りく
ママ
りく
ママ
りく
ママ
ぼくの名前はりく。 大好きなママと二人で住んでるの。
そう、ぼくとママの二人っきり。
だから、僕がママを守るんだ!
そのためにも、ご飯をいっぱい食べて、はやく大きくならなくちゃね!
りく
ママ
りく
ママ
りく
ママ
りく
ママ
りく
ママ
よくママは、夜じゃないのにお布団で寝ていることがあるの。
ぼくもお布団でゴロゴロするのは好きだけど、ママはビョーキなんだって。ビョーキっていうのは悪いやつで、ママをいつも苦しめるんだ!
ぼくが大きくなったら、ビョーキ なんかやっつけてやるんだからね!
でも今日のママは元気そうだから、ぼくも何だか嬉しくなっちゃった。
りく
ママ
りく
ママ
りく
ママ
ぼくが何回目かの滑り台に のぼったとき、気づいたの。
あぁ、ママの元気がないって。
でたなビョーキめ! ママを苦しめる悪いやつだ!
ぼくは勢いよく滑り台から 降りると、ママに駆け寄った。
りく
ママ
りく
ママ
りく
ママはいつものビョーキよりも、 もっと悪いビョーキに苦しめられているみたいだったの。
くやしいけど、ぼくはまだ小さいから、ママを守れない。ビョーキもぼくが怖くないから、出ていかない。
だからぼくは必死で、強そうな大人のひとに助けをもとめた。
たすけて、ママが死んじゃう!
大人のひと
ママ
りく
大人のひと
大人のひとは、それからテキパキとママのことを助けてくれたの。
やっぱりこの人はいい大人だった。 ぼく、いい大人かどうかは何となくわかるんだ。すごいでしょ?
ほんとは悔しいけど、ぼくがママをテキパキと助けたかったけど、大きくなるまでガマンガマン。
少しして、キューキューシャの音がした。ここだよ!ってぼくは精一杯の大きな声で、音に負けないくらいの声で叫んだ。
よかった、これでママは助かる。 よかったよぉ
ママ
大人のひと
大人のひと
りく
ビョーインの外にあるベンチで、ぼくはママの座る膝の上に居たの。
ママが歩けるぐらいに良くなって、ほんとによかった!
ぼくは嬉しくって、ママのお顔をペロペロ舐めた。くすぐったそうな、嬉しそうなママの顔が、よだれまみれになった。
ママ
りく
ぼくは自慢の尻尾をぶんぶん振って答えた。
それから何日かして……
ママ
大人のひと
ママ
ママ
りく
我が家には、小さな家族が居ます。
道端で拾った、ふわふわで小さな白いその犬に、事故で亡くなった旦那の名前をつけました。
当時の私は孤独の寂しさと、年々ひどくなる病に、押し潰され消えてしまいそうでした。
でも、その犬が家に来てから、 私は気付けば笑えるように なっていました。
お布団でゴロゴロするのが好きで、 公園の滑り台が好きで、 時々すごく格好いい…
私の、素敵なナイト様です。
りく
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