lemon2周年記念作品

最初は誰かから 必要とされるのが嬉しかった

でも、いつしか次第に

誰かに必要とされる自分を演じるのが 苦しくなった。

それでも、私が演じ続けた理由は

誰かに必要とされたかったから。

"愛"が欲しかったから。

そんな自分が

大嫌いだ。

最近、よく同じ夢を見る

暗い暗い暗闇の中。

深海にいるみたいで、息ができなくて

そこで私は決まっていつも 小さな女の子に首を絞められる。

体は思うように動かなくて

声も出せない。

お願い、そんな事言わないで。

それは、私が1番知ってるから。

ﾎﾟﾀｯ

ここ1年くらいの私はなんだか ずっと変で

毎日が楽しいはずなのに

ずっと涙が止まらなくて

苦しくて

眠りにつくのさえも怖かった。

私の毎日はまず、 ランニングから始まる。

この間も小説のことを考える。

代わり映えのしない世界

色のない景色

これを言語化するのが私の楽しみ であり苦しみ。

日が出ないうちに3km走り終えて

シャワーを浴びて、レモン白湯を飲む。

はじめの頃は飲むだけで吐きかけていた この味にも最近は慣れてきて

このほろ苦い味で 私は全てを流し込む。

そして始発の次の電車に乗って

そこで小説をかく。

朝、1時間半、部室で自主練

自主練は2年生の夏に始めた。

たくさん賞をとると、 母が褒めてくれるから。

でも

どんなに練習を重ねても私は 上手くなれなかった。

それどころか、 どんどん先を越されていって

そんな感情に至る自分が嫌いだ。

授業、休み時間を繰り返して

部活にいって

部活が終わるのは6時過ぎ

そこからバスに揺られて ホームまで向かって

毎日、7時の電車に乗る。

そこから小説を書いて

家に着くのは大体7時半

そこから、お風呂、ご飯を済ませて 9時に自室にこもる

あぁ、腹が立つ

うるさい。

私が毎日

どんな思いで…

学校に行けないくせに

自分に言い訳しかできないくせに

人にらいじめられたら散々騒ぐくせに

私に、そんなことは言えなかった。

心の救いだったネットも

最近は通知がくるだけで憂鬱で

"人を救いたい"

その思いではじめたネットは

私の首を絞め、離してくれない。

明日描

"勇気"と"自己犠牲"ってセットでさ

それが世間の求める"優しさ"って やつなんでしょ？

あなたの求める"優しい私"は

自己犠牲でしか優しさを保てない。

明日を描く…なんて

私にできる訳もない。