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コメント
8件
うわー(´;ω;`)赤組の過去辛すぎ!!!許さん( #`꒳´ )
わーい 続き ‼️‼️ ありがとう ございます !! こういう 欠けた記憶 の 答え合わせ みたいなの 大好きです
どうもいちごです❕🍓ྀི
皆さんクリプレ何にしますかー?
いちごはReFaゴールドもらいます😎✨️
あとF様最近どかーんって増えてまじうれしいですありがとうございます🥹︎💕︎
‼️注意‼️
壱から拾壱を読んでください
それではどうぞ!
桃
赤
赤
桃
桃
赤
桃
赤
赤
桃
桃
赤
桃
桃
まず話さなくてはいけないのは、俺たちの祖父はヴィランであることだ
ヴィランとはりうらを身篭る母と共に一度だけ会ったことがある
桃
祖父の前では頭を下げなければならず、当時の俺には理解できなかった
ほぼ土下座のような体勢を何分もし続けるのは辛かった記憶がある
今になってわかることは、
あいつは身内の中でも施設でも“ボス”だったということ
人間を支配下におくことで快楽を得る狂った奴だったわけだ
ヴィラン
ヴィラン
ヴィラン
桃
桃
ヴィラン
桃
あいつは今すぐにでも殺されてしまいそうな雰囲気を纏っていた
父はいつもあいつの味方で、俺たちを殴ったり蹴ったりと酷い人だった
⋯⋯ いや、父もそうせざるを得なかったのかもしれない
しばらくしてりうらが生まれた
りうらにだけは辛い思いをさせないと
最初はりうらの分まで暴力に耐え
親からもらえない分の愛情を注いだ
桃
赤
桃
赤
桃
ただ純粋にりうらを愛していた
この頃までは
桃
赤
日を重ねる毎に父の暴力は増し、りうらを守りきれなくなってきた
でも、俺だってこのくらいの歳の頃から一人で暴力に耐えていた
だからもう守る必要なんて⋯⋯
と、兄として最低な考えに至った
それだけ追い詰められていたんだ
だから俺はりうらを守るのをやめた
するとりうらはみるみる弱っていった
俺は己の愚かさを痛感した
りうらに何度も何度も謝って、
情けないが弟の前で涙を見せて
赤
桃
りうらの大好きが俺を救った
母からも父からも、誰からも愛をもらえなかった俺だから
桃
赤
桃
桃
赤
桃
桃
桃
桃
赤
優しくて強い、憧れの兄
そんな存在になりたい、と
あの星の向こうにもし幸せがあるなら
宇宙の彼方まで、りうらと手を繋いでひとっ飛びできるような
まるで御伽噺の英雄のような
自分の大好きなものを守り抜く
素敵な人になりたい、と
無謀な夢を抱いていたのはきっと
愛されたかったからなのだろう
桃
桃
桃
ヴィラン
桃
桃
この頃にはこいつが孤児に悲惨な実験を行っている話は聞いていた
だからこそ不安になった
当時のりうらはまだ齢十二ほど
己の身も守れない弱い子供だ
もしこいつに何かされていたら
⋯⋯ そう思うと、先程貴人から盗んだ甘ったるい菓子を
吐き出してしまいそうなほど心の中が不安感で満ちた
ヴィラン
桃
ヴィラン
ヴィラン
ヴィラン
ヴィラン
桃
桃
ヴィラン
ヴィラン
ヴィラン
桃
桃
ヴィラン
ヴィラン
桃
ヴィラン
ヴィラン
ヴィラン
ヴィラン
ヴィラン
怖い、気持ち悪い
ただの欲求不満ならば
花街にでも行けばいいじゃないか
ヴィラン
どうして俺に近づこうとする?
なぜ弱い子供に恐怖を植え付ける?
やめろ、近づくな、触るな
恐怖で声を発することができない
助けなんて求めても無駄だ
それなら逃げるしか⋯⋯
桃
ヴィラン
ここで俺が逃げたらりうらの扱いがどうなるかくらいわかっていた
それでも俺は自分の身を優先した
英雄なんてほざいていたくせに
⋯⋯ 夜道をひたすら走った
肺も足も痛くなって、それでもこの胸の痛みは誤魔化せなくて
気が付けば標識の番号は“壱”ではなく“零”になっていた
桃
最愛の弟を置いて逃げてきた
それは俺にとって、あまりにも
大きすぎる罪だった
桃
桃
桃
桃
時に厳しく時に優しい、特徴的な訛りのある声と話し方
それが俺を落ち着かせてくれた
桃
青
桃
青
桃
青
青
桃
青
桃
青
桃
青
青
青
逃げた先で初めてできた友達
それがまろだった
桃
青
青
桃
少しばかり空気も和んできた頃
アヘン中毒者が俺たちを襲った
恐ろしくて何もできない俺を他所に、まろは戦ってくれた
青
青
桃
青
桃
桃
青
青
桃
青
青
青
桃
桃
青
桃
そうすることで気が紛れると思った
今更壱番街に戻ることもできないし
けれど、りうらを忘れて零番街で過ごすことも不可能だ
ならば俺が今すべきことは
これしかない、と思ったんだ
最初は本気にしていなかったけど
いつしかこの無謀な挑戦は、俺たちが叶えたい“夢”になって
桃
青
青
桃
青
桃
青
桃
桃
青
桃
故郷の家族、か
この青年もきっと、自分だけ逃れてきたのだろう
俺と同じ臆病者なのかもしれない
この青年ならばその臆病さを悔いて、俺のように強くなれる
俺は直感でそう感じて
桃
桃
桃
桃
黄
黄
桃
桃
青
桃
桃
黄
あにきを仲間に迎え入れた
俺の期待通り⋯ いや、それ以上にあにきは強くなった
己への怒りで身を震わせて
⋯⋯ そして、更に一年後のこと
水
紫
水
紫
水
三人で歩いていると、ボロボロの体で路地裏を彷徨う二人を見つけた
桃
青
水
紫
黄
黄
桃
桃
桃
紫
水
青
黄
紫
桃
水
紫
勿論その二人も仲間にした
五人になった俺たちは、ただの夜の零番街で暗躍する団体ではなく
『賽子団』と名を改め
活動を続けることにした
そうして更に二年、俺が二十歳になろうかという時にりうらを見つけた
⋯⋯ いや、“現場を見られていることに気が付いた”が正しい
桃
赤
人殺しの現場を見て体を震わせる少年が弟だと一目見てわかった
生きていたことに安堵したと同時に
途轍もない大きさの罪悪感に包まれて
焦ってその場から逃げ出したりうらを追うか追わないか迷った
それでも俺は前に進んだ
あの時のことを謝ろうと
また兄弟として一緒にいたいと
五年間この胸の中に募らせた本音を、想いを全て放つために
桃
けれど俺は『俺が君の兄だ』と言い出すことができなかった
俺には思った以上に勇気がなかった
当の本人も『この人は俺の兄だ』と気が付いたような素振りは見せず
俺は時がくるまで隠し通すことにした
だから首元の焼印を見られた時は冷や汗をかくほど焦った
それでもりうらが俺に直接尋ねてくることはなく、安心した
桃
桃
寝ている本人にしか言えなくても
その時発したこの言葉は、無駄ではないような気がして
それでも直接この想いを言いたくて
今日まで我慢してきた
だってこの想いを伝えたら、俺の罪も自白することになるから
ずっと複雑だった
でも、今のりうらなら許してくれるかなと弟に甘えてしまう
今も昔も駄目っぽい兄を
どうか許して、愛してほしいんだ
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
赤
赤
赤
赤
桃
赤
赤
赤
赤
桃
桃
情けないことに再び弟の前で涙を見せて、りうらに笑われて
泣き止んでから『幸せ?』と尋ねて『うん、凄く幸せ』と返ってきて
もう涙腺なんてどこかに飛んでいったように泣いてしまって
赤
桃
その泣き声が隣の部屋にまで響いていたらしく、後々他の三人が
紫
黄
水
俺とりうら、二人だけの時間を邪魔されて少々不服だったけれど
皆罪人の俺を心配してくれるのだと
そう実感できて
幸せに満ちた一夜となった
とある満月の夜の出来事である
終
お疲れ様でした!
わー341タップ長すぎ😭💦
赤組だけでなく皆の過去がちらっと見えたようなお話でしたがどうでしたか!?
満足して頂けたら嬉しいです🥲🫶
赤組チャマ愛が爆発してボリュームが溢れてる回になっちゃいました👉👈
続きも頑張るので応援してください🥹🙌
ばいばい🍓ྀི👋