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影が伸びる頃、森の向こうで微かな声と足音が混ざり始めた。
影が木の間を滑るように近づいてくる。
カルト
悠翔
カルトは一列に並ばず、分散して来るように見えた。
だが、悠翔が作った地形は自然と列を細くし、隙間を消していく。
悠翔はクロスボウを背負い、閃光瓶を腰に引っ掛け、心を整える。
悠翔
最初の接触は、あらたろが意図的に見つかるように茂みをわざと踏んだ瞬間だった。
悠翔
彼らは松明を持ち、叫び声を上げながら接近してくる。
カルト
狭い通路の正面に立ち、悠翔は深く息を吐いてリズムを作る。
歩幅を揃え、心拍と手の震えを合わせる。
悠翔
悠翔は閃光瓶を左手に取り、投げる。
瓶は地面で弾け、白い閃光と耳を切るような破裂音が一瞬にして夜を塗り替えた。
松明の炎が跳ね、カルトの視界が分断される。
悠翔はその混乱の隙を埋めるために、クロスボウを据えた。
視界が塞がれた相手は音に頼る。
音と風向きを読み、僕は最初の矢を放つ。
悠翔
矢は夜を切り裂き、最初の二人の肩を貫いた。
一矢一矢、リズムを刻み、間に閃光瓶をもう一つ挟む。
悠翔
近づいてきた者の一人がワイヤー罠に足を引っ掛けて崩れた。
悠翔は斧を振るわずとも、クロスボウの矢で要所を仕留め、倒れた者の間を滑るように移動する。
あらたろ
悠翔
悠翔はあらたろの声を頼りに視線を移し、次の瞬間には矢を放ってから前に出る。
斜めの角度で倒木の影へと滑り込み、背後を取る。
悠翔
矢が尽きる直前、僕は近接での収束を始める計算を終えていた。
相手の一人が刃で切り込んできたが、僕は首の角度を変えてかわし、クロスボウを放つ。
悠翔
悠翔の内部では一つ一つの判断が降りてきていた。
その判断は短く、確実だった。
Kanade
悠翔
三人が角を曲がる。彼らは視界が開けた瞬間、足元のワイヤーに気づかずに転倒する。
悠翔はその瞬間に飛び出して斧の柄で打つ。
数が減るたび、周りの動きはぎこちなくなる。
悠翔
カルト
悠翔
最後の男が倒れると、夜は急に静かになった。
あらたろ
あらたろ
陽葵
あらたろ
Kanade