鬱
鬱
鬱
鬱
気づけば、鬱の机は書類の山だ
何段にも積み重なれたその書類を見て、 鬱はどっと息を吐いた
鬱
鬱は書類が終わると、 トントンの部屋の扉をノックした
鬱
トントン
鬱
トントン
トントン
トントン
トントン
トントン
鬱
トントン
鬱
鬱
ゾム
ゾム
ゾム
ゾムは背中の後ろに隠していた水入りバケツを 鬱にバシャッと被せた
鬱
ゾム
ゾム
ゾム
鬱
ゾム
僕、何分ここにボーッとしとったんやろか
目の前にはかつての相棒がいる
鬱
コネシマは鬱の伸ばされた腕を避け、 鬱の横をぐんぐん通り過ぎて行った
コネシマ
僕とシッマが、相棒なのはもう昔の話や
軽蔑な目で見られるのは結構心にくる
もう相棒は僕に笑いかけてはくれない
前までうるさかった相棒の声
だけど、今はその笑い声が 聞きたいんや
コネシマ
鬱
相棒にもとんちと同じことを言われてしまったなぁ
僕も今、まだ幹部で居られていることが 奇跡やと思ってるんよ
コネシマ
ゾム
ゾム
ゾム
コネシマ
ゾム
コネシマ
鬱
久しぶりに聞いた相棒の笑い声は 少し元気が出る
相棒は心無いって言われとるけど そうじゃないねん
ちゃんとあるねん
それを知ってるのは相棒の僕だけ
そういうちょっとした 優越感に浸ってる
僕はもう、シッマの
コネシマの相棒には相応しくないねん
鬱は自分の部屋に帰ると、 無言でデスクに座り 書類をし始めた
鬱
鬱
鬱
苦しい
胸が苦しい
仲間に『無能』と呼ばれるんが
僕は本当に無能やから 仕方がない
そう思わないとやっていけへん
鬱
おもむろに鬱は引き出しを開け、 何かを手探りで探し始めた
鬱
鬱
鬱は監視カメラから隠れるように、 近くにあった布を被った
ロボロが見とるかもしれんからな
ロボロだけは僕を無能と呼ばへんから 心配掛けたくないんや
ほんま優しいな彼奴
鬱は短剣を取り出し、手首に当て横にシュッとスライドさせた。 手首からは真っ赤な血が溢れ出した
鬱
最初は痛かったんやけど、 今はちっとも痛くない
鬱
自然と流れてくるこの水には
叱らんとな
感情の制御をするんや
仲間に迷惑をかけんために
鬱
僕はそのうち寝てしまったようや
寝るのは好きや
何も考えず居られるから
このままずっと...
眠っておきたい程に
くろまる
くろまる
あいうえお
くろまる
あいうえお
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
コメント
3件
フォロー失礼しますも 神作きちゃ~
こういう無能とか言われる系のやつすっごい好きです! 頑張ってください!!