命の次に大切なモノ。

私の祖母は気づいた時から認知症だった

ばあちゃん家に遊びに行っても私の名前を呼ぶことは少なかった

いつも、いとこの名前と間違える

もっと、呼んでほしかった

これは、小学校中学年〜高学年のとき

幼い私はあんまりばあちゃんに覚えられてなくて、よく歳の離れたいとこの名前を呼んでいた

中学2年生のとき、ばあちゃんは心筋梗塞で病院に運ばれた

お見舞いに行ったとき、私はショックを受けた

やせ細った手足

無くなった歯

車椅子での移動

悪化してる認知症

その姿に言葉も出なかった

けど、ばあちゃんは笑顔が増えていた

病院での生活に安心しているのだろう

お母さんは私と妹を覚えてるかばあちゃんに聞いた

定期的にお母さんとばあちゃん家に遊びに行っていた乃々香のことは覚えていた

妹の名前は覚えているのに、私の名前を覚えてないことに寂しさを感じた

なんだか泣きそうだ

名前を忘れられただけでこんなに悲しくなるなんて

お母さんはなんで笑っていられるんだろう

娘のことを忘れられて、泣きたくならないのかな？

我慢、してるのかな？

…名前って、大切なんだね

ばあちゃんの容態が急変した

急いで病院へ行った

もう長くないそうだ

お母さんと伯母は泣きそうになっている

私も泣きそうだ

せめて

せめて、一回だけ

一回だけでいいから、名前を呼んでほしいな

名前ってとても大切なんだよ

呼ばれただけで嬉しくなるし、呼ばれなかったらなんだか悲しくなる

名前1つで、感情が揺さぶられるんだ

それくらい、大切なモノ

だから、みんなも大切な人には、ちゃんと名前で呼んだけてね

忘れないように。

どうも、鈴蘭少女(๑•̀ㅂ•́)و✧です

実は、これ実話なんですよ(ダジャレ)

あ、途中までですよ

うちの祖母は病院で生活してます

なのでちょっとその先は…書きたくなかったというか書けなかったんです

最後どうなったかは、皆さんにおまかせしようと思います

皆さんも、自分の名前は大切にしてくださいね

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