俺は小さい頃から兄に憧れていた
「俺もこんな風になりたい!」と
だが、その夢は母親のたった一言で
失ってしまった
優
母親
母親
優
ガチャッ
〜数十分後〜
優
シーン…
優
優
母親
優
優
母親
母親
優
優
母親
母親
母親
母親
母親
母親
母親
母親
優
母親
母親
優
母親
母親
母親
母親
母親
母親
母親
母親
優
こんなの子供のわがままだ
自分の理想じゃないから…?
ふざけんなよ
俺だって産まれたくて産まれてきた訳じゃないのに
お前の理想なんてなんで聞かなくちゃいけないんだよ
なんで、兄ちゃんはそのままでいいの?
なんで俺だけなの?
俺はそんな「可愛い」なんかに囚われたくないのに…
なんで…
優
優
こんな事言っちゃうかなぁ…w
こんなこと微塵も思っていない
俺は憧れてあんな風になりたいって思ってたのに…
兄ちゃんがずるい
兄ちゃんが悪いわけでもない
なのに、なんでこの憎しみと恨みは
収まらないんだろう
〜数年後〜
優
優
優
顔から滴が零れ落ちる
その顔はまさに天使のように美しい
たが、どこか儚げな印象をしていた
そして、今日も鏡の自分にこう呟く
優
満面の笑みを浮かべる
だが、その瞳の奥は
引き込まれそうなほどにどこまでも、どこまでも
暗闇が続いていた
コメント
1件
なんで、お母さんは急にあんな風になっちゃったんやろうねぇ〜