テレビの中から、キーって音がする。 ドアが開いた音。 お願いだから、...らいおんくん...来ないで。 そんな願いも届かず、ドアから出てきたのはらいおんくんで。 かなり焦ってるらいおんくん。 私のせいだ...
テレビ内から聞こえる声。
テヒョン
ナム先生
テヒョン
なんて乾いた笑みを浮かべるらいおんくん。
ナム先生
ナム先生...喋り方が違う...
テヒョン
たくさんの男の人たちは、鉄パイプを持っていたり、 ナイフまで持ってる人も中にはいて。
だめだよ...らいおんくん早く帰って...
ナム先生
ナム先生
ナム先生は...新入り、的なやつなのかな...
テヒョン
らいおんくんだめ...ほんとにやだよ、何も起こらないで、。
ナム先生
らいおんくんかなり怒ってて、目の色が変わってる。
テヒョン
らいおんくん、絶対スイッチ入ってる。 このままじゃ、らいおんくんもユンギさんの仲間の方達も、 傷だらけになるだけだよ...。
ナム先生
テヒョン
らいおんくんの一段と低くて、怒りが込められた声に倉庫内の空気は固まる。
ユンギ
なんでこの人笑ってられるの...? らいおんくん、無理なんてしたらだめだよ。
ナム先生
そう言ってその人は、何かのリモコンを押す。 そうすると、テレビの中のらいおんくんと目がバッチリ合う。 あっちにもテレビがあるのかな...。
テヒョン
ユンギ
テヒョン
ユンギ
倉庫に全員いる男の人たちを1人で...なんて...
あなた
テヒョン
らいおんくんはユンギさんの方に視線を向けて、
テヒョン
ユンギ
ユンギさんは、私の首のキスマに口をつけたと思ったら、 ちゅうっと勢いよく吸って甘噛みする。
あなた
そしたらユンギさんは満足そうに口を離して、
ユンギ
らいおんくん、絶対今耐えてるよね色々と。 らいおんくん絶対無茶するよ。しないで...
テヒョン
その瞬間、らいおんくんは人を殴る。 見るのも辛くて、殴られた人はすぐ倒れる。 らいおんくんは指についた血をペロっと舐める。 周りの人は怯えてるのか、全く動こうとせずに震えている。
テヒョン
あ...忘れてた。 女の子の日終わって、今日ねって約束したんだった...
あなた
声を振り絞ってそう言うと、
テヒョン
らいおんくん、どこまで惚れさせれば気が済むの...
ユンギ
そう言いながらユンギさんは私の服を脱がしていく。 腕が縛られてて抵抗もできない。 涙が出るだけで、私には何もできないっていうことが辛い。
ユンギ
ユンギさんは私のブラジャーをいとも簡単に取ってしまう。
ユンギ
なんてニヒルな笑みを浮かべ、私の胸にキスマをつけていく。
あなた
らいおんくんにも声はしっかりと届いてるようで、時々歪んだ顔をする。 らいおんくん、やっぱり強いんだな... もう既に、20人ぐらい倒れてる。
ユンギ
あなた
少し強く噛まれたから思わず目を瞑る。
でもその時、らいおんくんの悲鳴に似た声が聞こえて。
あなた
目を開ければ、らいおんくんの背中、服に染み出る色の濃い血。
ユンギ
あなた
背中から出るかなり大量の血が、床にもシミを作る。 らいおんくんの近くにいる男の人の手には、血に濡れたナイフ。
あなた
痛々しい、...なんてものじゃない。 やだよ、らいおんくん。お願いだから...怪我なんてしないでよ...。
らいおんくんは背中から出る血を手で押さえて、 私を安心させるかのように、優しい声で、
テヒョン
って言うけど、ごめんね。 らいおんくんがこれ以上怪我するところを見て、 背中からたくさん流れる血を見て、 涙を抑えれるわけがないんだよ、
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