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バンドパロ

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バンドパロ

5 - 一章5話 完璧じゃなくても

♥

132

2022年06月22日

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承太郎

……まずは出るかだな

何回かインターホンを押してみるが…

承太郎

やっぱり出ねぇか

承太郎

………なら、花京院の母さんから貰ったこれを使うか

花京院の母から貰ったのは 花京院の一人暮らしの家の鍵だった

花京院の母

メモはこっちね

花京院の母

それと……これ

承太郎

これは……鍵、か?

花京院の母

典くんの家の鍵よ

花京院の母

典くんに、何かあった時のために持っといてって言われて貰ったの

花京院の母

もしかしたらあの子、拗ねて出ない可能性もあるから…

花京院の母

その時はこれを使って大丈夫よ

花京院の母

私からの許可だしね

承太郎

助かる…ありがとうな、花京院の母さん

花京院の母

ふふっ、どういたしまして

花京院の母

あの子を……よろしくね

承太郎

……

承太郎

よし、開けるか

鍵を使いドアを開ける……

ガチャっと空いた音がした

承太郎

邪魔するぜ…

〜♪

承太郎

ピアノの音色……?

承太郎

(玄関から全く聞こえなかったが、なるほどここは防音の家なのか)

承太郎

(音楽をしたいやつにとってはうってつけだな)

承太郎

それにこの音…何度も何度も練習したのが分かる

承太郎

何かの為に必死だって言うのが…よく分かる

承太郎

(花京院は、なんでバンドに興味を…)

承太郎

(今考えても仕方ねぇ、本人に聞けばいい)

承太郎

…開けるか

花京院の家 リビング

花京院

〜♪

承太郎

(随分と夢中だな)

承太郎

(花京院の母さんが言った通り……余っ程大好きなんだろうな、ピアノ)

承太郎

……!!

よくよく見れば、周りの壁には バンドのポスターやフライヤーなどが 綺麗に飾られており

滅多にゲットできなさそうな レアなものまであった

承太郎

(『cracker syabon』のまである、中々ゲットできねぇやつじゃあねーか)

承太郎

(こいつ…いつの間にこんな調べていて)

花京院

承……太郎?

花京院

なんでここに…

承太郎

花京院、邪魔してるぜ

花京院

鍵はしまってたはず……!!

承太郎

てめーの母さんから借りたぜ

承太郎

軽く話は済ませたがな

花京院

なっ……!!

承太郎

花京院、今は隠し事は無しだ

承太郎

正直に話せ、その他の言い訳はその後だ

承太郎

俺が聞きたいことは4つ

承太郎

1つ、てめぇがピアノをやめた詳しい理由が聞きたい

承太郎

2つ、てめーはなんで音楽、ピアノが得意で好きなのを内緒にしていた?

承太郎

3つ、いつからバンドに興味が出た、それを隠した理由

承太郎

4つ、てめぇの言っていた『完璧』はなんだ

花京院

……………………

承太郎

因みに話してくれるまで納得しねぇし、嘘はすぐ分かる、テメーの癖は丸わかりだ

承太郎

それに納得するまで容赦しねぇ性格なのは、友人のテメーがよく知ってるはずだ

花京院

そうだね、君って奴は本当に…

花京院

分かった、まとめて話すね

花京院

僕が……小さい頃ピアノを弾いていたのは聞いたかい?

承太郎

あぁ、聞いた

花京院

そっか、とりあえず母さんが言えなかった所も話すよ

ピアノはとても大好きだった

小さい頃、オーケストラのピアノに一目惚れしてから習い始めて

練習をするのがとても楽しかった

だから、小学校のピアノコンクールで

金賞取った時はとっても誇らしかったよ

先生たちや、ピアノ教室の皆も祝ってくれて、お母さんも祝ってくれて

幸せだった

けど、そんなのすぐ終わった

ピアノ教室

10数年前

ピアノ教室の先生

花京院さん!さっきのフレーズ外しましたよ!!

花京院

ご、ごめんなさい…!

ピアノ教室の先生

全く、金賞取ったのにこれじゃあダメですよ!

ピアノ教室の先生

貴方はもっと上へ目指せるはずです!

ピアノ教室の先生

練習時間ももっと増やしますからね!

ピアノ教室の先生

明日は平日ですが5時間はしましょう!

花京院

えっ?!で、でも…ご飯の時間とか

ピアノ教室の先生

そんなの弁当を持ってくればいいのです!

ピアノ教室の先生

貴方は完璧にならなくてはならないのです!

花京院

完璧…

ピアノ教室の先生

続き、しますよ

花京院

…………わ、分かりました

練習がどんどんエスカレートしていって

流石にこの年齢でこんなに練習時間を使うと体力が持たなかった

段々、僕はピアノをするのが 辛くなってきた

花京院家

花京院の母

おかえり!典くん

花京院の母

今日も……長かったわね

花京院

…………うん

花京院

もう、部屋に戻るね

花京院

明日も学校だし…

花京院の母

そ、そう…無茶しないでね

花京院の母

それに、練習時間長くて辛いのならちゃんと言うのよ?

花京院

大丈夫、僕はピアノが大好きだから

花京院

ありがとう、母さん

花京院

(…もちろん、辛いよ)

花京院

(でも……先生は期待している)

花京院

(悪いことじゃ…ないんだ)

花京院

(皆、皆期待している)

花京院

(次の結果を)

花京院

(次のコンクールまで……あと少しだ)

花京院

頑張らなくちゃ…

毎日、平日は5時間

休日は、7時間もしたよ

もう限界だった…何もかも

そして、事件は起きた

僕は……

コンクールで倒れたんだ

コンクール会場の救急所

ピアノ教室の先生

花京院くん大丈夫?!

花京院

あれ……僕、は

ピアノ教室の先生

あぁ……目覚めてよかった!

ピアノ教室の先生

コンクールの時倒れたのよ

ピアノ教室の先生

ねぇ…最近、よく眠っているの?

花京院

……あまり、しっかりとは

ピアノ教室の先生

ダメじゃあないの!だからコンクールで倒れるんだわ

ピアノ教室の先生

睡眠不足はピアノの集中力を切らすのにはうってつけなの!だめじゃない!

ピアノ教室の先生

完璧な演奏にするためにもこれからも気をつけていきましょう

ピアノ教室の先生

とりあえず、コンクールは最後に出番回してくれているから

ピアノ教室の先生

貴方はここまで頑張ってきたじゃない!

ピアノ教室の先生

まだ間に合うわ、花京院くん頑張れる?

花京院

…………

花京院

無理です

ピアノ教室の先生

…………………………え?

花京院

もう限界です

花京院

毎日毎日ピアノのレッスンをして

花京院

学校の宿題だってあるのに

花京院

そりゃ夜更かししちゃって、寝不足が続きますよ

花京院

それに僕だって…他にもやりたいこと沢山あるのに!

花京院

確かに、僕はピアノが好きです

花京院

けど、けど…………

花京院

こんなの望んでない!!!

花京院

先生は金賞とった教え子が初めてで変におかしくなって余計にこうなったのでしょうね

ピアノ教室の先生

……なん、で

花京院

そりゃ分かりますよ、教え方で

花京院

貴方の教え方は…分かりやすくもありますが

花京院

反対に、しんどくもある

花京院

いつもいつも、貴方の言う事を聞いていたが

花京院

もう限界です、僕はうんざりだ!

花京院

完璧完璧って、なんなんだ!

花京院

貴方の望む完璧ってなんなんだ!

花京院

貴方は自分勝手だ!子供の体調などもっと考えないのか?!

花京院

傲慢にも程がある!

花京院

はぁ……はぁ…

花京院

…………ピアノ教室はやめます

花京院

コンクールも、もうどうでもいいです

ピアノ教室の先生

そんな……

花京院

僕には…もう、やる気がないです

花京院

今までお世話になりました、ありがとうございました

花京院

さようなら…

ベッドから起き上がり、部屋を出ていった

そして、音楽とも関わらなくなった

友人と思っていた奴らも

ピアノを弾いている僕だから、仲良くしたんだろうな

みんな離れていったよ

もう、人間不信に近かった

でも高校生の入学の時に

君がいたから、僕はまた光を見れた

数年前

承太郎と花京院の高校

花京院

……高校生になっても変わりないか

花京院

(友人は出来ないだろうし、影の薄いヤツとしてやって行くか)

花京院

(部活は…無難に絵が得意だし、中学と同じで美術でも…)

承太郎

なぁ、あんた入学生だよな

花京院

えっ?!あ、あぁ…

花京院

(随分と顔が整っている人だな…)

承太郎

入学生の集まるところ忘れてよ

承太郎

一緒に行ってくれねーか?

花京院

あぁ、分かった

花京院

こっちだから着いてきて

承太郎

ありがとうな

承太郎

あんた、名前は?

花京院

花京院典明だ

花京院

君は?

承太郎

空条承太郎だ

承太郎

よろしくな、花京院

花京院

あぁ、よろしく

承太郎といっしょのクラスになって

すっかり仲良くなれた

ほんとに楽しかったよ

あ…どうしてバンドに興味が出たとかはこの後の話がきっかけだよ

花京院

承太郎って、音楽コースなんだよね?

承太郎

あぁ、そうだ

花京院

どうして音楽コースなんだい?

花京院

なんだか承太郎が音楽してるって想像つかないなぁ

承太郎

やれやれ、失礼なことを言う奴だな

承太郎

まぁ…幼い頃、親父のライブを見て憧れて俺もそんなふうになりたいと思って勉強してるってところだ

花京院

お父さん、音楽関連の仕事なのかい?

承太郎

バンドしてるんだ、結構有名らしいが

承太郎

名前は空条貞夫

花京院

空条貞夫……

花京院

また調べてみるよ

花京院

というか、じゃあお父さんみたいになりたいって

承太郎

あぁ…

承太郎

俺もバンド作ってライブがしてぇんだ

花京院

……バンドか

花京院

すごいじゃあないか!応援させてくれよ

承太郎

まぁ、今はまだ高校生だし限りもある

承太郎

それに……今は勉強を大事にしてぇからな

承太郎

高校卒業したら、色々進めるつもりだ

花京院

そっか、頑張ってね

花京院

(バンドか…)

花京院

(僕も……入れるかな)

それから必死にバンドの事を調べた

楽器のこととか、どんなバンドがあるとか

調べていく度に僕はバンドにハマっていった

2年になったら音楽コースに変えて、僕もまた音楽を勉強していった

経験者だってのを内緒にしてたのは

過去を話すのが辛かったから

もし話しても、どんな反応されるか怖くて

どれだけ君を信頼していても

怖いものは怖かった

そして勉強していく度に、ピアノも久しぶりに練習していった

数年ぶりだから衰えすぎてたよ

でも、僕も承太郎達の仲間に入りたかった

必死に頑張ったよ

大学になったら、君のバンドに入りたいと言おうとしたよ

でも……

花京院

承太郎、それは?

承太郎

バンドに入れる奴をメモして、ダメだったら×にしている

承太郎

たまに良さそうな奴でも……話したらダメなやつが多かったりするがな

花京院

…………そうか

承太郎

やっぱり、こいつの音も気に入らねぇな…

承太郎

俺好みの音じゃあねー

花京院

承太郎の好みの音って?

承太郎

……ミスをしねぇ、とにかくいい音だ

花京院

そう、か……

花京院

(ミスしない……いい音)

花京院

見つかるといいね、そんな人

彼は完璧を望んでいるんだと感じた

だってそのノートに×している人は どれもすごい人ばかりだ

なのに、×をつけているというのは ダメということ

だったら、僕はその人たちを 超えなければならない

だから、完璧になるまで

ずっと承太郎達には教えないことにした

花京院

一応僕が言えるのはここまでかな…

花京院

だからずっと内緒にしていた…!

花京院

僕は、僕は完璧にならなくちゃならないんだッ!!

花京院

だからもう少し待ってくれ…

承太郎

……なるほどな

承太郎

それは、随分と誤解を産んじまった

承太郎

ミスをしねぇは……

承太郎

ライブの時だけだ

花京院

……え?

承太郎

てめーが思ってたのは、何事にもミスらない事だと思っていたのだろうが

承太郎

俺はライブの事を言っていたんだ

花京院

ライブって…あの人たち、全員ミスしていたというのか?!

承太郎

いいや、音が気に入らなかったり変に音を暴走させておかしくなるやつとか色々いてな

承太郎

まぁ色々あったよ

承太郎

……まぁ、誰だって完璧じゃあねぇ

承太郎

皆、一人一人の音をしているんだよ

承太郎

だからこそ、いいってやつか

承太郎

それに…俺はてめーなら全然歓迎だ

花京院

!!……

承太郎

てめーは、俺と仲良くしてくれた大事なダチだ

承太郎

それに、てめーのピアノの音

承太郎

俺は好きだぜ

花京院

承太郎……ッ

承太郎

ずっと、俺から言えばよかった話だったな

承太郎

……花京院

承太郎

俺のバンドに入らねぇか?

花京院

……入る以外…選択肢はないだろうッ!

承太郎

というわけで今回バンドに入った

花京院

花京院典明です、よろしくお願いします

アヴドゥル

無事、話せたみたいだな

ジョセフ

良かったのー!

花京院

あの……すみませんでした

アヴドゥル

?……

花京院

あんなこと言ってしまって…

アヴドゥル

気にするんじゃあない

アヴドゥル

花京院くんにも、色々理由があったのだろう

アヴドゥル

だから、大丈夫だぞ

花京院

…はい!

花京院

え、えっと2人にお願いごとがあって…

アヴドゥル

ん?どうした?

ジョセフ

儂らに?

花京院

えと……その

花京院

サインを頂けないでしょうか!!!

アヴドゥル

さ、サイン?!

承太郎

…やれやれ

ジョセフ

全然いいよーん!

花京院

良かった!色紙持ってきたのでそこにお願いします!

アヴドゥル

わ、分かった

ジョセフ

サインなんていつぶりじゃろ〜!

承太郎

花京院、2人のファンなのか?

花京院

決まっているだろう?!

花京院

バンド界として有名な2人にサイン貰いたくないやつなんているわけないだろう!

承太郎

…………

承太郎

これ以上濃いヤツが、このバンドに入らないといいが

?????

????

お兄ちゃん、私の雑誌知らない?

?????

ん?

????

って、あー!!お兄ちゃんその雑誌私のだよ!!

?????

えっ?!そうだったのか?!

?????

ご、ごめんよ〜知らなくって

????

もう!Drumの練習も程々にしてよね

????

それに……そんなに練習するなら、やっぱりバンドまた入ったらいいのに

?????

……

????

お兄ちゃん…どうして

?????

いいんだよ、俺は

?????

どうせ俺なんか…またいらねぇもん扱いだ

?????

俺は、お前のカフェで出来たらいいんだよ

????

お兄ちゃん…

????

(本当は、したいくせに)

????

(なんで…我慢するの)

続く

この作品はいかがでしたか?

132

コメント

14

ユーザー

花京院が仲間に(´。✪ω✪。 ` )絵が上手い!嬉しそうなのが伝わってくる!次はポルナレフかな?

ユーザー

いつも楽しみにしています 次も楽しみにしています

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