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肝試しなら、凛久さんや桔梗たちに連れられて、何度か行ったことがある。

でも、「コレ」は、

…なんだか、訳が違う。

…なんだろう?

何か、大事なモノに、引かれているような─

ホノカ

さて、っと…

コトハ

とりま、潜入成功やな☆

ミナミ

失敗しておけばよかったのに

カナウ

ちょっと同感かも…(苦笑)

ヒスイ

ヒスイ

…で、これからどうしよう…?

コトハ

そうやな…

コトハ

二手に分かれる?

ホノカ

そうしようよ!

ホノカ

検証する七不思議の内容は、LIMEで別チームに送ればいいし!

ミナミ

いや帰ろうよ

ヒスイ

(二手に分かれるとなるとなぁ…)

ヒスイ

(もう片方に何かあった時に、私が動けない…。)

ヒスイ

うーん…できるだけ、みんなで動かない?

ヒスイ

夜の学校って、幽霊とかじゃなくて、

ヒスイ

普通に危ない人もいるかもしれないし…

ミナミ

(*꒪꒫꒪)( ._.)(*꒪꒫꒪)( ._.)(頷き)

カナウ

そうだね、私も賛成かな…

カナウ

女子5人じゃ、やっぱり危ないし…

ミナミ

じゃあ帰ろうよ

コトハ

確かにそうやな、

ホノカ

じゃあ、方向性(?)もだいたい決まったし、

ホノカ

1つ目の七不思議、行きますか!

ミナミ

いや帰ろうよ

コトハ

心海はなんやしさっきから!!

ミナミ

帰りたいいぃぃぃぃ(´;ω;`)

コトハ

ほら、行くで!!

ホノカ

頑張れ心海☆

ミナミ

一生呪うからなお前ら…!!

私たちは、峯岸さん持参の懐中電灯の光を頼りに、1つ目の七不思議の所へ向かった。

ホノカ

ここ…だね。

ミナミ

お、音楽室…?

ヒスイ

なるほど(ボソッ)

ヒスイ

(音楽室…七不思議の定番だな…。)

音楽室に心霊現象が起きやすいのには諸説あるが、

凛久さんが言っていたのは、

リク

音楽には、魂を洗い流せる効果があるみたいなんだよ。

リク

ほら、神社の儀式なんかには、音楽…「唄」とかが付き物だろ?

リク

だから、浄化されるコトを望む霊が、

リク

魂を洗い流してくれるモノを探して、

リク

音楽室とかに集まるんじゃないのかな…

リク

…って、俺は思ってる。

…という理由。

ヒスイ

(とりあえず、戦闘態勢は整えておくか。)

コトハ

んで、ここでの七不思議は?

ホノカ

ホノカ

ここでの七不思議はね…

七不思議その1、

音楽室のピアノを弾くと、何処からか、御札が落ちてくる。

ミナミ

ひぎぃア゙ア゙ア゙ア゙ア゙

コトハ

ちょ、心海!

コトハ

まだ何もしてないやん!!

ミナミ

ふぇえ゛え゛え゛え゛

カナウ

心海ぃー…!!

カナウ

その泣き声で、何か寄ってくるかもよ…?!

ミナミ

ピタッ

ミナミ

(இдஇ; )…

カナウ

よしっ

ヒスイ

(ほんと紗倉さんスゴいな…)

ホノカ

ホノカ

で、この中にピアノ弾ける人っている?

コトハ

あ、ウチ弾けるよ!

ヒスイ

そうなの?

ヒスイ

すごいな…。

コトハ

えっへへ〜ん☆

琴葉が、置いてあるグランドピアノに近づき、蓋を開けた。

そして、椅子に座る。

コトハ

なんかリクエストある?

ホノカ

うーん…出来れば、幽霊を呼びやすいモノ…

ミナミ

ちょ、帆乃香バカ!!

コトハ

コトハ

…じゃあ、こんなのはどう?

♪〜♪〜♪〜

ヒスイ

!!!

一瞬で、場が凍りついた。

琴葉が本当に弾けることに驚いた訳ではない。

─驚くほど、

琴葉が不気味な曲を奏で始めたからだ。

ヒスイ

─っ!!

─バンッ

近づいた翡翠が、琴葉の背中を叩いた。

コトハ

!!!

一瞬意識が飛びそうになった琴葉は、少し経ってから正気を取り戻した。

コトハ

…ひ、翡翠ちゃん?

ヒスイ

峯岸さん!

ヒスイ

…大丈夫?

コトハ

コトハ

はぇ?

コトハ

…な、何が?

ヒスイ

…よかった、急にごめんなさい。

ヒスイ

ヒスイ

…なんでもないよ。

ホッとした翡翠が、ふと鍵盤の方を見ると─

ヒスイ

─っ!?!

カナウ

翡翠ちゃんっ!!

ヒスイ

ヒスイ

紗倉さ…

びっくりして、呼ばれた叶羽の方を見る。

そして、ハッと我に返り、もう一度鍵盤を見た。

─血の跡は消えていた。

ヒスイ

…っ…??

コトハ

ひ、翡翠ちゃぁん…?

コトハ

どうしたん?

コトハ

さっきから、すごい百面相やん…

ヒスイ

あっ…峯岸さん、

ヒスイ

ちょっと、手見せてくれないかな?

コトハ

…手ぇ?

コトハ

な、なんで…?!

疑問に思いながら、琴葉は翡翠に、 自分の掌を見せた。

もちろん、何も無い。

傷1つ無い、綺麗な手が翡翠の前に差し出される。

ヒスイ

(?
…ちょっと待って、)

─傷1つ、無い?

ヒスイ

(じゃあ、あの血は…?)

見間違えなんかじゃない、

でも、じゃあ…?

ピアノを弾く前、琴葉には、

コトハ

「じゃあ、こんなのはどう?」

特徴である関西訛りがなかった。

ヒスイ

ヒスイ

─っ、(やっぱり…)

ヒスイ

ヒスイ

(それなら、答えは1つしかない、)

この場の誰でもない「ナニカ」が、

今、確かに存在したという事。

ホノカ

ホノカ

─っ翡翠ちゃん!!

ヒスイ

!!

ホノカ

大丈夫?!

ヒスイ

大…丈夫。

コトハ

ところで、そういや、

コトハ

御札はおってきたん?

カナウ

…あっ、そうだった!

カナウ

そういえば…

ミナミ

ミナミ

…っもしかして、

ミナミ

…こ、これ…?!

震える心海の手が掴んでいるのは、

─御札だった。

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コメント

3

ユーザー
ユーザー

うぉおおおおおおお!!!!! うぉおおおおおおお!!!!! 面白くなって参りました!!! 音楽への解釈もとても好きです!!!

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