の声が震えてしまうのを聞いて、
落ち着かせるように、背中をさすってくれた。
リク
リク
凛久さんが、私の頭を優しく撫でる。
リク
ヒスイ
慣れた凛久さんの温もりで、少し安心できた。
…でも、なんだろう。
見た夢の内容は、確かに不気味なものだったけど…
─それだけじゃない。
あの夢には、なんとも言えない胸騒ぎを覚えた…。
何かの暗示だろうか?
ヒスイ
そして日曜日…
カナウ
約束の時間帯に学校に行くと、
そこにはまだ紗倉さんしか来ておらず、
「こっちこっち」と私に向かって手招きしてくれた。
ヒスイ
カナウ
カナウ
聞かれていないと思っていた最初の「おはよう」の言いかけは、
容易く叶羽の耳に入っていたらしく、翡翠は少し顔を赤くした。
辺りが薄暗いので、恐らく翡翠の顔は見えてはいない。
不幸中の幸いとはこのことか。
ヒスイ
カナウ
カナウ
ヒスイ
カナウ
カナウ
ヒスイ
ヒスイ
ヒスイ
ヒスイ
頭の中で悶々と浮かんできた文句をつらつらと連ねていると、
コトハ
─ドンッ
琴葉(ことは)が叶羽に突進する。
ミナミ
ホノカ
ミナミ
ホノカ
ミナミ
ミナミ
ホノカ
ミナミ
カナウ
コトハ
琴葉が呆れ顔で言うのを、
一番面倒臭いのはアンタだと言わんばかりに、叶羽が睨んだ。
ヒスイ
カナウ
カナウ
コトハ
…と、琴葉がポケットから「裏口の鍵」を取り出し、
得意げに叶羽に微笑んだ。
ホノカ
コトハ
カナウ
ヒスイ
ヒスイ
コトハ
コトハ
ミナミ
苦しそうな悲鳴が聞こえ、ふと翡翠が心海の方を見ると、
心海の首根っこを引っ掴んでいる 帆乃香…。
ヒスイ
コトハ
琴葉が裏口の鍵を開けた。
コトハ
ミナミ
ホノカ
ホノカ
カナウ
ホノカ
コトハ
ヒスイ
コトハ
─ギィィ─
コトハ
カナウ
裏口から、5人が中に入った。
─瞬間、
ヒスイ
恐らく翡翠にだけ感じ取れたのだろう。
ヒスイ
…学校の中は、昼間とは打って変わって、すごい霊気で満ちていた。
ヒスイ
誰にも聞こえないように呟いた。
ヒスイ
ヒスイ
コメント
8件
第6人格www 個人的にみなみちゃんが可愛くて好きです!!! 七不思議、どんなことになっているのかめちゃくちゃ楽しみ……!
わーい更新!!! このメンツのわちゃわちゃ具合ほんとに好きw 第6人格は笑ったwww 翡翠ちゃん達、これからどうなっちゃうのか楽しみなんだが!!😎