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事の発端は、お母さんの部屋に魔除けの道具のようなものが置いてあった事だ
その日は特に気にせず、すぐに忘れた
でも、部屋だけじゃなく、リビングの壁や床にもそのような物が置かれ始めた
そして、家に帰るのが遅くなったり、友達なんて聞いたことがないのに出かけたり、いつもしない行動が増えた
湊
夕食後
湊
母
お母さんはいつものようにニコニコと微笑んでいる
湊
母
湊
湊
お母さんは首を傾げている
湊
湊
湊
母
少し、間が空いた
湊
母
母
湊
嫌な予感ほど当たってしまう
湊
母
湊
無意識に声が漏れた
湊
いる訳ない、と言いかけてやめた
さっきまで笑みを浮かべていたお母さんの目つきがおかしい
母
続きを要求され、普段では考えられない威圧的な態度に怖気付いた
湊
母
これで何かを言えるほど、俺には勇気が無かった
湊
そういうと、お母さんは笑顔に戻り、嬉しそうに胡散臭い宗教の話を始めた
母
母
母
湊
湊
湊
湊
お母さんは鞄から分厚い本を取り出し、俺の前に差し出した
母
母
大きな文字で『光輪』と書かれている聖書は禍々しく見えた
母
俺が口を出す暇もなく、お母さんは道具を出し始めた
母
バチャ
途端、俺の頭に冷たい液体が降ってきて、頭が真っ白になった
湊
湊
湊
ティッシュを取り出し、濡れたテーブルや椅子を拭こうとした
その時
バチンッ
湊
母
母
左頬がズキズキと痛む
湊
吐き気がした
母
湊
湊
逃げるように風呂場へと向かい、めまいが治るのを待った
湊
湊
湊
風呂上がり
湊
湊
湊
母
お母さんは手を合わせて何かを唱えている
テーブルの上にはよくわからないものがたくさん置かれている
湊
湊
湊
湊
湊
湊
混乱が止まらない
早く寝ようと思っても、俺の体は眠ってくれない
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