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ＳＡクラス

第35話 - 気持ちの整理

2024年10月13日

#オリジナル

#二次創作を作ってください

#ＳＡクラス

アダバナ

ピピッピピピッピ

依梨

ｳｯ……あう…
[めざましをとめる]

依梨

…あと5分

アーシア

Good morning〜？スノードロップちゃん♪

依梨

アーシア先輩！？え、なんで！？鍵新しく……

アーシア

これでも魔法使いの端くれよ？

依梨

…なんで…いるんですか…出張じゃ…

アーシア

こうでもしないとあんた仕事来ないから

依梨

それはー…日光が強くって

アーシア

今日曇りよ

依梨

っぐ…

アーシア

いい目覚めでしょう？

依梨

朝起きて一番に上司を顔を見ることの…！どこがいい目覚めなんですか！？

アーシア

うん？…でもあんた…この顔好きでしょ？

依梨

…それは…そうですけど…

アーシア

んじゃぁ、仕事行こっか！

総理

(…アーシア・オルランド。欧州異能警察トップ2にして、裏で実権をにぎる…)

総理

(けして目立つわけではなかった。それは今も、昔も)

総理

…かわらんなぁ

樹

はい…？あの…

総理

え、あぁ…そうだったな。
君には能力があるそうだな

樹

ありますよ

総理

君を正式のメンバーとして迎え入れたい

樹

どうぞ、ご自由に。俺の権利は全て貴方方が持っているはずですし

総理

それでも、上に立つものとして聞かねばならぬ…どうじゃ？

樹

…

総理

確かに、君を苦しめてきた原因である物が理由で推薦されるのは、
些か不愉快であろうが…

樹

推薦…？一体誰が

総理

さぁな、内緒じゃ

樹

…俺は入っても許されますか。
あいつらが…許してくれますか

総理

…知らんよ、そんな事。じゃが…君が守りたいものが守れる

樹

…守りたかったもの…

総理

もう一度、守ってみろ

千夏

やぁ、終わった？

樹

…付き添いどうも

千夏

全然平気だよ

千夏

それで…君はどう判断をする？

樹

…俺は…入る。光太を守るため…そして…
[千夏を見つめる]

千夏

？

樹

お前に恩を返すため！！

千夏

恩…？私に？

樹

…光太が転校しなかったら…今頃あいつは生きていない。
…生きさせてくれて、ありがとう

千夏

そんなに感謝されるとは思ってもいなかったよ

樹

そうだな、少し前の俺ならお前に感謝すら伝えないだろうな

千夏

パンジーの花言葉

樹

え

千夏

あのあと気になったから、調べてみたのよ

樹

…わぁ…今殴りたいかも…

千夏

いいけど、やり返すわよ

樹

お前って黙ってれば美人なのにな

千夏

そりゃどうも、化粧してるけどね

樹

え！？…まじで？

千夏

えぇ…だって、ほらうっすらだけど塗ってるわよ
[化粧落としをだし、肌をなぞる]

樹

気づかなかった…でも元が良いから化粧しても美人なんだろうな

千夏

…容姿について褒められたの、初めてよ

樹

あ…そっか....
(周りの男子は言わねーもんな…)

樹

(広叶が言うと胡散臭く聞こえるし…渉は言わないし…陸叶は…言った所でお世辞に聞こえるんだろうな)

千夏

さて…毒殺未遂はアーシアさんがどうにかするだろうし…私達は…

樹

なにするんだ？

千夏

訓練をしようか！

樹

えぇ…

町人

おぉ、千夏ちゃんじゃないか

千夏

あ、こんにちは〜

町人

先日はありがとうねー、助かったよ…

千夏

まさか脚立から足を滑らせて腰を折り、動けなくなっていたとは…
想像もできませんよねー…

町人

婆さんが礼を言いたがってたから、今度遊びにおいで

千夏

はい！渉も連れて、お邪魔させてもらいますね

町人

…所で、そこのイケメン君は…

樹

俺？

千夏

彼は、同級生なんですよ

町人

君もよかったら遊びにおいで

樹

あ、はい

千夏

それじゃぁ、また

町人

気をつけてね

樹

…今の人、だれ

千夏

近所の駄菓子屋の息子さん。
この間おばあさんを助けたのよ

樹

へぇー

女子高生

あ…また見つけた！！

千夏

樹さん、こっち！
[手を引いて逃げる]

樹

えっ…ちょ…！

女子高生

逃げた！みんなそっち行ったよ！！

千夏

ﾊｧﾊｧﾊ…ここまでくれば…

樹

足早すぎだろ…おめぇ…

千夏

あーでもしないと追ってくるからね…

樹

執念深いんだっ…なっ…！！
[後ろから撃たれる]

千夏

樹さん！！“防御魔法”！！
[樹と自分を囲うように防御する]

樹

大丈夫…だ…血を回してるから…出血多量にはならん

女子高生

やったー！！50万！！

千夏

全く…揃いも揃って…バカどもが…“雷電操術　立夏”
[雷が当たりに女子高生に落ちる]

女子高生

っ…
[倒れる]

樹

おい！いいのかよ！

千夏

これくらいしないと…

樹

いてて…

光太

撃たれて無事って…

ナツメ

…女子高生のことだけど…今取り調べを受けてるわ

千夏

おそらくだけど……これを見たのでしょうね
[スマホを見せる]

光太

『こいつらを傷つければ50万円…さらに命を奪えばプラス100万円…』

樹

んだよ…これ

千夏

SNSに投稿された、『超簡単に稼げる方法』って動画

ナツメ

悪質ね…

光太

こんな物のせいで…もみじさんは…意識不明なの？

樹

俺も撃たれたのが肩だったからクソ痛い

千夏

此方は通常業務もままなってないわよ

千夏

通話
00:00

千夏

はいもしもし

アーシア

『Buonasera〜♪SAクラスの月波千夏？』

千夏

いつになく機嫌が良いですね

アーシア

『SNSに投稿された動画のことだけど、投稿主が分かったわよ』

千夏

誰でした？

アーシア

『こーこーせー』

光太

え…高校生！？

千夏

なんで…

アーシア

『話を聞いた所、SNSで知り合った人に教わった通りに行動しただけだそうよ』

ナツメ

SNSか…

千夏

その教えた人物は？

アーシア

『それはさっぱり…ただ、海外にいるとは聞いていたそうよ』

千夏

え、その教わった子って…

アーシア

『貴方達と同じよ』

千夏

…捜索範囲ひっ…っろ

アーシア

『いくら捜索範囲が広くても…それは私の前では無に等しい』

樹

アーシアさんの能力…かー

アーシア

『捜索魔法使って、真犯人の位置も分かった…あとはこっちに任せなさい』

千夏

いや…流石に被害食らったのはこっちですし…アーシアさんが出るほどじゃ…

アーシア

『いいから、任せなさい』

千夏

…わかりました

アーシア

『それじゃ、健闘を祈るわ。…歴代最強の参謀さん？』

千夏

ふふっ…影の実権者さんもお楽しみくださいね？

光太

アーシアさんにこの事件は任せるとして…僕たちはどうするんです？

千夏

本来の目的、爆破事件ね。それを片付けないと

ナツメ

あぁそうそう…調べたら、プラスチック爆弾だったわよ

樹

殺傷能力の高いやつだっけ？

千夏

それでいて、衝撃での起動がないから安定している。
…扱いやすさはずば抜けてるんじゃない？

アーシア

…さーて…とケリを付けましょうか

依梨

そうですね、なるだけ早くしないと…

四葉

あ、依梨！

依梨

げ…お姉ちゃん…

四葉

アーシアさんですよね？いつも妹がお世話になってます

アーシア

貴方が…お姉さん？

四葉

はい！…おっと私は寄るところがあるので、これで！

アーシア

浅野四葉さん…でしたっけ？

四葉

…なんでしょう？

アーシア

貴方は…魔法店の店主をしていますね？

四葉

はい、していますが…それがなにか？

アーシア

…いえ、なんでも。引き止めてしまってごめんなさい…

四葉

いえいえ！！…依梨をよろしくお願いします

千夏

…あぁー…疲れた…幹部会ってなんであんなに多いのよ…あの人起きないし…

女子高生

あ…みーけ…

千夏

さ、早く帰って書類まとめて寝よう…明日は渉と一緒に朝練だし…

千夏

あの人入れといて自分が受けないっていうクソみたいな事してくるからね

女子高生

[走って千夏の背中を押す]

千夏

っと…
[寸前で気がつく]

千夏

危ないんだよ、君達のやりかたは…
[腕をつかみ女子高生を捕まえる]

女子高生

なんで！！離してよ！！

千夏

暴れないほうがいいよ。
…まだ死にたくないでしょう

女子高生

…なんなのよ…あんたちは…！！

女子高生

命を狙われるほど危険な子達なの！？

千夏

…知らない。それを知る義務は君にはないよ

女子高生

…なんで…何者なのあんたら…

千夏

私達は、国家の安全を担い、この国が千代に八千代に笑っていられるように導く人間よ！！

女子高生

…わけわからない…

千夏

わかってもらわなくて結構

千夏

…
[病院服を着て目を伏せている]

光太

千夏ちゃん！

千夏

光太くん…あけましておめでとう

光太

あぁ…そうでしたね。おめでとうございます

千夏

今年もよろしくね？

光太

はい！…おめでとうとは言えない流れでしたけど…

千夏

ははっｗ新年早々倒れちゃったからねー私が

千夏

ごめんね、迷惑かけて

光太

…なんかいつになく弱いですね

千夏

素の私はこうだよ。参謀として演じてただけ

光太

演じる？

千夏

常に悪知恵が働いて冴えているだなんて、空想に過ぎない

千夏

作られた存在だよ

光太

…えぇ…どうしたんですか本当

千夏

…なーんてね、嘘だよ。比喩表現だよー
[瞳を青くさせる]

光太

あ、まただ…千夏ちゃんって時々目の色変わりますよね

千夏

そう？
[目を元に戻す]

千夏

…あれ…光太君、どうしてここに？

光太

え…と…千夏ちゃん？

ドドドドドド

叶

あ…来た…

バァーン！！！

光太

かなちゃーんーーー！！
[扉を思いっきり開けて滑り込んでくる]

叶

光太君…いつになく元気ね…

光太

そうなんですよー！朝からいいことあって…

光太

って違う！！！！

叶

ノリツッコミ出来たのね、君

光太

あの…千夏ちゃんって…なんか…おかしくないですか？

叶

安心して、あの子は昔からおかしいから

光太

いや…そうじゃなくて…

光太

話が噛み合わないと言いますか…

叶

…私と？

光太

千夏ちゃんと！！

光太

前々から思ってたんですよ！！

光太

なんか僕に異様に参謀やらせようとしてきますし！！

叶

あいつ…ごめん光太君…きつく言い聞かせておくから…

叶

てかいつの間に…

光太

…あと…怖いんです…時々

光太

ほら、千夏ちゃん思考が読み取りづらいでしょう？

光太

考えがよくわからなくて…

叶

そうね…あの子が考えていることなんて、幼馴染の私たちですら汲み取れない

叶

汲み取れてるのは、渉君だけじゃないかな？

光太

あと、事故に遭ったからか過去のことを覚えていないようですし…

叶

あぁ…美咲さんの…

叶

あれに巻き込まれたのは想定外だっただろうね

光太

瞳の色が変わるのは、頭の回転が良くなってる時だけで…それは少し淋しいですが

叶

瞳…？あの子目の色変わるの？

光太

はい…気づいてなかったんですか？

叶

（気づいていない…というより…見えていない？）

叶

（互いが弱点であるからこそ…わかっている…）

叶

やっぱり…千夏が光太君を転入させたのって…

光太

『自分を殺すため』…過去にこう答えていましたよ

叶

違う…それだけじゃない…！！

叶

あの子を殺すような場面は…味方なら絶対にありえないはず！！！

光太

…確かに…！じゃぁ、なんで…？

叶

『殺す』って事は……

叶

敵側に光太君を渡さないようにするため……君は能力を自覚せずに生きてきた

叶

つまり…あの子は自分の手元に置いておくことが一番好都合だと考えた…

光太

好都合って…そんな…まるで…最初から僕の近くに能力者がいたみたいな

叶

…あくまで推測よ…推測の域をでない

光太

あー…疲れたー…新年早々任務とか…まじで終わってる

光太

（…何者なんだろう…千夏ちゃんって…）

光太

...........深く考えた所で、所詮は他人だもんなー

光太

（寝よう…今はとりあえず…知るべきじゃない気がする…でも…いつか知れるといいな）

？？

一生来ないよ、そんな事

光太

はっ…
[目を勢いよく開ける]

光太

…なんだ…今の…

コンコンコン

椿

光太様…？大丈夫ですか？

光太

椿…おはようー

椿

おはようございます、朝ごはんできてますよ

光太

うん、ありがとう

光太

（結局、謎なんだよな....千夏ちゃん）

千夏

渉ー醤油とってー

渉

へいへい…

光太

（歴代最強の参謀で…現期メンバーの中で最も強い....）

光太

（大切な友人を殺して…依頼主も殺して…簡単に言ったら殺人犯）

光太

（でも…正しかったことだ…）

“本当に？”

光太

（もし…それが目的なら…千夏ちゃんは…何がしたかったんだろう）

千夏

？どうしたの、光太君？

光太

えっ…いや…なんでもないです

千夏

そう
[微笑む]

光太

（まぁ…所詮は他人だし…）

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