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ドサッ
私
どこなのかを確認しようと電柱を見るが宗教の貼り紙しかない。 近くの電灯には虫が集っている。
私
私は人間ではない。 天使“だった”者。 追い出されたんだ天から。 中身は天使じゃないんですって。 私はマナよりリンゴが好きだし、 白より黒の方が好き。 羽で飛ぶよりマリファナでトんだ方が好き。それだけの違いなのに。
私
せっかくの人間界だし。 人間みたいな生きるマネしてみたい。
奥から人が歩いてくる気配。 辛そうな雰囲気を出せば引き取って貰えるかも、と思いそっと蹲る。
学ランの少年
グレースーツの男
そんな大事にしなくていいのにな、 心が痛む気がする。 凄い優しい人たちをターゲットにしてしまった。
グレースーツの男
学ランの少年
私
集まる目線の先にあるのは私の額。 そっと触ると生暖かい感触があった。 恐る恐る手を離してみると手のひら全体が赤く染まっていた。
私
落ちて地面に頭を叩きつけた時の だろう。 この世界の天使に痛覚なんてないの? …いや落ちてきた時の刺激としては 痛覚があったはず。 初めて見た量の血で動揺を隠せない。
それよりも。 救急車だけは、病院だけは阻止しなければならない。 身元も名前も何もかも無いまま今ここに堕とされたのだ。 下手したらスパイだのなんだのと変なことを言われるかもしれない。
私
グレースーツの男
私
痛がるマネしかない。
学ランの少年
グレースーツの男
私
グラッ
私
立ち上がろうとした途端一気に視界が揺らぐ。 私の意識はここで途切れた。