ー部活 終わりー
涌井 明里
ため息をついて校門をくぐると、後ろからトン、と 肩を叩かれた。
水木 光
涌井 明里
涌井 明里
水木 光
水木 光
水木 光
涌井 明里
水木 光
水木 光
涌井 明里
こんなこと、相談してもいいのかな
ただ私が嫉妬しちゃってるだけなのに
凌くんや凪沙ちゃんは悪くなくて
ただ私の心が狭いだけ、なのに……
涌井 明里
明里はニコッと笑った。
涌井 明里
涌井 明里
水木 光
水木 光
涌井 明里
涌井 明里
水木 光
水木 光
明里は逃げるように歩いて行った。
凌くんを私は信じてる。
凌くんは私のこと好きだって言ってくれてたし
……
明里はぎゅぅ…とカバンの紐を握りしめた。
涌井 明里
凌くんが凪沙ちゃんを好きになったらどうしよう
だってあんな可愛くて良い子……誰だって 好きになっちゃうよ
好きじゃなくても、……万が一
2人が何か関係を持っちゃったら___
ゾッ…と背筋が凍る感覚がした。
涌井 明里
南 凪沙
その時、花ノ宮女学院の制服を纏った凪沙が 手を振って走ってきた。
涌井 明里
涌井 明里
南 凪沙
涌井 明里
南 凪沙
南 凪沙
南 凪沙
涌井 明里
涌井 明里
南 凪沙
南 凪沙
涌井 明里
涌井 明里
涌井 明里
凪沙ちゃんみたいな子が凌くんの隣に
いて欲しくないよ……
南 凪沙
涌井 明里
店員
店員
オーダーを取ってくれた店員は背を向け 行ってしまった。
南 凪沙
涌井 明里
南 凪沙
南 凪沙
南 凪沙
涌井 明里
涌井 明里
南 凪沙
南 凪沙
モヤモヤ……
涌井 明里
凪沙ちゃんの言動一つ一つに心が曇ってしまう
やだ……すごく、自分が嫌だ
涌井 明里
南 凪沙
涌井 明里
涌井 明里
涌井 明里
どうして凌くんは易々と凪沙ちゃんと住むことを 許したんだろう
南 凪沙
凌くんが優しいのは知ってる
だけど、……いつものように私のことを想ってくれてるなら
いち早く私に相談してくれるはず…なのに
南 凪沙
涌井 明里
南 凪沙
涌井 明里
南 凪沙
涌井 明里
南 凪沙
南 凪沙
ドクッドクッ…と心臓が強く鳴る音が聞こえる。
知らなかった
凌くんが片親なんて
そんな話、聞いたこと無かった
確かにいつも穂乃果ちゃんの世話をしてて、おかしいなとは思ってたけど
涌井 明里
南 凪沙
南 凪沙
涌井 明里
涌井 明里
そうだよ。これくらいでショック受けちゃダメ
付き合ってるとしても凌くんの家庭の事情のことだし、 言わなくても当然
そういう点ではいとこである凪沙ちゃんの方が 詳しくてもおかしくはないし
南 凪沙
南 凪沙
南 凪沙
南 凪沙
南 凪沙
南 凪沙
涌井 明里
明里は膝の上に置いてある拳を強く握りしめていた。
涌井 明里
南 凪沙
凌くんは皆に優しい
知ってること、なのに
涌井 明里
南 凪沙
凪沙は少し顔を暗くさせて話を続ける。
南 凪沙
南 凪沙
涌井 明里
南 凪沙
ー数週間前ー
チッチッチッ……と時計の針は10時を指していた。
南 凪沙
南 凪沙
南 凪沙
ぐぅ……と凪沙のお腹が鳴る。
南 凪沙
南 凪沙
その時、
プルルルル
南 凪沙
家の固定電話が鳴り、凪沙は肩を震わせる。
南 凪沙
凪沙はおそるおそる電話に出た。
南 凪沙
看護師
看護師
南 凪沙
看護師
南 凪沙
看護師
ドクッ…と心臓が強く跳ねた。
南 凪沙
南 凪沙
看護師
南 凪沙
看護師
息ができない
南 凪沙
思い出す
昔の、お父さんのこと__
お母さんまでお父さんみたいに
死んじゃうの?
南 凪沙
看護師
看護師
南 凪沙
南 凪沙
凪沙はそう言い、受話器を元の場所になおした。
南 凪沙
早く行かなきゃ
お母さんのいる病院に
行かなきゃいけないのに
南 凪沙
息が苦しい
涙で前が見えない……
凪沙はその場に崩れ落ちてしまった。
お父さんみたいに
お母さんも死んじゃうってこと?
また私の周りから人が__
南 凪沙
凪沙はスマートフォンに手を伸ばし、
ある人に電話をかけた。
南 凪沙
プルルルル……
プルルルル……
桐山 凌
南 凪沙
南 凪沙
桐山 凌
桐山 凌
南 凪沙
南 凪沙
南 凪沙
桐山 凌
南 凪沙
桐山 凌
南 凪沙
そこからあまり記憶が無い
凌ちゃんは家まで駆けつけてくれて
タクシーに乗って病院まで向かったっけ
南 凪沙
南 凪沙
南 凪沙
そう話す凪沙の顔は安心したように優しい表情になっていた。
涌井 明里
私の知らない間に
そんな事が__
涌井 明里
凪沙ちゃんの方が私の何倍も凌くんのこと知ってるじゃん……
南 凪沙
南 凪沙
涌井 明里
南 凪沙
涌井 明里
凪沙の顔は少し赤らんでいた。
ズキッ、ズキッ……と明里の心は痛む。
もしかして、凪沙ちゃんは__
涌井 明里
南 凪沙
コメント
3件
うわぁ。続きが気になる!笑
前、結婚とか何とか言ってたような.... ひぃ〜〜〜