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#たまに雑談
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夜が明けた。
山の静けさは、まるで昨夜の戦いが嘘だったかのように穏やかだった。
私はゆっくりと目を開ける。 身体のあちこちに残る鈍い痛み。
それでも、意識ははっきりしていた。
烏城 琴葉
小さく息を吐き、上体を起こす。 昨夜、自分が斬った場所――そこにはもう何も 残っていなかった。
ただ、地面に刻まれた無数の傷だけが、戦いの 激しさを物語っている。
烏城 琴葉
カァァァ!!
鋭い鳴き声が、空を裂いた。
見上げると、鳴澄が旋回しながら降りてくる。
鳴澄
烏城 琴葉
鳴澄
鳴澄
烏城 琴葉
一瞬、言葉の意味が頭の中で反響する。
御館様からの、直接の招集。 それが何を意味するのか――分からないほど、 鈍くはない。
烏城 琴葉
静かに答え、薙刀を手に取る。
心臓が、少しだけ速く打ち始める。
烏城 琴葉
烏城 琴葉
まだ、確定したわけじゃない。
ただ――
あの戦いが、“何かを変えた”ことだけは確かだった。
私は羽織を整え、歩き出す。
産屋敷邸。
静寂に包まれたその場所は、外の世界とはまるで別の空気を纏っていた。
門の前に立つと、自然と背筋が伸びる。
烏城 琴葉
一歩、足を踏み入れる。
砂利を踏む音がやけに大きく響いた。 隠に案内されるまま、奥へと進む。
やがて、ひとつの部屋の前で足が止まった。
隠
私は深く息を吸う。
隠
襖の前でそう告げた。
中から、穏やかな声が返る。
産屋敷 耀哉
その声を聞いた瞬間、 なぜか胸の奥が、すっと落ち着いた。
ゆっくりと襖に手をかける。
烏城 琴葉
襖を開けると、柔らかな光が差し込んでいた。
畳の上、静かに座しているその人――
鬼殺隊当主、産屋敷耀哉。
琴葉はすぐに視線を落とし、深く頭を下げた。
産屋敷 耀哉
優しく、包むような声。 それだけで、張りつめていた緊張がわずかに ほどける。
産屋敷 耀哉
胸の奥が、小さく震える。
産屋敷 耀哉
烏城 琴葉
思わずそう答えると、御館様はふっと微笑んだ。
産屋敷 耀哉
その言葉に、昨夜の光景がよぎる。 見えない斬撃。 一歩間違えれば、命を落としていた戦い。
産屋敷 耀哉
産屋敷 耀哉
私は何も言えず、ただその言葉を受け止める。
産屋敷 耀哉
産屋敷 耀哉
烏城 琴葉
産屋敷 耀哉
その言葉に、胸の奥がじんわりと熱くなる。
産屋敷 耀哉
産屋敷 耀哉
烏城 琴葉
自然と、言葉がこぼれた。
産屋敷 耀哉
名を呼ばれ、背筋が伸びる。
産屋敷 耀哉
その一言で、空気が変わった。
心臓が、大きく鳴る。
産屋敷 耀哉
産屋敷 耀哉
烏城 琴葉
産屋敷 耀哉
静かな説明。 けれど、その意味ははっきりしている。
――試される。
産屋敷 耀哉
その言葉は、不思議と重くなかった。 むしろ――背中を押されるような感覚。
私は深く頭を下げる。
烏城 琴葉
顔を上げたとき、 胸の中にあった迷いは、もうほとんど消えていた。