じゅうでんき
じゅうでんきだよー?
じゅうでんき
じゅうでんき
『#また君に会えたら』
を書いて?行くよー
じゃあ本編へどぞー
渚(なぎさ)
紗穂(渚の母)
おじいちゃんの家で
はしゃがないの!
渚(なぎさ)
探検だあああああ!!
まだ見ぬ世界へえええ!!
渚のおじいちゃん
こんな暑い中ごくろうさん!
紗穂も早くこっちおいで!
渚(なぎさ)
紗穂(渚の母)
渚さっきまで疲れ切ってたのに、
おじいちゃん家に久々に来れて
気分があがっちゃって...
渚のおじいちゃん
元気があって良いじゃ無いか!
渚のおじいちゃん
ガ◯トに行こうか!
渚(なぎさ)
僕あそこのオムライス大好き!
おじいちゃんも同じぐらい好き!
渚のおじいちゃん
じゃあ沙良に挨拶してきてくれるかな?
2階で今掃除してるから行ったら分かるよ!
渚(なぎさ)
紗穂(渚の母)
おじいちゃんに挨拶はー?
渚(なぎさ)
渚のおじいちゃん
渚のおじいちゃん
休みの日をせっかく使わせちゃって...
紗穂(渚の母)
私も久々に会いたかったし、
妹の顔も見ないとね!
渚(なぎさ)
おーーーーはーーーーよーーーー
沙良
もう11時だよ?w
おっきくなったね!!
渚(なぎさ)
沙良
渚(なぎさ)
でも沙良おねーちゃんよりはおっきくはないかな!
沙良
渚も、もうすぐ18歳になれるよ!
渚(なぎさ)
沙良
渚(なぎさ)
沙良
なーくんが来てくれるから頑張って早めに終わらせたよ!
一緒に遊ぼ!
渚(なぎさ)
おねーちゃんと遊ぶ〜!
沙良
公園まで競争だ!!
渚(なぎさ)
渚(なぎさ)
沙良
紗穂(渚の母)
沙良も急がないで!
渚(なぎさ)
僕“も”まだ若かった。 そして、無知だった。
渚(なぎさ)
沙良おねーちゃんに初めて勝ったあ!
沙良
足速くなったね!なーくん!
渚(なぎさ)
前に小学校で測った時、5秒ぴったりだった!
沙良
将来の夢は陸上選手かな?
じゅうでんき
渚(なぎさ)
沙良
沙良
夢、叶うと良いね!
渚(なぎさ)
沙良
大切にしなくっちゃ!
渚(なぎさ)
こうして、楽しい時間は過ぎていった。
紗穂(渚の母)
もう帰るわよ!
渚(なぎさ)
沙良おねーちゃんとまだ一緒にいる!!
渚(なぎさ)
うわあああ!!
紗穂(渚の母)
帰るよ!
また来るからばいばいしなさい!
渚(なぎさ)
グスッ.....
沙良
渚(なぎさ)
おねーちゃん....
沙良
なぎさお兄ちゃん!
お母さんも言ってるでしょ?
また会えるから!
渚(なぎさ)
沙良
渚はカッコいいお兄ちゃんでしょ?
渚(なぎさ)
もう泣かない…
沙良
紗穂(渚の母)
明日はハンバーグ作るからさ?
渚(なぎさ)
渚(なぎさ)
紗穂(渚の母)
って寝ちゃってたのか。
紗穂(渚の母)
起きるぞー!
そしてまた、時が流れていってしまった。
紗穂(渚の母)
おじいちゃんの家にまた行くことになったの。
渚(なぎさ)
あれからまだ3ヶ月しか経ってないよ?
いっつも行くのは夏休みだけじゃん!
紗穂(渚の母)
渚(なぎさ)
紗穂(渚の母)
紗穂(渚の母)
渚(なぎさ)
紗穂(渚の母)
返事は?
渚(なぎさ)
どこか暗い雰囲気の母に僕は少し恐怖を感じた。
渚(なぎさ)
来たよー!
紗穂(渚の母)
渚のおじいちゃん
お疲れさまだね。
渚のおじいちゃん
お風呂は沸いてるよ。
ご飯も作ってあるのを温めてくれ。
渚(なぎさ)
沙良おねーちゃんはいないの?
渚のおじいちゃん
こっちにおいで渚。
いつもならおじいちゃんは沙良おねーちゃんの 居場所を教えてくれるだけだったのに、 今日だけは違った。
けれども僕は、沙良おねーちゃんの部屋を知っていたので おじいちゃんより先に2階に上がり、 沙良おねーちゃんの部屋に入った。
渚(なぎさ)
きたよー!
ドアを開けるとそこには、 以前よりも綺麗に片付けられた 段ボールだらけの部屋が僕の目に映った。
渚(なぎさ)
かくれんぼしてるの?
渚(なぎさ)
絶対に沙良ねーちゃんを見つけるんだ!
僕はいくつかの段ボール箱を開けていった。 そこには僕が前に来た時に着ていた、 沙良おねーちゃんの服が入っていた。
他の箱からも、 僕が沙良おねーちゃんに 誕生日プレゼントに上げたミサンガや 一緒に遊んだゲーム機、 お絵描きをした落書き帳などの 思い出の数々を見つけた。
渚(なぎさ)
沙良おねーちゃんいないよー?
紗穂(渚の母)
沙良おねーちゃんは遠くに
居なくなっちゃったの。
お別れなのよ。
別れ。 それは10歳である僕はまだ知らない言葉だった。 まだ今日は会っても居ないのにお別れなんて意味がわからない。
渚(なぎさ)
別れは創作だけだと思っていた。 絵本や、漫画や、アニメ、ゲームにも別れは沢山あったが、 最後にはハッピーエンドが迎えている。
だけども、現実にはそんな都合のいいシナリオは存在しない。
砕けたものは直せないし、 セーブもロードもできない。 ましてや、リセットなど出来るはずがなかった。
渚のおじいちゃん
紗穂と渚が来てくれたよ。
ほら、渚も挨拶して。
おじいちゃんが机の上にある写真に向かって言った。
渚(なぎさ)
そう言い放った後、 僕も、嘘つきになってしまった。
渚(なぎさ)
僕、今日でお姉さんよりお兄さんになったよ。
最後に別れた時以来、約束も破ってないよ。
渚(なぎさ)
渚(なぎさ)
渚(なぎさ)
その時は新しい約束をしよう。
渚(なぎさ)