コメント
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「 6歳の誕生日おめでとう秀太郎 」
「 私のかわいい秀太郎 」
「 ずっと一緒にいるのよ 」
「 母さんはいつまでも貴方の___ 」
秀太郎
無理やり作られた幸せの延長は難しい
儚いものだ
オレは身を持って知っていたはずだ
なのに
憂乃
秀太郎
オレは母親と同じなんだ
欲しいものは
すべて
独占したくなる
手に入らないと気がすまない
物と人間の区別がつかない
結局なりたくないとあれだけ願っていた自分が
同じ末路を辿っているじゃないか
憂乃
憂乃
クソ
クソ、
クソ、が!
秀太郎
憂乃
両手で頬を包む
秀太郎
秀太郎
秀太郎
憂乃
秀太郎
秀太郎
秀太郎
憂乃
秀太郎
バシッ、と両手を掴む
秀太郎
秀太郎
憂乃
秀太郎
秀太郎
なぜかは、わからないけど
今日の秀太郎は変だ
言葉にトゲがない
弱っているといった表現のほうが近いのか、?
憂乃
秀太郎
憂乃
憂乃
秀太郎
秀太郎
憂乃
秀太郎
秀太郎
憂乃
秀太郎
憂乃
秀太郎
秀太郎
憂乃
秀太郎
キミはオレのことをちゃんと見てくれる
唯一の人間
キミは人を物として見ることはない
オレにとってはそれが
どんなに羨ましくて
妬ましい感情が深い愛情に変わっていく
秀太郎
憂乃
憂乃
変わることはないよ
キミが
ここに残る限り