いつも
俺は『不幸』だ
いつから
『それ』に気づいたのか
同級生の『彼女』に
『好き』
という気持ちを抱かれていた
勿論俺に恋愛感情は一切なし
それどころか誰とも恋愛をする気は無かったから
だからその気持ちが
引き金
だったのかもしれない
多分俺の恋愛の話に関してそれが学年中に広まったのは
リーダー格の女子が原因だった
俺はその事を漏らされてもどうにも思わなかったが
それを知りたくない人
が居るのは分かってた
でもそれで俺は諦めてもらえると思ってた
来てくれてありがとう
…いや
関わるつもりは無かった
呼び出されたから仕方なくと言う感じだった
でも俺は───
密かに彼女の事を想っていた
『好き』だった
でもその思いを一瞬で引き裂くように
俺の腹部に鋭いものが突き刺さった
彼女は酷いやつれた顔をして笑っていた
まるでこれが
『愛』
とでも言うように
これがきっと俺の最後の夜だ
星は四方八方に輝き続け
月もまた輝き続ける
俺自身は輝いていなかった
ただ、ひとつ輝いているとすれば───………
俺の腹部の
染まっていく
『歪んだ愛』
くらいで
最後の夜に
終わらせることはふたつ
俺の人生と
この恋を忘れる為に
この人生を終わらせる