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南 凪沙

……え

南 凪沙

私が、凌ちゃんを好きだって……?

涌井 明里

…………

凪沙は顔を真っ赤にさせた。

南 凪沙

……っあはは

南 凪沙

ないない。ないよ

南 凪沙

だって私たちいとこだよ?

涌井 明里

じゃあなんでそんな顔赤いの。

南 凪沙

……っ

涌井 明里

私……怒らないよ

南 凪沙

…………

南 凪沙

ホントに、違うよ

南 凪沙

実を言うと、中学までは好きだった

南 凪沙

でもそんな気持ち、とうの昔に消えちゃったよ。

涌井 明里

……

南 凪沙

ごめんね、明里ちゃん

南 凪沙

心配するよね……

南 凪沙

でもねっ、

南 凪沙

私たちの仲は何もないから!

南 凪沙

ほんっとに心配しないで!

凪沙は明里の両手をギュッと握りしめた。

南 凪沙

誓うよっ

涌井 明里

……!

明里はその手を握り返した。

涌井 明里

わかった。

大丈夫、きっと大丈夫

凌くんは私の事が好きだから

凪沙ちゃんもこう言ってるし……

なのにどうして

胸のモヤモヤは一向に消える気配が ないんだろう

ー次の日 朝ー

桐山 凌

明里。

凌がノート片手に明里の元へやってきた。

涌井 明里

あ、凌くん。おはよう

桐山 凌

おはよ

桐山 凌

あのさ、3限目の英語の予習やってきた?

涌井 明里

うん

涌井 明里

まさかまた忘れたの?

桐山 凌

明里さん。お願いします。

涌井 明里

はいはい

明里は笑いながら英語の予習ノートを取り出した。

桐山 凌

おお、完璧だ。流石明里だな

桐山 凌

すぐ写す!

涌井 明里

ちゃんと自分でやらなきゃダメだよ?

桐山 凌

次から頑張る

涌井 明里

ふふっ、いつもそれじゃん

凌は明里の前の席に腰を下ろし、ノートを写していた。

涌井 明里

…………

涌井 明里

あのね、

涌井 明里

昨日凪沙ちゃんと偶然会ったよ

桐山 凌

…ああ。らしいな

桐山 凌

昨日聞いた

涌井 明里

……そっか

涌井 明里

(そりゃ一緒に住んでるんですから)

涌井 明里

(私が話すよりも早く話してるよね……)

やだな。

涌井 明里

凪沙ちゃんと色々話すの?

桐山 凌

……?

桐山 凌

そりゃ同じ家にいるからな

涌井 明里

……

やだよ

彼女は、私なんだよ

凌くん、私が彼女ってこと忘れてないよね

涌井 明里

……はは

涌井 明里

なんかちょっと妬いちゃうなぁ

伝わって、私の気持ち

辛いよ、苦しいんだよ

桐山 凌

……

桐山 凌

はは。

桐山 凌

そんくらいで妬くなよ

涌井 明里

バカ

バカ!

彼女がこんなに苦しい思いしてるのに

なんで気づかないの!?

他の女の子とひとつ屋根の下で過ごしてるなんて

気が気じゃないよ……

涌井 明里

……もうやめて

桐山 凌

……は?

明里は声を震わせて、なんとか口を開けた。

涌井 明里

一緒に住まないで

桐山 凌

……え

涌井 明里

やだよ…

桐山 凌

はぁ。

凌は優しく明里の頭を撫でた。

桐山 凌

大丈夫だ

桐山 凌

俺と凪沙の仲は何も無い

桐山 凌

誓うよ

涌井 明里

……っ

凪沙ちゃんと同じこと言われたって

信用できないよ

万が一のことが0.1%の確率でも起こらないって証明できる?

私を納得させられる?

涌井 明里

"何も無い"なんて口先だけではなんとも言えるよね

涌井 明里

…私、……彼女だよ

涌井 明里

心配くらい……するよ

桐山 凌

明里は__

桐山 凌

俺の事、信用してないのか?

凌は明里のことを真剣に見据えていた。

ドキッと心臓が跳ねる。

涌井 明里

……っそれは

涌井 明里

違う……

涌井 明里

それとこれとは違うでしょ

桐山 凌

何が違うんだ?

桐山 凌

俺の事信用してたら、凪沙との仲を疑うことなんかないだろ

涌井 明里

…………違うもん

桐山 凌

明里の言うことは分かるけど

桐山 凌

凪沙を俺は……見捨てられない

桐山 凌

今あいつを一人ぼっちにはさせられない

ズキンッ

涌井 明里

(痛い……)

涌井 明里

(他の女の子のこと想ってそんな顔しないで)

涌井 明里

それは__

涌井 明里

凌くんと凪沙ちゃんが片親だから?

桐山 凌

…!

桐山 凌

凪沙に聞いたのか、俺が片親ってこと

涌井 明里

……うん

涌井 明里

凪沙ちゃんに同情してるの?

桐山 凌

違う……

桐山 凌

関係ない

桐山 凌

アイツは__

桐山 凌

俺にとっての恩人なんだ

涌井 明里

え?

桐山 凌

俺がバレーを始めたきっかけをくれたのが

桐山 凌

誰でもない、凪沙だ

涌井 明里

桐山 凌

今の俺があるのは凪沙のおかげだと思ってる

涌井 明里

(そんな……)

涌井 明里

(そんな言い方、しないで)

じゃあ私は

凌くんにとっての"何"?

桐山 凌

今の凪沙はいつも無理して笑ってる

桐山 凌

アイツはああ見えて、すぐ無理するから__

涌井 明里

……

あはは……

だから放っておけないって?

涌井 明里

…わか、った__

私だって無理してるのに

いっぱい我慢してるのに……!

なんで私の気持ちは無視できるの?

涌井 明里

(…………でも、)

涌井 明里

(こんなの、凌くんに言っても伝わらないだろうな)

数週間、我慢しよう

そうすれば、きっといつも通りに戻るはずだから

この作品はいかがでしたか?

1,160

コメント

3

ユーザー

嫌な予感…

ユーザー

やばい?!泣ける笑 なんか、凄い明里ちゃんの気持ちが分かる笑

ユーザー

明里ちゃん、辛いね... 頑張れ!あともうちょっとだーー!

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