桃赤
レントリリー
結局勝手に病院を出た事を紫先生に見つかり、こっ酷く叱られてしまった
あの日から俺と桃ちゃんは変....というか
なんとも言えない空気になっていた
正確に言えば距離が更に近くなったというか
桃
赤
また桃ちゃんの顔が近づいてきて唇が一瞬重なって離れた
赤
桃
....なんか目が会う度に触れるだけのキスをしてくるようになった
赤
桃
赤
俺の反応を楽しんでるだけなのかと....
すると彼は俺の髪で遊びはじめた
桃
赤
慌てて赤く痕がある部分を指で抑える
クックッと笑う桃ちゃん
コイツ....絶対反応楽しんでるだろ....
ふんっ、と気を取り直して前を向く
髪がそろそろ肩に付いてきたから切ってもらわないと....
そんな事を思っていると、俺の前髪があのいちごのヘアピンで留められる
桃
赤
俺は兄ちゃんからパクった黒のヘアピンで桃ちゃんの前髪を留めてやる
赤
桃
赤
桃ちゃんが急に抱きついてきてベットに俺達は倒れ込む
びっくりしたので、彼のおデコをペシペシ叩いてやった
桃ちゃんは満更でもない顔をしている
....なんかほんとにネコみたい
するとガラガラっと扉が開く
黄
黄先生は疲れたような顔をしている
桃
赤
黄
赤
桃
黄
消毒液の匂いがして苦手だったこの部屋も、随分慣れた
黄
桃
黄先生は嬉しそうにニコニコしているが
俺は全然嬉しくなかった
黄
桃
その瞬間、黄先生は顔を曇らせた
桃
黄
黄
黄先生は怖い顔で笑った
桃
黄
彼は資料を手に立ち上がると
奥の部屋へ入ってしまった
その日の夜。
俺は眠れなくなって飲み物を買いに行こうと部屋を出た
自動販売機どこだっけ....
フラフラ歩いていると、診察室から光が漏れていた
何してるんだろう....
興味本位で覗く
医師
黄先生と知らない先生が何やら話していた
医師
医師
黄
医師
医師
医師
黄
医師
赤が....
余命宣告....?
医師
黄先生がドンッと拳でデスクを叩いた
黄
黄先生ともう1人の医者が悔しそうに涙を流す
俺は頭をガンっと、殴られた気分だった
信じない
これは、夢だ
走って病室に戻り扉を閉め、膝から崩れ落ちた
息が苦しい
震える足で立ち上がり
カーテンをシャッと開ける
そこにはスヤスヤと眠る赤
どうして....
どうして赤なの?
別の誰かでも、
俺でも良かったじゃん
薄暗い月の光が
嗚咽を零す俺を照らしていた
なんなんだろう....
赤
桃
桃ちゃんが朝から引っ付いてぜんっぜん離れてくれない
赤
桃
すると桃ちゃんはポロポロ泣き出す
赤
桃
赤
よく見ると目元が赤く腫れている
何かで冷やさないと....
赤
桃
うん。どした?
俺は桃ちゃんの頭を撫でながら、ふとずっと聞きたかった事を思い出す
赤
桃
赤
桃
赤
赤
桃
いつもクール王子はどこいった?
まぁ、でもこれはこれでめっちゃ可愛いかも....
すると兄ちゃんが眠そうな顔で入ってきた
青
赤
青
桃ちゃんは兄ちゃんをじっと見つめてポツリと言った
桃
青
青
桃ちゃん?どうしたんだろう
でも最近2人が仲良くなってくれて嬉しい
前はなんかバチバチだったから
青
桃
来客用の小さなベンチに座ると
青さんは俺にココアを渡してきた
そのくせ自分は何故かアイスを食べている
こんなに寒いのに....
青
桃
桃
青
アイスがボタっと床に落ちた
青
桃
青
彼は目を細めて俺を見る
桃
青
桃
青
青
桃
青
桃
青
ドロドロと床のアイスが溶けていく
青
桃
青
青
桃
青
青
桃
青
桃
俺はほんとに自分の事ばっかりだ
桃
青
青
青
青さんは床に落ちたアイスを拭いた
青
青
桃
俺は俯いて何度も頷いた
待って急展開過ぎたかw タップお疲れ様ですm(_ _)m
コメント
17件
連載ブクマ、フォロー失礼しますm(*_ _)m
連載ブクマ、フォロー失礼します!
ストーリーほんとに大好きです😭今回も号泣物でした( ᵒ̴̶̷᷄௰ᵒ̴̶̷᷅ )連載ブクマ、フォロー失礼します🙇♀️