私の最愛の人は
恋をしてはいけない人でした
彼は学校の人気者のような存在で
私は雲の上から見ているようなちっぽけな存在だった
だから彼への想いは密かに持っているつもりだった
『この想い』が
バレたのは
『親友』
のせいだった
親友
嘘だって
言いたかった
でもそれは信じ難いのに事実で
声を押し殺して泣いて
苦しんで
この世から消えようと思った時もあった
でもある日気づいた
これは本当の
『恋』
ではなくて、
『この恋』を
終わらせる為の
『恋』
ってことに。
これは『恋』なんかじゃなくて
『終わり』を教える為の
『恋』
だった
だから、この感情は
いわば
偽物
だった
私は彼を家に呼び出した
勿論これも
『彼の為』
だった
『でした』
その声が出なくて
その酷く乾いた声と涙で
彼の腹部に
『私なりの愛』
を突きつけた
これは望んでいない
歪んだ『アイ』の形
───いつでも幸せになる人は
真っ赤な『愛』を抱いて幸せになっていく
だから、私達もこれから幸せになる
彼の腹部には赤い『愛』が
ゆっくり、静かに染まっていく
コメント
13件
遅くなってごめんね!んんん…!? この恋は…この恋を終わらせるための恋…? …おお、なんか発想が凄いね……!! …って…えええええ!?さ、最後のって…まさか…? 歪んだ、アイの形…。こんな恋は怖いね…。
もしかしてぇぇぇぇえ😱
わ、わ、わ……。そーゆーことか……。えええ……!? 私なりの愛=コロす……かぁ😢 続き(?)違う、続編か!続編楽しみにしてるね✨