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うちの後輩が可愛い。

第11話 - 最終話

1,203

2025年03月14日

#創作

#恋愛

R i

3月14日

日曜日

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

あの...先輩？

朱鈴ｼｭﾘ

ちょっと待って、藤崎くん

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

はあ、

藤崎くんをお家にお呼び出しです。

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

どうしたんですか

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

急に「家に来てほしい」だなんて

朱鈴ｼｭﾘ

あの...ね、

朱鈴ｼｭﾘ

実は私

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

...っ

朱鈴ｼｭﾘ

永井君が好きなの...！！

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

で、ですよね、（笑）

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

（びっくりした...

告白されるかと思った......

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

永井先輩が好きなのは気づいてました

朱鈴ｼｭﾘ

えっ？！

朱鈴ｼｭﾘ

うそ、

朱鈴ｼｭﾘ

そんなに分かりやすかった...？

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

僕も最初から、気づいてた訳ではないですが

朱鈴ｼｭﾘ

そうなんだ、

朱鈴ｼｭﾘ

気づかれてたのか〜...

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

それで告白するんですか？

朱鈴ｼｭﾘ

あ、うん...

朱鈴ｼｭﾘ

その、なんて言うか

朱鈴ｼｭﾘ

巻き込んで申し訳ないんだけど

朱鈴ｼｭﾘ

き、緊張して

朱鈴ｼｭﾘ

「やっぱり告白はやめようかな」とか考えちゃって...（泣

朱鈴ｼｭﾘ

だから...

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

緊張をほぐしてほしいと

朱鈴ｼｭﾘ

そう...ﾃﾞｽ

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

分かりました

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

先輩、告白はいつの予定ですか？

朱鈴ｼｭﾘ

まだ決まってないけど

朱鈴ｼｭﾘ

今日中には告白したい、かな

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

じゃあ、行きましょう雪城さん

朱鈴ｼｭﾘ

え？

朱鈴ｼｭﾘ

どこに...

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

......

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

お出かけ...？（笑）

朱鈴ｼｭﾘ

クレープ屋さん...

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

ここ、甘さ控えめのクレープもあるんです

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

雪城さんも一緒に食べましょ

朱鈴ｼｭﾘ

うん！

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

あそこにベンチがあるので

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

座って待っててください

朱鈴ｼｭﾘ

え、いいの？

朱鈴ｼｭﾘ

全然お金とか払うよ...？

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

いいんです

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

僕がしたくてしてる事なので

朱鈴ｼｭﾘ

...そっか、

店主

坊主、デキる男だねぇ

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

そ、そうですか？

店主

そうだよ

店主

あの子は彼女か？

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

あ、

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

＂まだ＂です（笑）

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

付き合えるか分かりませんが…

店主

そうかそうか

店主

青春だねぇ

店主

ほら出来たぞ

店主

持っていってやりな

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

ありがとうございます

店主

付き合えたら、次は＂デート＂で来いよ、坊主

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

はい

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

あと坊主はやめて欲しいです...

店主

じゃあな坊主〜！！

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

はは...（お願いだからやめてくれ...

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

お待たせしました

朱鈴ｼｭﾘ

ううん、ありがとう

朱鈴ｼｭﾘ

いただきます！

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

どうですか...？

朱鈴ｼｭﾘ

ん！すごく美味しい！

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

良かったです

朱鈴ｼｭﾘ

藤崎くん、ほっぺにクリームついてるよ

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

えっ、ど、どこですか

朱鈴ｼｭﾘ

ここ

そう言って指でクリームを取ってもらった。

朱鈴ｼｭﾘ

可愛いね、藤崎くん（笑）

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

.........//

今日は夏も居ない

2人きりのお出かけ

先輩は本当に言葉通りにしか、捉えてないだろうけど

僕からすれば完全にデートだ。

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

先輩はこれも似合いそうですね

朱鈴ｼｭﾘ

そうかな？

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

はい

朱鈴ｼｭﾘ

わー、藤崎くん似合う！

朱鈴ｼｭﾘ

かっこいい！✨️

そう言って、目を輝かせる貴方も

朱鈴ｼｭﾘ

お、お〜！

スペア

朱鈴ｼｭﾘ

よし！💪

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

ナイスです、先輩

朱鈴ｼｭﾘ

ありがと〜♪

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

次は僕が

ストライク

朱鈴ｼｭﾘ

え、

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

ふふ（ﾄﾞﾔｧ

朱鈴ｼｭﾘ

くっ、ま、負けない！

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

望むところです

ストライク

朱鈴ｼｭﾘ

見た？

朱鈴ｼｭﾘ

藤崎くん見た？！

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

見ました、見ました（笑）

朱鈴ｼｭﾘ

やったー！

朱鈴ｼｭﾘ

はい！

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

え、なんですか？

朱鈴ｼｭﾘ

何って、ハイタッチ

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

ああ、ハイタッチ......

パチッ

朱鈴ｼｭﾘ

ふふ、

遊ぶ時は全力で遊ぶ、無邪気な貴方も

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

少しは緊張とけました？

朱鈴ｼｭﾘ

うん...

朱鈴ｼｭﾘ

でもまだちょっと怖い、

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

貴方には貴方のいい所があります

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

だからきっと大丈夫ですよ

朱鈴ｼｭﾘ

そう...かな？

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

はい

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

僕を信じてください

朱鈴ｼｭﾘ

......

藤崎くんは最近、

優しい笑顔を向けてくる。

それが私の心を落ち着かせてくれる

朱鈴ｼｭﾘ

ありがとう

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

いえ、

雪城先輩は、出会った時から

僕にだけ心を許してくれていたと思う。

学校での雪城先輩の笑顔は

どこか固くて、乾いていたから。

朱鈴ｼｭﾘ

あ、もうすぐで着くって

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

じゃあ僕は、近くに隠れて見ておきます

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

頑張ってください

朱鈴ｼｭﾘ

うん

正直、僕も告白を辞めたい。

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

（もし二人が付き合ってしまったらどうしよう...

不安、緊張、焦り、恐怖

感情がぐちゃぐちゃで

胸が苦しい。

永井

雪！

永井

呼び出して、どうしたの？

朱鈴ｼｭﾘ

こんな時間にごめんね、

永井

大丈夫だけど...

朱鈴ｼｭﾘ

あの、永井くんに

朱鈴ｼｭﾘ

話したい事が、あって、

永井

うん

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

っ......

朱鈴ｼｭﾘ

あの、

朱鈴ｼｭﾘ

ずっと前から、永井くんの事が好きでした...！

朱鈴ｼｭﾘ

私と、付き合ってくれませんか、？

永井

！

永井

......

永井

ごめん、

永井

俺は、姫乃が好きなんだ

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

...！

朱鈴ｼｭﾘ

っ...

永井

だから雪の気持ちには応えられない、

永井

ごめん。

朱鈴ｼｭﾘ

ううん、ありがとう

朱鈴ｼｭﾘ

......姫乃さんモテるから、告白頑張ってね

永井

うん、ありがとな！

永井

じゃあ、また明日！

朱鈴ｼｭﾘ

また、

朱鈴ｼｭﾘ

っ......（ｸﾞｽｯ

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

......

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

雪城さん、

朱鈴ｼｭﾘ

藤崎くん...

朱鈴ｼｭﾘ

失恋って、辛いんだね...（笑）

朱鈴ｼｭﾘ

泣くつもり、なかった、けど...っ

朱鈴ｼｭﾘ

無理、だなぁ、（ｽﾞﾋﾞｯ

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

（漬け込むみたいで、良心が痛むけど

告白のタイミングは今しかない...っ

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

どうぞ

朱鈴ｼｭﾘ

え、？

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

キャンディです

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

今日がホワイトデーなのをお忘れですか？

朱鈴ｼｭﾘ

え、藤崎くん...

朱鈴ｼｭﾘ

キャンディの意味は＿

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

『あなたが好き』

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

......好きです、雪城先輩

朱鈴ｼｭﾘ

っ...

朱鈴ｼｭﾘ

でも私は...

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

すぐに返事が欲しい訳じゃありません

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

ただ、お試しで付き合っていただけませんか

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

必ず振り向かせてみせます

朱鈴ｼｭﾘ

......

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

実は、

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

ここで告白をしたのにも、意味があります

朱鈴ｼｭﾘ

え？

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

ここで、一ヶ月前に貴方に告白されました。

朱鈴ｼｭﾘ

それは...

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

もちろん冗談だったのは分かってますが、

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

これは貴方へのお返し＿

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

改めて言います

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

雪城先輩が好きです

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

僕と付き合ってくれませんか？

朱鈴ｼｭﾘ

.........っ//

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

雪城先輩が好きです

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

僕と付き合ってくれませんか？

そう言われて、頭がぐるぐると回った。

朱鈴ｼｭﾘ

（いつから...？

朱鈴ｼｭﾘ

（どうして......

そんな疑問もあって、

混乱して、頭が追いつかなかった。

でも確かなのは

告白が嬉しいって事と、

鼓動が早くなってる事。

朱鈴ｼｭﾘ

っ...//

朱鈴ｼｭﾘ

私で、いいの...？

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

貴方がいいんです

朱鈴ｼｭﾘ

......

もう私には、断る理由がない。

朱鈴ｼｭﾘ

（......いや、違う

断りたくないんだ＿

朱鈴ｼｭﾘ

藤崎くん...

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

はい

朱鈴ｼｭﾘ

わたし、とっくに藤崎くんが好きだった、

朱鈴ｼｭﾘ

のかもしれない、（笑）

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

！

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

.........っ、

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

それは反則じゃないですか...//

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

でもこれで、

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

先輩を独り占め出来そうです。

朱鈴ｼｭﾘ

.........//

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

先輩、照れてます？

朱鈴ｼｭﾘ

て、照れてない！

朱鈴ｼｭﾘ

もう私帰るから！！

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

あ、待ってください

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

一緒に帰りましょう

朱鈴ｼｭﾘ

う...

朱鈴ｼｭﾘ

......キャンディ...貰う

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

どうぞ

朱鈴ｼｭﾘ

ありがと、

朱鈴ｼｭﾘ

はい、

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

？

朱鈴ｼｭﾘ

手、繋がないの...？

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

！

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

繋ぎます

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

好きですよ、雪城先輩

朱鈴ｼｭﾘ

......私も...多分好き...

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

そこは言い切ってくださいよ（笑）

朱鈴ｼｭﾘ

ふふ、（笑）

藤崎くんから貰ったレモン味のキャンディは

甘酸っぱくて

幸せな味だった。

朱鈴ｼｭﾘ

ﾕｷｼﾛ　ｼｭﾘ
雪城　朱鈴　♀

11/28　17歳

好　雀　苦いもの　キャンディ

嫌　甘いもの全般

天真爛漫。（好きな人限定）

藤崎ﾌｼﾞｻｷ

ﾌｼﾞｻｷ　ﾙｲﾄ
藤崎　惺斗　♂

2/18　17歳

好　可愛いもの　

嫌　辛いもの　怖いもの

ツンデレのツの字もないデレデレ（好きな人限定）

うちの先輩が可愛い。

この作品はいかがでしたか？

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神作に出会ってしまった…キャンディがイチゴとかじゃなくてレモンなのが天才…

大好きな作品でした！！これからも応援してます！👊😄📢

最後まで見届けられて感動です！これからも頑張ってください！

R i

プロフィール

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