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放課後の委員会
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
いつもの… 委員会…
とは ちょっと雰囲気が違った
ヒカルに向ける女子の目が 委員の中でも明らかに 増えた
本人様は少し明るくなった と言うか自信がついたように見えた
これを相互効果というのだろう
いや、言わない…
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
その話は… 初耳ですが~~~~~~
ヒカル
ヒカル
ヒカル
一瞬しんとなる
そして一人手を挙げる
ヒカル
委員A
ヒカル
全く違う方向の質問に ヒカルはたじろいだ
ヒカル
ヒカル
委員A
カナタ
ヒカル
委員A
委員A
委員A
発言した女子に 口を合わせるかのように 他の女子も「ね~」と口を揃えた
ヒカル
委員A
委員A
ヒカル
委員A
ヒカル
ヒカル
勢いに任せて聞いてきた女子に ヒカルは 隣から見てても動揺しかなかった
きっとこういう状況になった経験が ないのだろう…
カナタ
カナタ
カナタ
ヒカル
委員A
委員A
何人かの女子委員の子は 残念そうに会議室を後にして行った
最後の一人が 廊下に出るタイミングで ヒカルが話し掛けてきた
ヒカル
カナタ
カナタ
ヒカル
ヒカル
カナタ
カナタ
ヒカル
ヒカル
ヒカル
屈託なく笑うヒカルに ドキッとした
ただ
会長とあんな事があったから 素直に喜べない
後ろめたい自分がいた…
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
ヒカル
ヒカル
カナタ
カナタ
ここいう活動は 非常に面倒くさくて
風紀委員になりたくなかった 理由でもあった
以前なら ヒカルと一緒にいられるなら 両手を挙げて
喜んでいたと思う
いや、嬉しくないわけではない
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
でもこんな会話でも
数日間遠くから見てるだけだった 日々に比べればやっぱり嬉しかった
カナタ
カナタ
ヒカル
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
ヒカル
ヒカル
カナタ
ヒカル
ヒカル
カナタ
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
カナタ
確かに ヒカルは俺のものではない
だから前の時のように 自分だけがヒカルのよさを 知っている
そう言う状況じゃなくなったし そうしたのは俺自身だし
ヒカルが自分の人生を より 楽しく過ごせるのなら
おれはイケメンじゃなくても
影のような存在でも いいかなと感じた
ヒカル
ヒカル
ヒカル
なぜ委員のこととなると こんなにも夢中になれるんだろう
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
くだらないやり取りだけど 楽しい
確かにさっき言ったことは本当
でも
ヒカル
カナタ
これから言おうとすることを 今まで人に言ったことがなく
なんて言えばいいか 言葉を探した
カナタ
ヒカル
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
ヒカル
ヒカル
カナタ
カナタ
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
答えを待ってるカナタくんを みると余計焦ってしまう
ヒカル
ヒカル
カナタ
ヒカル
ヒカル
カナタ
ヒカル
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタくんが胸を押さえて 後ろに振り向きながら 倒れそうになった
ヒカル
ヒカル
カナタ
カナタ
ヒカル
ヒカル
カナタ
カナタ
カナタ
ヒカル
ここ最近毎日 カッコイイとか言われてたせいか
可愛いなんて言われたことの方が よっぽど照れてしまって
ヒカル
ヒカル
ヒカル
嬉しいから恥ずかしくなってきた
学校じゃなければ もっとカナタくんと話しをしたかった
カナタ
カナタ
カナタ
カナタ
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
カナタ
ヒカル
カナタ
カナタ
ヒカル
ヒカル
カナタ
ヒカル
ヒカル
カナタ
やっぱりカナタくんは 楽しいし優しい
こういう日が毎日続けば
自分の人生がもっと 明るくなるんじゃないかと
期待を抱いた
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
カナタ
カナタくんは片腕を前に出して 深々とお辞儀してきて
まるで執事のようだった
ヒカル
久々に一緒の時間を過ごせる
こんな小さな事だけど ぼくの胸は弾んでいた
ヒカル
カナタ
カナタ
ヒカル
なぜかわからない けど カナタくんといるとき
自分が今まで以上に 自然体でいられる
ヒカル
ヒカル
カナタ
カナタ
ヒカル
久しぶりのカナタくんの横顔
ぼくとの会話の時の声のトーン
ヒカル
カナタ
カナタ
そして笑顔
何でカナタくんにぼくは惹かれるのかよくわかってない
また帰り道の分岐点に着いた
気持ちは もう少し もう少し
でも帰らないと そんなせめぎ合い
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
なんだかお互いしんみりした空気
ヒカル
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
こうしてカナタくんとの今日の時間は終わった
はずだった
街の喧騒の中に
明らかに違う音が耳をつんざく
うわぁっ!
キャァァアア!
助けて!
ヒカル
人が刺されたぞ!
男の子と女の子が倒れてるぞ!
誰か!救急車! 警察!
何だか騒がしい
誰かあいつを捕まえろ!
ヒカル
ぼくは振り返って騒ぎの方を見た
人が集まり始めて よく見えない
ヒカル
ぼくは近付いた
人が…二人…倒れてる…
明らかに片方は知っている姿
ヒカル
目を凝らして 見ても どう見ても
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ぼくはその姿を見て夢中になって駆け寄った
そして彼を抱きかかえた
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
カナタ
ヒカル
おい、あの男の子血がやべーな
救急車まだか!?
周りの声が洪水のように 耳に入ってきたり
目の前の状況に気が遠くなりそうなのを我慢したり
混乱し始めていた
ヒカル
カナタ
ヒカル
ヒカル
周りをみて一緒に倒れていた女の子を見た
服に血が滲んでいたが その子は少し切られた程度に見えた
女子高生
女子高生
泣きながら痛いであろう切られた腕を押さえながら カナタくんに向かって
女の子はカナタくんが自分を助けたのだと言った
ヒカル
ヒカル
カナタ
カナタくんの血はぼくにまで流れてきた
カナタ
ヒカル
カナタ
薄い笑顔で強がっていた彼を ぼくはどうすることもできない
ピーポー ピーポー
遠くから救急車の音が聞こえた
早くして欲しい 神様助けて下さい
そんなことを繰り返し心で叫んだ
救急隊です! 負傷者はどこですか!
ヒカル
ヒカル
救急隊員が来て ぼくはカナタくんから離されて
ただただその様子を茫然と立ち尽くし見ていることしか出来なかった