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本気になってよ。

第4話 - 本気になってよ。(4)

666

2018年12月22日

#恋愛

#嫉妬

#同級生

𝙗𝙖𝙨𝙝𝙞

朝日奈由羽

…夕暮く〜ん？

夕暮杜波

…なに。

朝日奈由羽

いやーその、帰らないのかな〜って思って…

夕暮杜波

なんで帰るの？

朝日奈由羽

え？だって、柊花と相田くんをくっつけるためでしょ？

夕暮杜波

うん、まあね？

朝日奈由羽

なら、私達はもういいんじゃ…

夕暮杜波

はー。

夕暮杜波

俺も、結構がんばってるんだけど。

朝日奈由羽

…？

頑張ってる…？

朝日奈由羽

なにを？疲れたの？

夕暮杜波

はぁー。ま、いいけど。

そう言って夕暮くんは、

私の手をグッ、っと握り

夕暮杜波

行こ？

そう言って優しい笑顔を向けた。

朝日奈由羽

〜っ、！

夕暮杜波

…なに？ドキッとした？

朝日奈由羽

しっ、してないっ！

夕暮杜波

へーへー。

朝日奈由羽

もう、行くなら早く行こ！！

恥ずかしさを紛らわすために、

ショッピングモールの店を

あちらこちら歩き回った。

朝日奈由羽

…わっ！もう5時だ！

夕暮杜波

…ほんと。早いな

朝日奈由羽

だね〜！楽しかったぁ〜！

夕暮杜波

由羽、歩くのはやすぎ。

朝日奈由羽

…まっ、また、名前っ…！

夕暮杜波

あー。うん。

夕暮杜波

由羽のほうが呼びやすいから。

朝日奈由羽

そっか！

何だかそわそわするけど、

夕暮くんと、仲良くなれたかも？

夕暮杜波

じゃー帰ろっか？

朝日奈由羽

えっと…夕暮くんは駅なの？

夕暮杜波

あー俺？…いや

夕暮杜波

由羽送る。

朝日奈由羽

えっ？！そんな、悪いよ！

夕暮杜波

いーから。

夕暮杜波

家どこ？二丁目？

朝日奈由羽

そう！二丁目！

夕暮杜波

あー、俺と一緒じゃん。

朝日奈由羽

ほんとに？！

夕暮杜波

うん。最近引っ越してきたんだけどね。

朝日奈由羽

そうなんだ〜！

朝日奈由羽

朝とか会えるかもね？

夕暮杜波

ん。だね。

朝日奈由羽

じゃあ、帰ろ？

そう言って私達は、

何気ない話をしながら、

同じ電車で同じ場所におり、

同じ方向に歩きました。

…

朝日奈由羽

夕暮くん…まさかこの家？

ぱっと目に入ったのは、

私の家の隣に新しく建ったキレイな家。

夕暮杜波

ん〜そうだよ。

工事の音うるさいな〜

とは思ってたけどまさか？！

夕暮杜波

そーいや由羽の家は？

朝日奈由羽

…そこ。

夕暮杜波

…

夕暮杜波

そこ？

朝日奈由羽

うん。それ。

夕暮杜波

…隣かよ。

朝日奈由羽

そーだよ！！びっくりしてるんだからっ！！

夕暮杜波

いやー、俺もびっくり。

朝日奈由羽

あっ、もう6時なっちゃう。

朝日奈由羽

夜ご飯準備しなきゃ！

夕暮杜波

…ご飯…おかんか。

朝日奈由羽

うるさい〜っ！

夕暮杜波

今度食べさせてよ？

朝日奈由羽

…あっ！私いつも弁当だから、

朝日奈由羽

よかったら夕暮くんのも作ってこようか？

夕暮杜波

…おー。頼む。

朝日奈由羽

わかったー！

夕暮杜波

卵焼き。

朝日奈由羽

…へ？

夕暮杜波

卵焼き、いれて。たくさん。

卵焼き…？

朝日奈由羽

ふっ！！

夕暮杜波

何笑ってんの？

朝日奈由羽

いや、だって…

朝日奈由羽

ふっ…っ！

夕暮杜波

ちょ、笑いすぎ。

朝日奈由羽

ふふ、わかった、卵焼きね！

夕暮杜波

うん、楽しみにしとく。

朝日奈由羽

それじゃ、また明日！

夕暮杜波

ん。じゃーな。

私達はお互い自分の家へ帰った。

朝日奈由羽

…ただいま〜

朝日奈日向

お姉ちゃんおかえりっ！

朝日奈由羽

お〜！愛しの弟よ〜！

朝日奈由羽

ただいま！

朝日奈日向

…ねぇ、お姉ちゃん？

朝日奈由羽

どうした？

朝日奈日向

さっき外で、イケメンと喋ってなかった？

朝日奈由羽

っ、イケメンっ？！

朝日奈日向

うん

朝日奈日向

お姉ちゃんの声が聞こえて、

朝日奈日向

外を見たら、楽しそうに笑ってて。

朝日奈由羽

まぁ、ちょっと面白いことがあって…

朝日奈日向

ふーん？まーいいや！

朝日奈由羽

そう？

朝日奈日向

ご飯作ってよ！

私たちの家は、父がおらず、

母はいつも夜遅くに帰ってくる。

朝日奈由羽

…バイトしよーかな…

朝日奈日向

バイトなんて似合わない〜

朝日奈由羽

うるさいなぁっ？

夜ご飯も作り終わり、

お風呂からあがったころ

朝日奈由羽

ふぅ〜っさっぱり〜っ！

コンコンっ

朝日奈由羽

ふえっ？！なに！？

コンコンコンコンっ

朝日奈由羽

きゃぁぁぁ、やめて！！

パッと、外の窓を見た。

すると、

朝日奈由羽

夕暮くんっ？！

夕暮杜波

よ。

朝日奈由羽

よ。…じゃなくてっ！

朝日奈由羽

怖かったんですけどっ！

夕暮杜波

ごめんごめん。

夕暮杜波

いや、アドレス聞くの忘れてて。

朝日奈由羽

えっ、それいま？！

夕暮杜波

うん。

新築とはいえ、

私の部屋のベランダと、

夕暮くんの部屋のベランダが、

まさかこんなに近かったとは…

朝日奈由羽

はいっ！登録完了！

夕暮杜波

おし、これで寝れる。

朝日奈由羽

んわ！もう11時だったの？！

夕暮杜波

じゃー、俺寝るから。

朝日奈由羽

ばいばい！

付き合ってもないのに…

なんでだろう？

小さなことで嬉しくなったり、

もっと知りたいって思っちゃったり…

朝日奈由羽

もう寝よ…

好きになっちゃった…のかな？

ブーーッ、ブーーッ、

朝日奈由羽

ゆ、夕暮くん？！

朝日奈由羽

どうしたの？！

夕暮杜波

『んーん。おやすみ。』

朝日奈由羽

…？…それだけ？

夕暮杜波

『うん。それだけ。』

夕暮杜波

『おやすみって、さっき言えなかったから。』

朝日奈由羽

…っ、そ、そっか？

朝日奈由羽

明日、弁当持っていくから！

夕暮杜波

『おう、頼む。』

夕暮杜波

『じゃあ、寝る。』

朝日奈由羽

わかった！おやすみっ！

夕暮杜波

通話
00:43

朝日奈由羽

ふわぁ…っ！！

どうやら私は、

夕暮くんのことが、

好きになったみたいです…！

こんにちは！しだにのです！ここまで読んでいただいて、本っ当にありがとうございます！いいね❤15個で続きを出したいと思います！応援、よろしくお願いします🙌

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