「 は ぁ … 」
口から吐き出した息が
外の空気と相まって
消えてゆく。
_教室に響く笑い声
手を叩きながら大口を開けて笑っている クラスメイト
黒板に何かを書いて遊んでいるようだ
…
「 くだらない 」
鞄を持って教室を出る。
誰かが私を見たら病んでいると思うだろう
別に悩みがあるわけじゃない
ただ、
苦 し い だ け 。
カーテンを開けて空を見上げる
夜の太陽は眩しいほど光り
散りばめられた宝石はキラキラと光る
昔は見惚れるほど美しかったその景色が
今では私を嘲笑っているようにしか
見えなくなっていた。
何が苦しいのかは分からない
当たり前の日々が当たり前のように過ぎて
毎日同じことの繰り返し
いつになったらこの日々は
終わるのだろう。
もう、
終わらせてしまおうかな。
メ リ ー
不在着信
メ リ ー
不在着信
ベットに置いた携帯が震える
こんな時間に一体…
メ リ ー
あ す か
あ す か
メ リ ー
あ す か
あ す か
メ リ ー
あ す か
あ す か
メ リ ー
あ す か
あ す か
メ リ ー
メ リ ー
あ す か
あ す か
メ リ ー
メ リ ー
あ す か
あ す か
あ す か
メ リ ー
メ リ ー
あ す か
あ す か
メ リ ー
メ リ ー
あ す か
あ す か
あ す か
メ リ ー
メ リ ー
メ リ ー
メ リ ー
あ す か
私の脳裏にひとつの記憶が蘇る
偶然訪れた本屋さんに売っていた絵本
題名は、
「 メ リ ー さ ん 」
私は急いで本棚を漁った
「確かこの辺に…」
手前にある本をどけると、
蘇芳色の小さな絵本がでてきた
「確か最後の方に…」
「私、メリーさん」
「今、あなたの家の前にいるの。」
「私、メリーさん」
「今、」
「あなたの後ろに 居るの」
背中を冷たい汗が流れてゆく。
「ピロリンッ」
「ひっ…!」
次のセリフは…
メ リ ー
メ リ ー
メ リ ー
メ リ ー
ガタンっ!
携帯を落としてしまった
後ろに気配を感じ、
振り向くことが出来ない
「コ ン ニ チ ハ」
手は冷たく、小刻みに震える。
目の前の景色が段々と白くなり
あ、ダメだ…
そう思い、景色が傾いた瞬間
?
誰かに体を支えられている
そのおかげで倒れることは無かった
けれど、
私はこの場からすぐに逃げたかった
なぜなら
私を支えている「モノ」の手は
温かさを感じられなかった。
あ す か
?
?
あ す か
名前を呼ばれ、
全く想定していなかったその言葉に
私は驚きを隠せなかった
?
?
あ す か
?
?
?
み お
あ す か
み お
あ す か
あ す か
あ す か
み お
み お
み お
あ す か
私が生まれる前
この辺一帯に大地震が起き、
我が家も大きな被害を受けた。
あ す か
あ す か
み お
あ す か
あ す か
あ す か
み お
み お
あ す か
あ す か
み お
み お
み お
み お
あ す か
あ す か
み お
み お
泣きじゃくってしまった少女を
私は強く抱き締めた
すると鋭い光が目に刺さってきて…
…
あ す か
急いでベッドから飛び起きる
けれどそこには
「みおちゃん」はいなかった
あ す か
とりあえずリビングに行こうと
階段をおりていると
テレビのニュースの声が聞こえた
父
母
父
父
みお
み お …
み お !
私は階段を駆け下り_
あ す か
あ す か
母
父
父
父
母
そこで語られたのは
みおちゃんは
私の「姉」だということ。
あ す か
母
母
あ す か
あ す か
あ す か
父
父
父
そう言い棚からひとつのアルバムを出した
そこには、
父と母と笑顔で写っている
昨日の「みおちゃんが」いた。
父
父
母
母
母の言葉が詰まる
父
あ す か
父
あ す か
「みおちゃん…」
私は海を眺めながらみおちゃん、
いや
お姉ちゃんのことを思った。
「お空に行けたかな…。」
そう呟いた時
「私メリーさん」
「今、」
「お空にいるよ。」
私はハッとして周りを見渡した
しかし、お姉ちゃんの姿はない。
…
「そっか、お空に行けたんだね。」
そして空を見上げる
すると、
お姉ちゃんの笑顔が見えた気がした。
あ す か
クラスメイト1
クラスメイト1
クラスメイト2
私はもう、前の私じゃない。
お姉ちゃんの分まで、生きていく。
お姉ちゃん、お空から見守っててね。
私、頑張るから。
?
コメント
6件
凄くいい話でした!
えっ、やばいです😇 ストーリー神ですか❔