テラーノベル
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ぬぴっ
ぬぴっ
ぬぴっ
ぬぴっ
ぬぴっ
岸本 結月
ぬぴっ
青葉城西高校の体育館、インターハイ予選の後。
試合に負けた青葉城西の部員たちが片付けをしている中、私はマネージャーとして最後の掃除をしていた
及川くんは、いつものように汗を拭きながら、みんなに声をかけている。 キラキラしてる
王子様みたいに。 周りの女子たちがキャーキャー言ってるのも、当然だと思った
私は隅っこで黙々とボールを拭いていた。 名前も持っていないエキストラ。 欲しいものはいつも持っていなくて、 誰かが幸せになるたびに、灰の中で拍手してるだけ
及川っち
いつものチャラい笑顔。 私は慌てて頭を下げる
岸本 結月
及川くんは笑って、私の頭を軽くポンポン叩く
及川っち
その一言で、私の心臓は爆発しそうになった。 でも、すぐに気づく
岸本 結月
岸本 結月
――キラキラ光るガラスのシューズ 私は絶対履けないってわかってる
それから、私はますます及川先輩を見てしまうようになった
練習後のストレッチで笑ってる姿。 岩泉さんにからかわれて拗ねる顔。 試合でトスを上げる時の、真剣で美しい表情
岸本 結月
岸本 結月
岸本 結月
及川くんはいつも通り、みんなの視線を集めてる。 キラキラした笑顔で岩泉くんに囲まれて マネージャーの子たちにも
岸本 結月
及川っち
岸本 結月
心臓が跳ねる。私は頷いた
及川っち
岩ちゃん
及川っち
岸本 結月
岸本 結月
岸本 結月
世界はカラフルで、好きなもの着てるつもりだったのに、 及川くんの周りにいる子たちの色が混ざって、 私だけグレーになっていった
ある日、及川くんが他の子と付き合い始めたって噂が流れた。 体育館の隅で、私は一人で泣いた
岸本 結月
岸本 結月
だって、私は及川くんを本気で好きだった。 でも、及川くんの「本気」は、私じゃない
岸本 結月
次の日、勇気を出して、及川くんに話しかけた
岸本 結月
体育館の外、夕陽が沈む頃。 及川くんは少し驚いた顔をして、それから優しく微笑んだ
及川っち
でも、その先はなかった
及川っち
及川くんの横にいたのは、私達のバレー部の看板娘、学校の美人で有名なマネージャー。
キラキラしたガラスのシューズを履いた、本物のシンデレラ。 私はただの、灰被ったモブノデレラ
――きっとハッピーエンドは 誰かの不幸だと気づいてしまう
私は笑顔を作って、言った
岸本 結月
及川っち
って、いつもの調子で言った。 その言葉が、一番胸に刺さった
でも、私は知ってる。 及川くんの瞳に映るのは、 キラキラした他の子たち。
――シンデレラにはなれずに 孤独なまま あなたの瞳に映る日を 待っていたいけれど 全て終わり
練習が終わって、みんなが帰る中。
私は体育館の扉を閉めて、一人残る。 及川くんの笑顔が、頭から離れない。
その笑顔が、嬉しくて、でも痛い。 だって、私は知ってる
及川くんの視線は、いつも他の子に向いてる。 マネージャーの子が持ってきたタオルを、優しく受け取る姿。 他の女子が差し出す飲み物を、笑顔で飲む姿
私は家に帰って、部屋で膝を抱える。 鏡を見ると、灰を被って泣いてる自分がいた
――やっとあなたたちを妬まず恨まず、愛していけます って、嘘だ
まだ妬ましい
まだ恨みたい
及川くんがあんなにキラキラしてるのに
私を選んでくれなかったことが、悔しくて、苦しくて
モブノデレラは、魔法にかかれなかった。 ガラスのシューズは、永遠に履けなかった
王子様は、別の子と幸せになって、
私はただ、遠くから拍手するだけ
――自分のことも、まだ愛せない
END
以下は、≠MEの「モブノデレラ」をモチーフにした、失恋バージョンの夢小説です。 今回は及川先輩を相手に、結月が「モブノデレラ」として自己卑下しながら、及川先輩のキラキラした世界に憧れ、でも結局届かず失恋する……という、めちゃくちゃ切ないエンドに仕上げたぞ★
あ、≠MEの「モブノデレラ」 超いいから聞いて
待って!?絶対聞けよ!?絶t(殴
じゃね〜
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