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Blood sweat & tears

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Blood sweat & tears

2 - Blood sweat & tears

♥

845

2020年08月16日

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テヒョン

あ、ナムジュニヒョン

ナムジュン

また人喰ってんのか

テヒョン

だってお食事してる所見られちゃったもん

ナムジュン

ヒョン達に見つかったら怒られるぞ

テヒョン

でもこのまま逃がす訳にはいかないじゃん

ナムジュン

そうだけど…

身長の高い男の人はチラッと私を見て、腕を組む動作をした。

ナムジュン

じゃあこれでどうだ?

ナムジュン

この子を家に連れて行く

テヒョン

はぁ!?

ナムジュン

そしたらお前もゆっくり喰べれるだろ

テヒョン

そうだけど…

何の事か分からなくて、一人で混乱していると

身長の高い男の人が私を抱っこした。

あなた

!?!?!?

ナムジュン

そうと決まれば行くか~

テヒョン

……………

闇が深くなった夜道を抱っこされながら歩くというのは、とても恥ずかしかった。

ナムジュン

大丈夫、他の人には見えてないから

あなた

え、?

ナムジュン

僕達、透明人間になる事も出来るんだよ~

あなた

へ、へぇ…

テヒョン

ヒョン、こいつを連れ帰っても反対されると思います

ナムジュン

どうして?

テヒョン

人間だし、何より女だから

テヒョン

すぐ帰りたいって喚き出しますよ

ナムジュン

そうなの?

あなた

へっ

あなた

あ…帰っても、誰も居ないので

あなた

別に、帰りたいとも思わない、です

ナムジュン

そっか

テヒョン

なんでだよ

あなた

え?

テヒョン

普通お母さんに会いたいとか、親が心配するからとかあるだろ

あなた

あー…

あなた

あの人達は親じゃないので

テヒョン

……………

テヒョン

親が居るだけ感謝しろよ

あなた

してますよ

あなた

してるけど、無理なんです

テヒョン

何が無理なんだよ

ナムジュン

テヒョンア

テヒョン

…何ですか

ナムジュン

詮索も程々にしとけ

ナムジュン

誰にだって言いたくない事はあるだろ

テヒョン

………………

私を睨みつけ、そのまま黙り込んだテヒョンさん。

上を見上げると、涼しい顔で歩く彼。

一体この人達は何者なんだろう。

考え込んでいると、彼の足が止まった。

ナムジュン

…タイミング悪いな

あなた

??

テヒョン

お前、後ろに隠れてろ

彼の後ろに隠され、前がよく見えない。

ホソク

何そんな警戒してんの?

ナムジュン

何の用だ

ホソク

いや、なんか良い匂いするな~って思ってね

ナムジュン

…お前の望むものは無い

ホソク

嘘つかないでよ~

ホソク

そこに居るのは分かってるんだよ?

ホソク

…可愛いお嬢さん

気付けば、目の前に背の高い彼とテヒョンさんがいた。

あなた

……へ?

ナムジュン

っ、ホソガ!!!

テヒョン

ちっ…離してくださいよ

テヒョン

そいつは俺の獲物です

いつの間にか、ホソクと呼ばれた男の人に後ろから抱き着かれてるような状態になっていた。

ホソク

ふーん、テヒョンア良い獲物見つけたね

首元を艶かしい手つきで撫でられ、体が震えてしまう。

ホソク

…あれ、この傷跡テヒョンアがやったの?笑

テヒョン

っ、それは…

ホソク

可哀想に、痛かったでしょ?

あなた

えっと、

ホソク

俺の所に来れば痛くしないよ?

ホソク

どう?俺と一緒に来ない??

あなた

あ、えっと、その…

ナムジュン

…ホソガ

ナムジュン

もういいだろ、離してあげろ

ホソク

なんでだよ~、俺もこの子欲しいんだけど

ナムジュン

その子はテヒョンアの獲物だ

ナムジュン

…お前が手出しするな

ホソク

………ちぇっ

ホソク

自分だって奪った癖に

ナムジュン

!!!!!!

ホソク

ごめんね?さ、行っていいよ

とん、と背中を軽く押されテヒョンさんにぶつかってしまう。

あなた

いてっ

テヒョン

お前弱すぎ

振り返った頃には、ホソクという人はもう居なくなっていた。

テヒョン

ヒョン、行きましょ

ナムジュン

…あぁ

さりげなく繋がれたテヒョンさんの手の温もりは

さっきとは違い、温かかった。

あなた

…ここ、ですか?

テヒョン

うん、ここ

目の前に広がるのは、いかにもな雰囲気を醸し出しているお化け屋敷みたいな豪邸だった。

ナムジュン

見た目はアレだけど、中は綺麗だから安心して

あなた

は、はい

門をくぐり、庭に咲いてる綺麗な花に夢中になっているとテヒョンさんに注意されてしまった。

テヒョン

ちゃんと前見て歩け

あなた

はい、

お化け屋敷っぽいのに洋風なドアを開けると

お化け屋敷ではなく、動物園だった。

ソクジン

見て見て!!

ソクジン

俺ってアルパカそっくりじゃない!?

ユンギ

え、今更ですかジンヒョン

ソクジン

今更…??

ジミン

あ、おかえ…り

一瞬で鋭い目線になった男の人は、確かジミンっていう人だったと思う。

隣のクラスで、よく話題になってる人だから覚えていた。

ジミン

…誰お前

ジミンさんのピリピリした雰囲気から察したのか、先程まで騒がしかった2人も静かになった。

あなた

あ、えと、

テヒョン

俺の獲物

ジミン

獲物?

テヒョン

ヒョンが連れて帰るって言ったんだからヒョンが説明してよ

ナムジュン

ああ、分かった

ナムジュン

この子はテヒョンアの獲物の…

あなた

あっ、○○です

ナムジュン

○○ちゃんね

ナムジュン

今日から『家族』として迎え入れようと思う

ジミン

っ、はぁ!?!?

ユンギ

…はぁ…

ソクジン

……………

ジミン

何言ってるんですかヒョン!!!

ジミン

こいつは人間ですよ!?

ジミン

しかも、男ならまだしも女です!!

ジミン

また帰りたいって喚き出すに決まってます!!!!

テヒョン

…ジミナ、お願い

ジミン

……は?

テヒョン

こいつの事、受け入れて

ジミン

……………

ジミン

俺は絶対受け入れない

そう言って、ジミンさんは部屋に入っていった。

ソクジン

…あーあ、怒っちゃった

ユンギ

で、ナムジュナはなんでこの子を連れてきた?

ナムジュン

…多分、だけど

ナムジュン

○○ちゃんはあの子の生まれ変わりじゃないかと思います

ソクジン

ユンギ

あの子って、

ナムジュン

はい

ナムジュン

6年前に自殺した、あの子です

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845

コメント

32

ユーザー

最高過ぎますよ、参りました先輩((

ユーザー

最高すぎるじゃないか♡♡♡♡←やかましいわ

ユーザー

続き気になるやつやん...(

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