曲×学パロです
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ある梅雨の日家のインターホンが鳴った。
扉を開けるとそこにはnakamuがいた。
nakamu
nakamu
『人を殺したんだ…』
nakamuはそう呟いた。
雨のせいでわかりにくいけどnakamuは確かに泣いていた。
夏が始まり、雨も降るせいで蒸し暑いはずなのに
nakamuは酷く震えていた。
そんな話で始まる
あの夏の日の記憶だ。
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_________あの夏が飽和する_________
_________カンザキイオリ様_________
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nakamu
nakamu
nakamu
nakamu
nakamu
そう淡々と語る君に俺は言った。
きりやん
俺はカバンに財布とナイフ、携帯を詰めて要らないものは全部壊した。
いつのかもわからないあの写真も
いつの日か書くのをやめたあの日記も
人殺しの君とダメ人間の俺の旅には要らないものだ。
きりやん
nakamu
「うん…!」
そして俺たちは逃げ出した。
この暗く狭い世界から
家族もクラスの奴らも全部捨てて俺ら2人で
きりやん
きりやん
きりやん
君はなにも悪くないよ…
きりやん
nakamu
俺たちはたったそれだけで簡単に信じあえた。
きりやん
nakamu
差し伸べた俺の手を握るnakamuの手には、
初めの頃に感じた微かな震えも既になくなっていた。
俺たちはそれから誰にも縛られないで一緒に線路の上を歩いた。
金や食べ物を持って2人で逃げてまた遠いところへ行く。
nakamuとならどこへでも行ける気がした。
今更怖いものは俺たちには無かった。
額に滲む汗も
どこかに落とした眼鏡も
溢れ者と化した俺たちには
もうどうでもよかった。
nakamu
きりやん
nakamu
nakamu
どこか遠くを見つめてそう呟く彼に俺は言った。
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
nakamu
大人
きりやん
きりやん
nakamu
あてもなく彷徨う俺たちに
水もなくなり、揺れ出す視界に
追いかけてくる大人たちの声に
馬鹿みたいにーはしゃぎあった。
nakamuはふとナイフを取った。
nakamu
きりやん
nakamu
nakamu
nakamu
『死ぬのは俺1人でいいよ』
きりやん
そしてnakamuは首を切った。
目の前は真っ赤に染まった。
まるで映画のワンシーンを見ているようだった。
白昼夢を見ている気がした。
気づけば俺は学校にいて
走り回っても彼は見つからない。
nakamuだけがどこにもいなかった。
そして時は過ぎて行った。
ただ暑い暑い日が過ぎてった。
家族もクラスの奴らもいるのに何故かnakamuだけはどこにもいない。
夏が来るたびにあの夏を思い出す。
僕は今でも君を探しているんだ
nakamuに言いたいことがあるんだ
肌寒い九月の終わりにくしゃみをして
またあの六月とは違う六月を繰り返す。
nakamuの笑顔が
nakamuの無邪気さが
俺の記憶を飽和している。
きりやん
きりやん
_________もういいよ投げ出してしまおう_________
きりやん
きりやん
とてもいい曲で小説も出てるらしいのでぜひ見てみてください。
タップお疲れ様でした。
コメント
1件
あの夏が飽和する。すごく好きな曲なので、曲パロ見れて嬉しいです!最高です!