短編 _ 2人だけの隠れ家
緑 × 黄
𝑠𝑡𝑎𝑟𝑡
学生の大切な夏休みが始まる頃
俺は田舎に引っ越すために準備をしていた
最初は楽しかったけど、時が経つに連れて名残惜しいかった
嫌な思いでもあったけど 、 それを覆すほど楽しいことも沢山あった
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もう 、 ここには帰ってこれないんだな 、
ダンボ - ルをトラックに入れ 、 姿が見えなくなるまで見守る
_ 母
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隣に立っていたお母さんが切ない表情で俺の方を向く
_ 母
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微笑むように答えると 、 お母さんは そう … と静かに言って会話は終わってしまった
少し気まずさを覚えた時 、 お父さんが車を出してくれた
_ 父
_ 母
_ 母
お母さんが助手席に座り 、 曲をかける
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覚えてしまった洋楽を脳内で歌いながら窓を眺めていた
_ 父
s.
いつの間にか眠っていた
目を開けると 、 家の周りが緑に囲まれていた
見たこともない花や 、 遠くまで見える景色
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つい独り言がこぼれてしまった
_ 父
ははっ と 自慢げに笑ったあと 、 ドアを開けてくれた
_ 父
_ 父
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そう返事をし 、慣れない家の間取りに不安になりながらリビングへ向かった
あれから数日が経った
今は夏休み中で 、 学校もなければ部活もない
特に外に出かける目的もないため家に引きこもっている
しかし 、 それを見かねたお父さんは 少し外に出たら新しい発見があるかもしれない
といい 、 俺を外に出そうとしていた
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ダンボ- ルの中から、私物を取り出す
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_ 父
_ 母
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財布とスマホをポケットに入れて 、 玄関のドアを開けた
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いくら見ても綺麗なところ、
家から少し歩き 、 小さな森の中に入る
ずっとまっすぐ歩いていると 、 気に覆いかぶさっている大きな建物を見つけた
… なにあれ 、
好奇心に狩られ 、 つい近くまで歩いてしまった
な … なにここ 、
着いた先は 、 なにかのお店を開いていたみたいだった
ドアの近くにある花壇に水やりをしている人が居た
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しゃがんでいて 、 機嫌がいいのか鼻歌を歌っている
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持っていたスマホを落としてしまい 、 大きな物音を立ててしまった
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すると 、 水やりをしていた男性がこちらを向く
やばっ … 怒られるかも っ 、
恐怖で 、 謝ろうとしていると先に男性が口を開けた
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俺の目の前に立ち 、 ジョウロを両手で持ちながら恥ずかしそうに聞いてきた
鼻歌のこと… .ᐣ
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ジョウロで顔を隠すようにしているが 、耳まで赤くなっていた
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建物の近くへ行き 、ドアノブに手をかけている
… まぁせっかくならいいか 、
s.
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嬉しそうにし 、 ドアを開ける
ドアにかけてある鈴の音がとても綺麗で心地が良かった
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中に入ると 、とても広く設備がちゃんとしていた
しかしお客さんらしき人は誰もいなく 、 俺と男性だけだった
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カウンタ-に入り 、 メニュ-表を貰う
… ん - 、 何がいいだろ 、
s.
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目を閉じ 、 なんだろ 、 .ᐣ と言いながら考えている
少し困らせてしまったかもと思い慌ただしくしていると 、 ひとつのメニュ-を指す
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元気に返事をしてから 、 キッチンへ行ってしまった
… 元気な人 、
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机の上に置かれた数枚のパンケ - キ
とても良い色をしていて美味しそうだった
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一緒に置かれたナイフとフォ - クを使ってゆっくりと1口目を食べる
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俺のリアクションを見て 、ぱぁ - と笑顔になる
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子犬のように元気に俺の名前を呼ぶ
その姿がとても可愛く心に深く刺さる
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みこちゃんと出会ってから少し経つ
あれからたまにみこちゃんの店に行くようになった
みこちゃんは大学生らしく 、 大好きな喫茶店と両立をしているらしい
しかし 、 土地が悪く人は来なくて困っているとか
まぁ 、 あんな森の奥だもんね
俺も見つけたのは奇跡見たいなもんだし 、
みこちゃんは少し困っている様子だった
けど俺からしたら2人だけの隠れ家のようでとても嬉しく思ってしまう
… みこちゃんのこと 、 好きになっちゃったな 、
俺のスケッチブックに最近はずっとみこちゃんの絵ばかり描いてしまう
最初は風景画や物の絵しか描いていなかったのにいつの間にか人に見せられないスケッチブックになっている
これも全てみこちゃんと出会ってから変わってしまった
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ふといつものようにパンケ - キを食べているとみこちゃんに聞かれる
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動かしていた手を止めて 、 目線を落とす
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しゅんとしながら 、 優しく俺に謝る
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気まずい雰囲気になってしまう
すると 、 珍しく鈴の音がなる
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お互い知り合いなのか 、 みこちゃんは驚いた顔をして相手の名前を呼ぶ
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急に俺のことをジロジロと見てきて困惑してしまう
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どんどん流れていく質問に困っているとみこちゃんが止めてくれた
… グイグイ来る人だ 、
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あまり人と喋らないのが凶に出たか 、 個人的に気まずい
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そういい 、 キッチンへ行ってしまった
ぇぁ … 置いてかないで っ 、
小さく助けを求めるが 、 みこちゃんには気づかれなかった
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するとらんさんは足を伸ばし 、 羨ましそうに会話を続ける
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びっくり …
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… みこちゃんが 、 俺の話を .ᐣ
思ってもいなかったことを言われ 、 びっくりする
すると 、キッチンからパンケ - キを持ったみこちゃんが来た
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ね - と圧をかけるように俺に同意を求めるらんさん
…こわ
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今日はいつもより少し盛り上がっていた喫茶店だった
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森の中にある喫茶店にいつも通り行く
すると今日はみこちゃんが花に水やりをしていた
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そういい 、 みこちゃんの隣に座る
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考えていると 、ふとらんさんの言葉がフラッシュバックする
" みこともすちに気があるかもね "
… 気があるかも、しれないんだ
じゃあ 、
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そういい 、 照れ隠しをするように喫茶店の中へ入ってしまった
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… 失敗しちゃったけど 、
s.
じゃあもう少ししたらみこちゃんのこと注文出来るかも っ ♪
今日も2人だけの隠れ家で2人だけの話をする
コメント
2件
ふぁっ…いいですねぇ、?✨