コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
2012年6月11日、放課後のことだった。
新学期が始まって2ヶ月経った。
クラスに恵まれ、僕は結構有意義に過ごしていた。
だがしかし奇妙なことが起こった。
空間移動。ワープ。
空間移動という不可思議な現象が僕の今後の人生を大きく変えた。
あの日の帰り道、友達と笑いあって下校していた。
ただそれだけだったはずなのだが…。
僕
望月美帆(もちづきみほ)
彼女と喧嘩別れした後1時間後にスマートフォンに着信があった。
11桁の番号が表示されそれが彼女のものだったのだが。
電話に出ることを拒んでしまった。
彼女は一体何を伝えたかったのだろう…。
怒っていたのだろうか。それとも泣いていたのだろうか。
今となってはそれはもう確認できない。
後悔だけが僕の心に残っている。
あの時、ちゃんと応答していれば。
あのような喧嘩別れにはならなかったはずなのに。
元の世界では僕の存在はどうなっているのだろうか。
行方不明になっているのだろうか。はたまた元々の存在自体が無くなっているのか。
僕
僕はため息をついた。