「おい、ゆうの好きな奴って誰?」
昔から、この質問が嫌だった。
どうせ言ったら引かれるんだ。
だから俺は無視する。
「おいおい、シカトかよ笑」
はぁ、うるさいなぁ。 答えるつもりはないから。
「あ、もしかしてさぁ〜」
なんだよ。
「好きな奴って、"とわ"?」
ドクッ
ゆう
お前…………っ!
「え、図星なの?w 冗談だったんだけどw」
「"とわ"って、男だぞ?w お前、男が好きなのか?w」
「キッモ」
そう言い捨て、 アイツは去っていった。
…………ほらね。
分かってるよ。
とわ
どうした?こんな所で……。
ゆう
とわ……?
とわ
さっきの奴になんかやられたのか?
ゆう
いや………何も………。
とわ
おい、何隠してんだよ。
ちゃんと聞くから。
ちゃんと聞くから。
嫌だ。 お前にまで引かれたら俺は……。
生きていけないよ___。
とわ
ゆうっ!
ゆう
……………?
とわ
言ってくれよ………。
何を隠してんだよ………。
何を隠してんだよ………。
ゆう
ごめん、それは言えな__
ゆう
ゆう
とわ?
とわは、泣いていた。
とわ
は………が……で、
ゆう
………何て?
とわ
俺は、お前が好きで__
ゆう
………はっ?
とわ
ははは、やっぱ引くよな笑
とわ
俺だって、こんな思いするなら………
ぎゅっ
とわ
ゆうっ?
ゆう
お前………、それホントか?
ゆう
本気なのか?
とわ
…………うん
ああ、俺幸せだな。
もう、お前が居れば…俺は幸せだよ___
「俺は嫌われたくない」
END