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みなしょー夢小説　明日香×柊

第2話 - 柊くん記憶喪失編　中編

2024年02月13日

#BL

#みなしょー

#みなと商事コインランドリー

#夢小説

#明日香×柊

kumazuki

ー翌日ー

明日香

柊くん！お見舞いに来たよ。

柊

……明日香。

明日香

入院中は暇だと思って、

明日香

建築関連の本借りてきたんだ！

明日香

はい（柊くんに手渡す）

柊

……ありがとう。

ー翌々日ー

明日香

柊くん！今日はね、

明日香

歴史的建造物の写真集持ってきたよ！

明日香

やっぱり、文字だけじゃなくて

明日香

写真も見たいかなって思って。

柊

……ありがとう、明日香。

ー翌々々日ー

明日香

柊くん！今日はね、

柊

……明日香、

柊

こんなに俺に会いに来て、

柊

……暇なの？

明日香

暇じゃないよ。

明日香

確かに、受験が終わって

明日香

時間に余裕はできたけど

明日香

家の手伝いとかあるし。

明日香

……俺にとって柊くんは、

明日香

……特別な存在だから（真剣な表情で）

明日香

……少しでも会いたくて。

柊

……特別な存在？

明日香

あっ！そうだ（手を打つ）

明日香

柊くんもうすぐ退院でしょう。

柊

……そうだけど。

明日香

退院したら、

明日香

柊くんの行きたいところ一緒に行こう？

明日香

俺、柊くんが喜んでくれる

明日香

デートプラン考えてくるから。

柊

……デート？

柊

……俺たち別に

柊

付き合ってないよね？

明日香

……（すごく悲しそうな顔をする）

明日香

……俺にとって柊くんとのお出かけは

明日香

全部デートなの！

明日香

……だめ？（可愛い顔で首を傾げる）

柊

……いいよ、行こう。

明日香

やったー！

明日香

俺、ちゃんと考えておくから、

明日香

楽しみにしててね。

柊

……うん。

病室を出て

すぐそばの椅子に座って

明日香

……はぁ（溜息）

明日香

……やっぱり、付き合ってないって

明日香

……言われるのはつらいな。（うなだれる）

side柊くん

柊

（……一瞬だったけど、）

柊

（付き合ってないって俺が言った時の、あの悲しそうな顔）

柊

（……やっぱり俺は、何か大切なことを忘れてる？）

柊

（……そういえば、）

柊

（この前孝之も……）

ー回想ー

佐久間孝之

柊、着替え持ってきましたよ。

柊

ありがとう、孝之。

佐久間孝之

調子はどうですか？

柊

大丈夫、だいぶ痛みも引いてきたし。

柊

今日は明日香がお見舞いに来て、

柊

建築の本を持ってきてくれた

柊

ずっと、読んでた。

佐久間孝之

……何か思い出したことはありますか？

柊

……特にないけど。

佐久間孝之

……そうですか。

ー回想終了ー

柊

……俺はやっぱり何か忘れてるのかな？

柊

……明日香のことで

柊

……何か、とても大切なことを。

柊

あっ、これ

柊

明日香のスマホ

柊

（今ならまだ間に合うかな？）

エントランスを目指す柊くん

柊

……明日香、まだいた。

柊

……よかった。

柊

（これで返せる）

柊

えっ？なんで？

柊

（……晃さんに抱き着いてるの、明日香？）

柊

（……何で俺は、こんなに嫌だって思ってるんだ？）

柊

（……こんなこと、今まで何度もあったはずなのに）

柊

（……もう、病室に戻ろう。）

柊

（……明日香のスマホは晃さんに頼めばいいし）

それから、

病室に戻ってきてすぐに

晃さんがやって来て

晃さん

孝之さん今日、都合付かなかったらしくて

晃さん

代わりに頼まれてたもの持ってきたよ。

柊

……ありがとう、晃さん。（少しぶっきらぼうな感じで）

晃さん

……ど、どうした？何かあったのか？

柊

……晃さんって明日香と仲いいんですね。（不機嫌そうに）

晃さん

えっ。急にどうした？

柊

……さっき、見たんです。

柊

……明日香が晃さんに抱き着いてるところ。

晃さん

あっ、あれは

晃さん

……何か明日香が落ち込んでたから、

晃さん

慰めてただけで（てかあれ、……見られてたのか）

柊

……（……何で俺に相談してくれないんだ）

柊

（……毎日俺に会いに来る来るくせに）

柊

（……俺の前ではいつも笑っていて）

柊

（……そんな素振り、見せてもくれない）

晃さん

……明日香のことは、生まれた時から知ってるし

晃さん

弟みたいにしか思ってないから。

晃さん

……それに、俺はシンと付き合ってるから、

晃さん

明日香のこと、そういう風に見ることはないよ。

柊

……そういう風？

晃さん

……恋愛対象として明日香のこと、見てないから

晃さん

安心して、柊くん。

柊

……何で晃さんは俺にそんなこと言うの？

晃さん

……何でって。

晃さん

柊くんは、明日香のことが

晃さん

恋愛対象として気になってるから

晃さん

あいつが俺に抱き着いてるの見て

晃さん

嫌だなって思ったんじゃないの？

柊

……（……俺が明日香のことを恋愛対象として意識してるから？）

柊

（……分からない。）

柊

（……誰かを好きとか、嫌いとか）

柊

（……今まで考えたことないから）

柊

…正直、今はよく分からない。

柊

……俺が明日香に抱いてる感情が何なのか。

柊

……でも、時間だけはあるから考えてみるよ。

晃さん

……そっか。

晃さん

てか柊くん、

晃さん

明日香が俺に抱き着いてるの見たってことは

晃さん

エントランスの近くにいたことだよね。

晃さん

何か用事があったんじゃないの？

柊

明日香が病室にスマホ忘れていって

柊

返そうと思って。

晃さん

そっか。

晃さん

じゃあ、これは（スマホを受け取る）

晃さん

明日香に返しておくから。

柊

うん、ありがとう。晃さん。

晃さん

それじゃあ、俺はこれで。

晃さん

お大事に、柊くん。

side明日香

コインランドリーにて

晃さん

おう、明日香も来てたのか。

明日香

うん。湊さんが帰ってくるの待ってた。

晃さん

シンも店番ありがとな。

シン

いえ。湊さんのお役に立ててよかったです。

晃さん

あっ、そうだ。明日香

晃さん

スマホ病室に忘れてたって、

晃さん

柊くんから預かってきたぞ、ほら（明日香にスマホを手渡す）

明日香

ありがとう、湊さん！

明日香

ないと思ってたんだ。

晃さん

で、お前は何で俺のこと待ってたんだ？

明日香

湊さん、聞いてよー。

明日香

もう、俺どうしたらいいか

明日香

分かんないんだよー。（湊さんに抱き着く）

晃さん

ちょっと明日香、落ち着けって。

シン

英、お前いつもいつも

シン

湊さんに抱き着いてくんじゃねぇよ（二人を引きはがす）

明日香

……ねぇ、晃さん

明日香

どうしたら柊くん、

明日香

俺のこと意識してくれると思う？

晃さん

柊くんは明日香のこと、

晃さん

意識してると思うぞ。

明日香

えっ！

晃さん

明日香が今日、

晃さん

病院のエントランス近くで俺に抱き着いたの見て

晃さん

嫌だったみたいだぞ。

晃さん

何で嫌なのかはまだ、

晃さん

分かってないみたいだったけどな。

明日香

……柊くん。

シン

お前、病院でも湊さんに抱き着いてたのかよ。

シン

所かまわず湊さんに抱き着きやかがって。

シン

もっと離れろ！

晃さん

落ち着け、シン。

晃さん

明日香は柊くんに恋人だったこと忘れられて

晃さん

精神的に不安定なんだよ。

晃さん

少しくらい許してやってくれよ。

シン

こいつは柊さんのことで悩むとすぐ

シン

湊さんの所に押しかけてきて

シン

柊さんの記憶があるかどうかなんて

シン

関係ないじゃないですか！

晃さん

……いや、まぁそうかもれないけど。

シン

英、お前も

シン

柊さんが嫌がってんだから、

シン

少しは自重しろよ。

明日香

……柊くんが嫌がるなら、

明日香

……これからは気を付けるから

明日香

俺の話ちょっと聞いて！

それから

柊くんが退院して

side柊くん

シン

柊さん、怪我はもう大丈夫なんですか？

柊

大丈夫、心配してくれてありがとう。

シン

そうなんですね。

シン

でも、無理しないでくださいね。

柊

……慎太郎に相談したいことがあるんだけど

柊

授業が終わった後、

柊

少し時間貰っていいかな？

シン

はい、大丈夫ですよ。

授業終了後の教室にて

柊

……実は、明日香のことがずっと気になっていて

柊

……でもどうしてこんなに気になるのか、

柊

自分でも分からなくて。

柊

……ずっと入院中、考えていたんだけど

柊

……答えが出なくて。

柊

……明日香が晃さんに抱き着くのを見て

柊

……すごく心がモヤモヤして

柊

……嫌だなって思ったんだ。

柊

……でもこの感情が何なのか分からなくて。

シン

……柊さんは、

シン

湊さんに嫉妬してたんじゃないですか。

柊

えっ。

シン

愛おしいと思っている相手に

シン

必要以上に近づく人間がいたら、

シン

腹も立つし、嫌な気分にだってなります。

シン

……俺もしょっちゅう嫉妬してますよ。英に

柊

……明日香に？

シン

……あいつは、湊さんとの距離感が近すぎるし、

シン

……湊さんもそれを受け入れている節があるから。

シン

……2人の間に何か起きることはないと分かっていても

シン

……腹が立つし、嫌なものは嫌なんです。

シン

……柊さんもそうなんじゃないんですか。

柊

……俺は、

柊

……こんな感情が俺の中にあること自体

柊

正直戸惑っていて

柊

……晃さんは何も悪くないのに

柊

ぶしつけな態度をとってしまったり。

柊

……今までは、建築のことさえ考えていられれば

柊

それだけでよかったのに。

柊

……今は、明日香のことで頭がいっぱいで

柊

……集中できなくて（俯く）

シン

……明日、英とデートなんですよね。

柊

うん。（顔を上げる）

シン

あいつと一緒に1日過ごしてみて

シン

柊さんの中のモヤモヤしている感情の答えが

シン

見つかるといいですね。

柊

……明日はちゃんと明日香と向き合って

柊

答えを見つけてみるよ。

柊

ありがとう、慎太郎。

シン

いえ。

シン

じゃあ、帰りましょう。

柊

うん。

柊

（……もう何となく答えは出てる）

柊

（……俺は明日香のことが）

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