刹那を生きる

刹那を生きる

皆さんには

大事な人や愛している人、ずっと一緒にいたいと思える人はいますか？

その人達は

いつでも会える、いつでもいる

そう、思っていませんか？

明日も、明後日も、その先も

でも、″いつでも″ なんて

流れ星みたいに、あっという間に消えてしまう

気づいた時にはもう、なくなってしまっているんです

今日はそんな

流れ星の話を、少しだけさせてください

AM7:25

AM7:30

あの日の朝も笑って手を振っていた

慌ただしくも賑やかな朝が

私はたまらない程

好きで好きで仕方なかった

なんの疑いも無く

いつまでもこの時間が続くと

そう、信じていた

だから私は

あまり見ようとはしなかった

あの ″刹那″ の笑顔を

PM3:30

いつでもあると思っていたあの笑顔

いつでもあると思っていた幸せ

それが奪われたら、貴方はどうするでしょうか？

私は

いってらっしゃいが言えません

夜もあの温もりと眠れません

賑やかな食卓を囲めません

あの子の笑顔をもう二度と

見る事ができません

ちゃんとあの時、いってらっしゃいと言っていれば

ちゃんとあの子の目を見てあげていたら

そう思っても、もう遅いよなぁ……

もう二度と、あの人に会えなくなる

もう二度と、あの人と笑えない

そうなってしまうかもしれない

私は大丈夫、僕には関係無い

何処かで、そう思ってる自分はいませんか？

もし明日、あなたの大切な人がいなくなるとしたら？

「そんな訳ないじゃん」、？

私は貴方に問いたい

その人と最後に交わした言葉

鮮明に思い出せますか？

目を見て会話、できてましたか？

何気ない今日の日が

明日にはもう、手の届かない光になるかもしれません

明日がいつでも来ると信じている貴方へ

今日という刹那を、大切にして欲しい

貴方の大切な刹那が

零れ落ちてしまう前に

淡く、脆く

まるで流れ星のようなこのお話

お楽しみ頂けましたか？

ではまた、何処かで会えるといいですね

【刹那】 ほんの僅かな時間 儚く切なくほんの一瞬の 魔法の様な、幸せな時間