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一目惚れ

第5話 - 一目惚れ－1期－〜 5話〜

2021年12月06日

#青春

#ヴァンパイア

#ちょいエロ

ささみ

婪

（はぁ… 最悪…）

婪

（元はと言えば俺のせいだけど…）

婪

ごめんね？俺のせいで…

瀬良

んーん、気にしないで

瀬良

私も乗ったのが悪かったの…ごめんなさい…

婪

朝まで家は開かないみたいだから…逃げられないんだよね。

婪

それか、日陰行く？

瀬良

でも…それじゃあ、罰にならなくない？

瀬良

私達は罰を受けなきゃ行けないんだし…

婪

そうだよね…ごめん。

婪

もしかしたら、本当に──

瀬良

本当に干からびるなんて考えないで。

瀬良

10年はずっと一緒なんだから。

瀬良

10年後だから…今は6歳だから…16歳までってことか。

婪

そうだね、セラが16歳までずっと一緒だね！

瀬良

うん！

5年後の夏と秋の間ぐらいの時期

婪と瀬良は11歳だった頃

事件は起きた

婪

おはよ、

瀬良

……

婪

…？瀬良？

瀬良

しばらく話しかけないで。

婪

なんで──

瀬良

煩い。話しかけないで

婪

……ごめん…。

突然、話かけるのを拒まれた

突然。

何があったのかも…教えてくれない。

あの時約束したのを覚えていないのか。

婪

ずっと一緒！

瀬良

うん！

婪

約束だよ？

婪

破っちゃダメだよ？

瀬良

わかってるっ！

瀬良

指切りげんまんしよ！

婪

うん！

指切りげんまん

嘘ついたら針千本

のーます！

婪

指切った！

瀬良

二人の約束！

婪

（…ずっと一緒って…言ったろ…）

瀬良

……はぁ…

イジメっ子

ねぇ、瀬良。ちょっと来て

瀬良

え？

瀬良

うん。

イジメっ子は学年で有名だった

不思議な子、障害者の子。自分と遊んでくれない子。自分と合わない子

など、を虐めて、この学校から居なくなさせるって有名

瀬良は、その有名な子に連れてかれた。

勿論、婪だって分かってた

──あぁ、瀬良虐めにあってるんだな。

と。自分を責めまくってしまう。

婪

（ごめん、セラ。）

瀬良

…なんで

イジメっ子

は？

瀬良

なんで、私を虐めるの？

瀬良

何がした？

イジメっ子

は？分かってないの？

イジメっ子

キモ、

瀬良

何がダメだった？

瀬良

改善すれば虐めないでくれる？

イジメっ子

なんで？

イジメっ子

私達はお前と遊んでやってんの。

イジメっ子

なに、文句ある？

瀬良

ちが─

バチン！

手をあげたと思えば、頬にビンタを食らった

女子トイレ充に響き渡る

瀬良

いっ…！

イジメっ子

嬉しいんでしょ？

イジメっ子

素直になれよ。遊んでやってんだからよ

イジメっ子

殴られたりとかされると嬉しいよねー？

イジメっ子

だって、Mだもんねー？

瀬良

ちが…ｯ！Mじゃ、ない…

イジメっ子

は？そんなに嬉しそうにしてんのに

イジメっ子

Sだって言うの？

瀬良

痛いの…嫌い。

瀬良

もう…やめてよ…

瀬良

私の何がいけないの？

イジメっ子

自分で考えろ

イジメっ子

あーあ、今日はつまんなかったな〜。

イジメっ子

あいつはもういいや。次誰にしよ。

2年後。13歳になった頃

あれからは、虐められなくなった。

虐めより、仲良しの人達が多かったからかも知れない。

中学って凄いと改めて感じた

婪

（大丈夫かな。）

瀬良

婪ー！

瀬良

何くらい顔してんのさ。

婪

あ、いや。

婪

何でもねぇよ。

瀬良

心配してんでしょ。あれから大丈夫なのかーとか。

婪

してねぇよ。

瀬良

嘘だぁー！

瀬良

してるなら素直にしてるーって言えばいいのに。

婪

してねぇつーの、

婪

しつけぇな。

婪

（無事ならイイ。）

婪

（一緒に居るのも…あと3年。）

婪

（ギリギリまだ中一だから…高一頃には離れてるか）

瀬良

あのさ…ちょっと大事な話があるんだけど…良い？

婪

え？うん。いーけど。

瀬良

ありがとっ！

瀬良

ちょっと着いてきて

呼び出されたと思えば、校舎裏だった

真剣な顔をして、婪をじっと見つめる

瀬良

大事なことだから、ちゃんと聞いてね。

婪

うん

瀬良

私…ヴァンパイアじゃ、無くなったの

婪

……？

突然の事で頭が真っ白になった

『ヴァンパイアじゃ無くなったの』

婪

ま、待って？

婪

まだ10年経ってないよね？

瀬良

うん、あと3年も残ってた。でも、…ヴァンパイアじゃ無くなった

婪

どういうこと？なんで？

婪

って言うかそろそろ中入らない？

婪

ちょうど日が当たりそうなんだけど。

瀬良

祖父が…楓風の血を持っててね。

瀬良

親に話しちゃったの。私がヴァンパイアになったって事

婪

待って。なんで楓風…

瀬良

知ってるよね、ヴァンパイアなら。

婪

知ってる。ヴァンパイアハンター。別名『ヴァンパイア撲滅隊』だか『保護隊』だったよね

瀬良

うん。保護隊ね。

瀬良

1部は撲滅隊だけどさ…。

瀬良

私にも、楓風の血は入ってるらしくて…予定より早く人間に戻るらしいの

婪

セラが…撲滅隊の一員ってこと…？

瀬良

うん。

瀬良

親に話しちゃったせいか、お父様が…

『ヴァンパイアが身近にいるって訳だな。』

『瀬良。そいつを捉えてこい』

『撲滅隊に送る』

『逃すことは絶対に許されない。絶対連れてこい』

瀬良

って、

婪

つまり、セラは俺を連れていきたいって事だろ？

婪

俺を逃がしちゃいけない。絶対捕らえろ…か。

婪

ごめん、セラ。俺、捕まる訳には行かないんだわ。

婪

ヴァンパイア家は絶対に滅ぼさせない。

婪

楓風瀬良。お前にはもう近づけない。話せもしない。

婪

関わることは、条約で禁じられてる。

婪

ごめんな、お前から離れるわ。二度と、近づけない

述べたあと、すぐさま逃げた

捕まっては行けない。

絶対に、捕まらない。捕まえさせない。

瀬良

（ごめん。捕まえなきゃ行けないの。）

そして、今に至る。

2年の先輩

思い出しちゃったよね？

2年の先輩

楓風がどんな家系か。

婪

っ……

その場から婪は逃げ出した

一目惚れ

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