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〜アストレアの誕生日〜 (3月2日)

〜マルスの家(アパート)〜

マルス(満来)

……。[お料理をしてる]

マルスの心から 光のように、何かが出てきて 後ろに誰かが現れる。

アストレア(祈)

『満来!』

マルスを後ろからぎゅっと アストレアは抱いた。

マルス(満来)

……!

マルス(満来)

やぁ、祈。[嬉しそうに微笑む]

アストレア(祈)

『ふふっ、何を作ってるの?』

マルス(満来)

なんだろうね〜?

マルス(満来)

今日は、普段作らないお料理に挑戦しようかなってさ。

アストレア(祈)

『材料から美味しそうだもん。きっと美味しいものが出来そう……♪』

マルス(満来)

ふふ、楽しみにしててね。

アストレア(祈)

『今から楽しみにする……!』

マルスは、微笑むとアストレアの頭を 優しく撫でる。

アストレア(祈)

『へへ……♪』

マルス(満来)

……。[微笑む]

マルス(満来)

さて、祈。向こうで待っててくれるかい?

アストレア(祈)

『うん……♪』

アストレアがリビングの方へ行くと マルスは、お料理を作りながら こう思う。

マルス(満来)

(今日は、祈の誕生日だから。)

マルス(満来)

(喜んでくれると、良いな……♪)

マルスは笑顔でお料理を作る。 美味しそうな匂いが 漂ってくる。

マルス(満来)

よしよし……。

出来上がったのか、そういう。

マルス(満来)

祈〜。

マルス(満来)

お待たせ〜。

そう言って、マルスは、 お料理を食卓に持ってくる。

アストレア(祈)

『わ!美味しそうな匂い……!』

マルス(満来)

そうでしょ?

マルス(満来)

これはね、『ガレット』っていうんだ。

マルス(満来)

フランスのお料理なんだって。

アストレア(祈)

『へぇ、美味しそう!なんだろう、食パンの上に目玉焼きとかベーコンを乗せたものみたい!』

マルス(満来)

ふふ、そうだね。

アストレア(祈)

『早速、食べてみていい?』

マルス(満来)

もちろん。

アストレア(祈)

『……!いただきます!』

アストレアは、ガレットを 一口分にして、口の中に入れる。

アストレア(祈)

『ん、美味しい〜♪』

マルス(満来)

お、良かった。

マルス(満来)

初めて作るから、少し不安だったんだよね。

アストレア(祈)

『満来が作るお料理は全部美味しいよ。』

マルス(満来)

それは照れちゃうな。

アストレア(祈)

『自信持ちなさいっ!』

マルス(満来)

あはは、なるべく、持つようにするよ。

アストレア(祈)

『……。』[微笑む]

アストレア(祈)

[食べてる]

アストレア(祈)

『やっぱり美味しい♪』

マルス(満来)

ありがとう。

アストレア(祈)

『ほら、自分で作ったお料理なんだから、満来も食べなよ!』

アストレアは、ガレットを 一口分に切って、 マルスの口の前に持ってくる。

マルス(満来)

え、良いのかい?

アストレア(祈)

『良いんだよ!ってか、自分のお料理なんだから、食べる!食べてみる!』

マルス(満来)

あはは、祈らしいね。

マルス(満来)

じゃあ、頂こうかな。

アストレア(祈)

『うんっ!』

マルスは、目の前に出された ガレットをぱくっと食べる。

マルス(満来)

んっ、美味しいね……!

アストレア(祈)

『そうでしょう?』

アストレア(祈)

『だから言ったよね。君のお料理は全部美味しいって。』

マルス(満来)

はは、君の言う通りだったよ。

アストレア(祈)

『……♪』

マルス(満来)

……それでさ、祈。

アストレア(祈)

『ん?』

マルス(満来)

今夜、一緒に居られる?

アストレア(祈)

『え、うん。もちろんだよ?』

マルス(満来)

良かった。

マルス(満来)

今日ね、3月2日って、君の誕生日だし……それに。

マルス(満来)

『出会いの日』って言うらしいんだ。

アストレア(祈)

『ふむふむ。』

マルス(満来)

だから、少し、お出かけしようかなって。

アストレア(祈)

『わ……!行きたい♪』

アストレア(祈)

『どこ行くの?』

マルス(満来)

そうだね……。

マルス(満来)

『彼処』に行こうよ。

アストレア(祈)

『彼処……?』

マルス(満来)

うん。

マルス(満来)

君は、覚えているかな。

アストレア(祈)

『……!もしかして……。』

マルス(満来)

そうそう。

マルス(満来)

こっそり、Lizeの幹部の施設から抜け出して、一緒に夜空を見たところ。

アストレア(祈)

『わぁ!懐かしい……!!!』

アストレア(祈)

『行きたい!』

マルス(満来)

じゃあ決まりだね。

マルス(満来)

(……よし、あとは、頑張るのみだ、俺……。)

マルス(満来)

(……しっかり、しないと。)

〜夜になって〜 〜夜空の下〜

アストレア(祈)

『わぁぁぁ!!!懐かしいー!!!』

マルス(満来)

懐かしいね。

アストレア(祈)

『この夜空……とっても懐かしい。』

マルス(満来)

その時、俺達は、まだ、小さな子供だったね。

アストレア(祈)

『うん!何年前だろう?』

マルス(満来)

16年前くらいだね。

アストレア(祈)

『わ!もうそんな経ったの!?』

マルス(満来)

そうみたいだね。

アストレア(祈)

『年が過ぎるの、早いね。』

マルス(満来)

そうだね。

マルス(満来)

気がつけば、俺達は、大人になっていたよ。

アストレア(祈)

『だねー。』

アストレア(祈)

『そっかぁ……そんな前なのか。』

マルス(満来)

信じられないよね。

マルス(満来)

そう考えると、小さい時の思い出が懐かしいなぁ……。

アストレア(祈)

『そうだね。』

〜回想〜

アストレア(祈)

わぁ、みてー!

アストレア(祈)

おそらだよー!

アストレア(祈)

おほしさまいっぱーいっ!!!

マルス(満来)

ほんとうだ!

マルス(満来)

きれいだね!

アストレア(祈)

うんっ!すっごいきれい!!!

マルス(満来)

わっ!みて、いのり!

マルス(満来)

ながれぼしだよ!

アストレア(祈)

ほんとうだー!

アストレア(祈)

ねぇねぇ、みつき?

マルス(満来)

なぁに?

アストレア(祈)

わたしね、ほんでよんだことあるの!

アストレア(祈)

ながれぼしってね、さんかいおねがいごとすると、ねがいがかなうんだって!

マルス(満来)

そうなんだ!

アストレア(祈)

うん!

アストレア(祈)

わたしね、みつきといっしょに、いられますようにって、おいのりする!

マルス(満来)

じゃあ、おれもそうしようかな。

マルス(満来)

いのりと、いっしょにいられますように……!

アストレア(祈)

みつきと、いっしょにいられますように……!

それを3回唱えた二人。

アストレア(祈)

おねがい、かなうかな?

マルス(満来)

きっと、かなうよ。

アストレア(祈)

そうだね!

マルス(満来)

うんっ!

〜現在〜

アストレア(祈)

『懐かしいね。』

マルス(満来)

うん。

アストレア(祈)

『……結局、私は死んじゃって、物理的には一緒に居られなかったけど。』

アストレア(祈)

『でも、こうして、満来と一緒に居られて、私は嬉しいな……!』

マルス(満来)

俺もだよ。

マルス(満来)

……ねぇ。祈。

アストレア(祈)

『ん?どうしたの?』

マルス(満来)

……大事な話があるんだ。

アストレア(祈)

『……うん。』

マルス(満来)

[小さなカバンから何か出す]

マルス(満来)

俺ね、祈といて、色んな事を知ったんだ。

マルス(満来)

君と出会うまで、俺は空っぽな人材だった。

マルス(満来)

でも……君と出会って、人生の過ごし方。人との関わり方。俺というものや君というものを知ったんだ。

マルス(満来)

俺は『君のおかげで変われた』んだ。

マルス(満来)

あの時の、俺の告白も、君は受け入れてくれた。

マルス(満来)

こうして、一緒に過ごして、俺は君ともっと一緒に居たいって思ったんだ。

マルス(満来)

……ちょっと、下手な告白みたいになったけど……。

マルスは、手に持ってる 何かの箱を開ける。

その中には、 なんと『指輪』が入っていた。

マルス(満来)

君は光の体だから、物理的には出来ないけど……。

マルス(満来)

……俺と、結婚してください。

アストレア(祈)

『……!!!』

アストレアは思わず、 口元を両手で隠した。

マルス(満来)

俺は、君の事を、愛しているんだ。

マルス(満来)

これからも、『君の傍に居たい』……。

マルス(満来)

我儘だけど、良いかな?

アストレア(祈)

『満来……っ。』

アストレアは、嬉しいのか 思わず、少し涙ぐんでる。

アストレア(祈)

『私で良ければ……っ!』

アストレア(祈)

『私も『君の傍に居たい』!!!』

マルス(満来)

……!

マルス(満来)

ありがとう、祈。[微笑む]

マルス(満来)

……手を出して。

アストレア(祈)

『……!うん!』

アストレアはマルスに左手を出す。 マルスは銀色の指輪を、 アストレアの左薬指にゆっくりと はめていった。

アストレア(祈)

『……//』[慣れないのか少しドキドキしてる様子]

マルス(満来)

ふふ、似合ってるよ。

アストレア(祈)

『……//ありがとう。』

マルス(満来)

どういたしまして。

マルス(満来)

……祈。

アストレア(祈)

『なぁに?』

マルス(満来)

愛してるよ。

アストレア(祈)

『私も、愛してるよ。満来。』

マルスとアストレアは、 指を絡めるように手に繋ぐ。

この後の時間も 二人で夜空を眺めていた。

〜アストレアの誕生日〜 おわり

次回は、誰でしょうか? お楽しみに♪

【2022〜2023年度限定】Birthday Story!

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コメント

2

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Happybirthday!!!🎂 今日はアストレアの誕生日です!マルス……満来にとっては、もう本当には存在してない恋人。光のような幽霊となった彼女は、今夜は彼とどんな風に過ごすのだろうか。いつも見ていてほっこりするよ。おめでとう。

ユーザー
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